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堅い敬語を柔らかく言うことはできませんか?

読者の方からこのようなご質問を頂きました。
敬語を使うとよそよそしくなったり事務的で冷たい印象になったりということがありますよね。それが嫌で敬語を使わないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

敬語は距離を取る言葉です。
ですが、距離の取り方は選べます。

今回は敬語を使いつつ、柔らかい印象になる言い方を一つご紹介します。

補助動詞を敬語にする

それは、本動詞を敬語にせず、補助動詞を敬語にするということです。

「動詞」は知っているけれど、「本動詞」「補助動詞」は聞いたことがないという方も多いと思います。
まずは言葉の説明から。

本動詞

本動詞とは、本来の意味で使われる動詞という意味で、補助動詞に対する言葉です。

補助動詞

補助動詞とは、その動詞本来の意味が薄れ、本動詞に連なってニュアンスを加えるために使われる動詞のことです。

「ちょっと、これ見てみて」と言うとき最初の「見て」が本動詞、後の「みて」が補助動詞です。

堅い敬語と柔らかい敬語

では、この「見てみて」を使って、本動詞、補助動詞、それぞれを敬語にしてみましょう。

【本動詞を敬語にする使い方】
希少なピンクダイヤが手に入ったので、上得意のお客さまへ持参した営業マンが一言。

「どうぞご覧になってみてください。」

【補助動詞を敬語にする使い方】
散歩中、蝶が羽化しているところを見つけたお父さんが子どもに一言。

「こっちへ来て見てごらん。」

同じ「見てみて」でもどちらを敬語にするかで印象は大きく変わりますよね。

もう一つ例を挙げておきましょう。

「●●と書いてあったのにおかしいじゃないか」と主張するお客さまには
「恐れ入りますが、どちらをご覧になっていますか?」と質問し、

入院中の患者さんが窓の外をじっと見ているのを見掛けたときには、
「あら、●●さん、何見てらっしゃるの?」と質問する

など、状況に応じて使い分けてください。

それでは、また。

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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。