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WJ25:ひとこと感想

将来的にメンバーシップを作成するにあたり、いつも書いているジャンプ感想の速報版なんかがいいかな~、と思ってお試し用に書いた記事です(お試し用なのでこの記事は無料です)。

ちなみに、ここで書いた感想はリライトして本感想に使用します。

  • お品書き

    • 速報版の感想(全作品分)

    • 今週のMVP(作品・キャラ・シーン)

    • 今週のアンケート


感想

キルアオ

館の立地、館の前の主人など、思っていたよりも綾辻行人の「十角館の殺人」パロディ感が強い。一部水車館の殺人が混ざっているような気がするものの、これは私が直近で水車館の殺人を読んだからかもしれない。ミステリ要素は引きが強いので巻頭カラー回にこの導入を持ってきているのは上手いと思う。

アオのハコ

大喜の気遣いが行きすぎたまますれ違ってしまうのか?と思わせてからの千夏先輩からのアピール。そもそも「隠さなければ」とか「先輩にも複雑な気持ちが……」というのは大喜が勝手に思っていただけなので、その溝を自分から埋めに来られるのは強い。関係を明確にしておかないことで、周りに不幸な人間を作ってしまうという観点が描かれていたのも等身大な感じでよかった。

僕のヒーローアカデミア

今回で完全に最終決戦に幕が下りた感じ。お疲れさまでした!!!絶対かっちゃんは来るだろうと思っていたんですが、思ったよりも勢いよく登場して勢いよく去って行ったので「らしいな……」みたいな気持ちに。ちょっと微笑ましさすらあった。この後のエピローグも気になるところだけどここで1週休載。タイミングとしてはベスト。

夜桜さんちの大作戦

最終決戦にしては夜桜一家の方が強すぎるのでは?とパワーバランスと尺に不安だったものの、敵側もしっかり「開花」してくることでそれぞれの陣営の戦いが盛り上がって来そうな雰囲気。1人1人にちゃんと見せ場を作ってくれそう。辛三、七悪は旦の子どもではなくそれぞれ龍、もず戦があるのかも。

さいくるびより

シェアハウスに入居→引っ越しで丸々1話と、結構しっかり目に世界観を描写。サイクハウス内の「デカい家具」や「小さくなった車」などの要素は素直に「これいいな~」と思えたし、ここでどういう生活をするのか考えるとわくわくする。主人公のサイクが「大きさ変更」なのは地味な気がしてたけど、日常ものとは思ったより相性がいい。

SAKAMOTO DAYS

色んな意味で「こんなことやっていいんだ!?」の連続で、あっという間に読み終わってしまった。主人公1コマしか出てないのに。読み切り作品「骸区」のセリフのセルフオマージュは本来賛否ありそうなのに、もうそれどころじゃないのも最高。後からサブタイトルの「偽狂者」に気がついてゾッとした。ハルマはよく見たらかなりしっかり両断されてるので退場の可能性が高そう(死亡フラグっぽい回想も挟んだし)。

極東ネクロマンス

今回で人型死霊と戦闘に入ると思ってたけど、薫の本格的な戦闘は次回になりそう。耀司視点で薫のステップ1が「精神を動かせるか」にありそうなところを見ると、ちゃんと薫の実力に合わせた難易度の仕事を受注している様子なので好印象。こういう上司タイプのキャラ、大抵はもっと無茶振りしてくることが多い気がする。その辺りも令和ナイズされているのかもしれない。

洋平の変

過去にジャンプ+に掲載されていた読み切りも読んだ感じ、こういう「やれやれ系男子」×「元気なマイペース女子」のバディものが好きそうな雰囲気。これは私のもっとも好きなジャンルの1つと言っても過言ではないため、あまり冷静な感想が書けない。好きだ、今すぐ連載を勝ち取ってやれやれ系男子とマイペース女子の友だち以上恋愛未満の物語を書いて欲しい。それしか考えられない。

願いのアストロ

扉に「兄弟間で争う時は素手で1対1の決闘とすべし」って書いてあるのに両者がアストロで構えてるのが本当におもしろくなってしまう。そういう世界観なのは理解してても、やっぱ「それは無茶でしょ」感がすごい。とはいえ、ボタンを巡るコウとクランの関係性の「エモさ」はよかったし、ヒバルが怒ったのが「力を持ったならそれまで守ってくれた相手を支えろ!」という「兄弟」に基づいた問題に帰結したのもよかった。

呪術廻戦

そもそも術式って書き換えできるんだっけ?というのを思い出せないままここまで読んでしまっているんだけど、最近書き換えた人がいっぱい出てきている(ような気がする)ので、書き換えはできるのかもしれない。「カーン」1回で1回の入れ替えだと思っていたら、どうやらビブラートのように震える1回1回の音で入れ替わりが発生するらしく、それはもう普通に乗り物酔いが発生しない!?になった。絶対酔うって。

「最強の亡霊」に関しては個人的には宿儺の見た幻覚か、何らかの理由で「六眼」を得た乙骨かな~、辺りを予想。作品・作者の傾向的にも作中描写的にも流石に完全復活はしなさそう(それこそやりたければこの作品なら輪廻転生があるし)。

あかね噺

真打昇進試験がこんなに嫌な雰囲気で始まっていいんだ。仮にもエンターテイメントの場じゃないのか!?と思ったけど、昇進試験は元々そういうものなのかもしれない……、私は落語のことをなんにも知らない……。でも自分がこの場にいたら「ちょっと空気悪いな……」とは思う気がする。それが狙いっていうのもエグい。

ウィッチウォッチ

ニコの卒園の話をすると思っていたらミハルたちの卒業の話だった。練習用のめちゃくちゃな台本を本番で……、というのは鉄板の流れだと思うものの、この話で会長が友だちにマジギレしたり、生徒にドン引きされたまま終わったりするような後味の悪さがないところがこのマンガを安心して読める所以。

超巡!超条先輩

前回までがちょっと大きめのストーリーものだったからか、箸休め的に1話できれいに完結する回。こういう回はコメディ色よりもギャグ色が強くて素直におもしろいシーンが多く、外で読むのはあまりおすすめできない。人間を「タンパク質」呼ばわりするキレ、壁に向かってしゃべっていてもスルーされる奇人など、ツッコミきれない量のボケ(?)が連発される気持ちよさがある。

アンデッドアンラック

ランゲージ編からおそらくアイドル編への繋ぎ回。絶対理が強すぎる上に人数もおおいからどうするんだろうからの「魂の概念でこっちもパワーアップ!」は少年マンガ的でいい感じ。今まで絶対勝てなそうだったのにちょっと行ける気がしてきた(多分この後何回か落としてくるとは思う)。しかし、ここに来て風子の両親の話を挟んでくる辺り、最後をウルトラスーパーハッピーエンドに使用という気持ちの強さをひしひしと感じる。

僕とロボコ

偶然だと思うけどさいくるびよりと風呂回が被っている時点でもうおもしろかった。確かにそういうこともあるか……、あるか?異常なほどのラキスケ展開の連続にどんなオチがあるんだろうと思っていたらオチがないのがオチみたいになったので笑ってしまった。まあ、たまにはやってもいいんじゃないかな……?

鵺の陰陽師

周防先輩の許嫁の件、サラッと流すと思っていたら意外と根深い問題として持ってきたな……という印象。こういう掘り下げ方をするなら、あんまり事前に「恋愛じゃないけど」という予防線は張らない方が自然だったような気もする(今付き合っているわけでもない学郎に向けても意味がないので、読者に向けた予防線に見えてしまう)。ここで学郎&先輩、代葉&四衲に分かれたってことはここから先輩の掘り下げがあるんだと思う。

カグラバチ

先週のラストで緋雪に気付いたときから緋雪と敵の戦いを楽しみにしていたものの、今回は中断。残念だけど敵視点で緋雪と戦うメリットはないのでそれはそう。「慰めてやるよ」は非常に興奮しました。ここで濤側の回想を挟んだことで、天理に死亡フラグが……。ハクリの覚醒が順調にいけば天理を救うところまで行けそうだけど、カグラバチってその辺結構容赦ないから死ぬ可能性も全然否定できない。コマをライターで焼いてる柴さんがかっこいい。

グリーングリーングリーンズ

王賀のアメリカ行きの取り消しが今後八枝崎とこの作品の進み方にどう影響してくるのかが気になるところ。掲載順位と話のキリ、次の新連載が入ってきそうなタイミングを考えるとなかなか厳しさを感じる(でもまだ読みたいのでアンケは入れてる)。競技について真面目に考えているところは個人的には好印象。この後のオリバーとのゴルフがどう描かれるか、というのは結構楽しみ。

Dear Anemone

先週でガラパゴス諸島は結構広いよ~という話をしたのがこの生態系の伏線だったんだな、というのは「なるほど」という感じ。ここでもう善生の居場所を聞ける、というのはうれしい誤算ではあるものの、その後のカットがあまりにも不穏。話の感じ、兎人が善生をどうこうする理由もなさそうだし、マジでどうしたんだろう。案内人のウサギだけが人型じゃないのも不穏な気がしてきた。

ジャンプと僕

ここまで原稿料について赤裸々に語られているのは一読者としてちょっとびっくりしてしまった。でも、こういうのを読者も知っていた方が「マンガ家も仕事としてマンガを描いている人間」ということを意識できていいのかもしれない。


今週のMVP

  • 作品:今週号でついに最終決戦の決着が描かれた僕のヒーローアカデミア。作品・作者・デクへの「お疲れさま!」という気持ちが涙とともに溢れてくる。

  • キャラ:SAKAMOTO DAYSより篁さん。どうみても無茶苦茶なのに「あり」だと感じさせてくる世界観とキャラクター性に完敗。

  • シーン:アオのハコから千夏先輩から大喜の手を取るシーン。隠さなくてもいいじゃん!!!という読者の心をヒロインが行動で示してくれることあるんだ。


アンケート

男女バディの関係性がとても好きだった鍋ヒデアキ先生の「洋平の変」に1票。篁さん大暴れの「SAKAMOTO DAYS」はネットの反響などを見るに私が入れなくてもいいような気はしたものの、そういう慢心はよくない気もするので引き続き1票。競技に対する「誠実さ」の描き方が好きな「グリーングリーングリーンズ」、終わって欲しくない一心でここにも。

  • SAKAMOTO DAYS

  • 洋平の変

  • グリーングリーングリーンズ


余談

なんでジャンプ感想の速報をメンバーシップ用の記事にしようと思っているかというと、個人的な心情として「どの作品にアンケートを入れたか」を含め、自分の中での相対評価をおおっぴらにするのが恥ずかしいからです。

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