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チームの機能性だけでなくコンペティション特性も影響。レアル・マドリーがカップ戦で発揮する“強さ”の理由に迫る

こんにちは。

国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、レアル・マドリーの考察記事を寄稿しました。テーマは、”国内外のカップ戦で勝ち上がっているレアル・マドリーがカップ戦巧者状態となっている要因”です。


レアル・マドリーがリーグ戦よりもカップ戦(特にCL)に強いクラブであることはここ数年の歴史を見ても明らかと言えるでしょう。昨季はラ・リーガを制したものの、バルセロナやアトレティコ・マドリーが早い段階で失速していたという側面がありました。過去10年で獲得したラ・リーガのタイトルは3つ、一方CLは5つです。他のビッグクラブとはやや異なる道を歩んでいるようにも見えます。

今回はカルロ・アンチェロッティが再就任して以降の2シーズンで積み上げてきたものにフォーカスを当てています。レアル・マドリーの戦術的なスタイル、ピッチ上で起こる現象から推察するにこのクラブの試合において特に結果に与える、影響が支配的だと考えられる崩し/ブロック守備という2つの局面について掘り下げ、データも交えながらリーグ戦とカップ戦間の比較を行いました。

特に崩しの局面におけるパフォーマンスがリーグ戦とカップ戦で変わってくるのは、コンペティションとしての違いに依る部分が非常に大きいと感じています。いま“目の前の対戦相手”を上回らなくても、最終的に勝ちを多く積み上げることで優勝できるリーグ戦と、すべての“目の前の対戦相手”を上回ることで初めて優勝できるカップ戦。その特性の違いが対戦相手、そしてレアル・マドリーの崩しのパフォーマンスにどのように/どのような影響を及ぼすのか。リバプールやチェルシー、バルセロナといったクラブを比較しながら考察しました。

今季残されたタイトルは実質的にコパ・デル・レイとCLの2つ前者はオサスナ、後者はマンチェスター・シティとミラン/インテルに勝利すればタイトル獲得になります。オサスナに嫌なイメージを持っているマドリディスタは案外多いでしょう、毎シーズン苦戦を強いられ、勝ち点を拾われているチームです。とはいえやはり話題はCLで持ちきり。昨季はロドリゴ・ゴエスの2ゴールなども飛び出し信じられないような逆転劇を成し遂げたわけですが、今季のマンチェスター・シティはアーリング・ハーランドを迎え、さらに世界最高の呼び声が高いチームにアップデートされています。昨季に寄稿した2戦のマッチレビュー記事、および今季公開されている考察記事を読むことで試合をより楽しむことができるのではないかと思いますので、合わせてぜひご一読ください。


最後までお読みいただきありがとうございました!


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