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【基礎競馬】出走間隔を知る

競走馬がレースに出走する間隔は、どのくらいがベストなのだろうか。
競馬紙にも良く載っている情報だが、今日は出走の間隔(ローテーション)について学んでいこう。

馬がレース本番に出走する間隔の事をローテーションという。

一般的なローテーション

普通の競走馬の出走間隔は、おおよそ3週間から4週間(一か月)に一度本番を迎える。

重要なポイント:
競走馬というのは馬主や利害関係人が絡んでくる。
この人たちが、この馬をどうしたいのか?ということを考えること。
例えば、ある重賞を狙っているとして、前レースや前々レースとしての出走をさせる場合どういう調整をして、誰に騎乗させて、どんなレースをさせるのかということを考えると良い。
例えば、一年以上の長い休みの後のレースならどうなのか。
例えば、初のダート参戦ならどうなのか。
何故、この馬が、このタイミングで、このレースに出走したのかという意味は相当にあると思った方がいい。出走は馬ではなく人間の意思が絡むことだからだ。

ローテーション以上に休んだ馬をどう見るか

いくらローテーションとはいっても、例えば5週間くらいの間隔であれば、さほど気にすることはない。狙ったレースが無かったり、エントリーに落ちたり、騎手の都合だったりもする。

競馬界では、レースに出ない馬には定義がある。それは前レースから12週間一度もレースに出走していない馬のことで、これを休養馬という。
休養馬となると、「休養」と分かるように明示される。

12週もレースに出ていないというのは、なんらかのアクシデントがあってレースに出走できなかったりした場合が多い。だから休養明けのレース(※鉄砲と呼ぶ)は、過去の実績がアテにならない場合もある。
実際、休養明けだと馬はデブになるので、賭けた人には悪いけど実戦調整をすることもある。(※「太めを叩く」という)

長期休養の理由

骨折してしまった、リフレッシュさせたい、体重減を回復させたい、跛行(おかしな歩き方)の修正でうっ血除去の為、笹針(実際に針を刺す針治療のことである)等々がある。

休み明けは、過去の休養レースの様子を見る

レース経験の豊富な馬であれば、休養明けにどんなレースをしたのか?というデータが残っているので参考にしよう。
休養明けに、調整がうまくいくと、いきなり優勝してしまう馬もいる。
(※鉄砲が利く馬)過去、鉄砲が利いた馬ならば、休養明けでも期待できるというわけだ。

ただし「鉄砲利きの二走ボケ」と言って、鉄砲の利いた次レースに凡走するというのは、競馬界では良く言われている基本である。
休養明けに全力疾走してしまった馬は、容易に疲労が抜けないので次レースの準備を万全にできないことからそう言われる。
これは調教や騎手が悪いということではなく、やりたくてもやれない事情で二走ボケするのだから説得力のある話だ。


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