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東日本大震災から10年 ~福島県~

2011年3月11日、東日本を襲った大地震により発生した津波で多くの尊い命が失われた。あれから10年、当時小学4年生だった私は大学生になり被災地を訪れた。

色のない街 ~大熊町・双葉町・浪江町~

最初に向かったのは福島だった。原発事故により捜索作業が困難になり救うことのできなかった命、放射線により帰ることができなくなった故郷、バラバラになったコミュニティ。

震災から10年が経った今も震災当時のまま残っている街は劣化が進み人影もなく、異様な空気が流れていた。まさにゴーストタウンだった。

原発事故は放射性物質による被害だけでなく目に見えない風評被害もあり、長期にわたり原子力災害の影響が続いている。しかし原発は福島に大きな雇用を生みだした。福島県民の多くが原発に携わり、彼らの生活が一気に豊かになったのも事実だ。だからこそ絶対に安全だといわれてきた原発だったが今回このような災害を生んでしまったのは世界的に見ても悲惨な出来事だっただろう。

私は福島県の大熊町、双葉町、浪江町を訪れたが、建物だけが劣化した状態で残り、人がいない町は空っぽでこんなにも色がないものかと衝撃を受けた。

いまだに帰ることのできない故郷がある。壊れてしまったコミュニティがある。当時ここに住んでいた人々は今どのような気持ちで過ごしているのだろうか。コミュニティのない町にこの先戻ってくるのはどんな人なのだろうか。

着実に除染作業は進み、帰還困難区域から解除されている地域もあるが、福島の復興はまだまだ困難な壁が多くあるように思えた。

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