6月1日-6月20日|『孤独先生』原画展
昭和を代表する私小説作家、上林暁。
夏葉社から二冊目の傑作小説集が刊行いたしました。
本日より、当店書店フロアにて本書の絵を担当した阿部海太さんの油絵展示を開催いたします。
『孤独先生』
思い出深い先生というのは、いつも心のどこかにいて励ましてくれたり、ユーモアをくれたりとその存在は変わらず大きなもののように思います。
本書には印象深い人物たちの掌編や上林の小説の中では珍らしい童話作品ともいえる「手風琴は古びた」という作品など11の短編がまとめられ1冊に。
編者である山本善行さん曰く、ベストテンを並べるような編み方ではなく、心の片鱗に姿をみせる小説に、しぜんと集まったで作品で構成したということです。上林作品を大切に読んできた山本さんの、文脈に精通した選定と美学の詰まったもの。
また、「手風琴は古びた」では阿部海太さんの挿絵が添えられ、心の風景に色を灯します。この度の原画展では作中の油絵を中心に展示しております。
筆致の痕跡や色彩は絵画というものの魅力そのもの。
※作品は非売です。
この機会に、阿部さんのプライベートレーベルである「Kite」より、リトルプレス、ポストカードが4種ほど届いております。
合わせてお楽しみくださいませ。
阿部海太 / ABE KAITA
絵描き・絵本描き。1986年生まれ。埼玉出身。
東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。
2011年より東京にて絵画と絵本の制作を開始。
翌2012年に本のインディペンデント・レーベル「Kite」を結成。
2016年夏より拠点を神戸に移す。
著書に『みち』(リトルモア 2016年刊)、
『みずのこどもたち』(佼成出版社 2017年刊)、
『めざめる』(あかね書房 2017年刊)、
共著に『はじまりが見える 世界の神話』(創元社 2018年刊)。
WEB SITE http://kaita-abe.com/
担当:原口
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