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考えることを放棄したがる人の考えがよくわからないってお話

AI

 「AIとかデバイスに分かってない人が多くて、お試しセットとか導入セットがAIにあると思ってる人が多すぎる。マザーデータや学習のさせ方が1番大事なのにそこがまるっきり分かってない会社や個人がこぞって欲しがるから、今スゲェ大変。知らない言語で説明してるのかってくらい反応ないことも多いし。」
 これは僕の中高の同級生で某情報系企業に勤めてる友人の言葉です。AIを導入する決定をしたのは良いものの知識がパソコンやインターネット愛好家レベルと同じで考えている人たちが多すぎてディープラーニング系の意味を分かっていないという話でした。
 AIは使い方ですごく便利になるし有用だと思います、意味の薄いタスクであったらそっちに任せた方が生産性も上がると思いますし、なによりもお金で買えない時間が捻出できるようになる素晴らしいものだとは思います。僕もネット大好き人間ですし、同期からは医療系に行ったのかを不思議がられるくらいですが、AIはこれまで以上に使い方を考えないといけないと思っています。今までのツールの数千倍も。AIに任せておけば大丈夫なんて思考停止するタイプの人は使うべきじゃない
 何故なら、AIも必要とあらば新しいマザーデータを導入して再教育したり時には方向性の違う学習をした時には修正しないといけない。そのためには人間が監督しておく部分は絶対的に残るからです。

完全情報公開型ゲームはともかく

 将棋の藤井聡太八冠がAIで研究しているのは有名な話です、実際にAIの使った研究で将棋界のレベルが1つ高くなったことは確かです。
 しかし、ここで「AIの手を暗記するだけの人」と予想もしない手だったので「このAIはどういう意味でこの手を推奨するのだろうと根拠を考える人」では大きな差が出てきます。実際にアマチュアや愛好家からプロ内でもここの差が如実に出ている感が最近は見てとれます。根拠がないただの暗記、学校で成績が悪いから悪く言えば言われてやらされる英単語帳となんら変わりのない暗記ゲームと根拠を持って記憶したモノは圧倒的に記憶の定着力に差があります。実際に、今、ターゲットの単語帳を覚えている人の数は覚えている人の数より絶対的に多いはずです(偏見)
 人間の脳は自分で考えてエンジンを回さないと覚えられない要素があります。瞬間記憶の出来るchosen one(選ばれしもの)は居ますが、基本的な人類は自分で脳をアイドリングして時にはエンジンを吹かして活性化させないと記憶や思考力は高くなりません。
 将棋という、駒の動かし方やルールさえ覚えたら誰でも状況が分かるというゲームですらその段階です、例えば麻雀やポーカーなどのカードゲームや野球のようなスポーツで思考力を捨てたらどうなるか。絶対的敗北です。
 何故なら非完全公開型ゲームだから。将棋は手の中からいきなり飛車が2枚出てくるとかありません、駒の位置や持っている枚数は相手も自分も分かります。でも、麻雀やカードゲームや野球は違いますよね。麻雀で他の3人の手牌全部を言い当てられる人は麻雀界初の不敗人間が誕生します。

考えることこそ人の本分

 人間と動物の決定的な違いの一つが理性の中での思考です。本能に乗っ取られない思考回路。人という生き物は他の動物と違って考えることで進歩発展してきた生き物です。考えることこそ、合ってるか間違ってるかはどうでも良くて考えることが大切なんだろうと思います。考えるからこそ人類であるというような。
 AIに全てを委ねるには自分から人間としてのアイデンティティを放棄しているような感覚に陥ります。AIに委ねるのは人がやらなくてもいいようなタスクを任せることが大切だと思います。
 個人的にはAIや情報の使い方を気をつけないとすごく怖いことになるという感覚が昨今しています、それはAIじゃなくて人間が何も考えずに使えばいいだろって感覚で居る人が多いから。「そんなつもりじゃなかった」って人が絶対的にそれなりの数いることがわかっているから。車で運転免許持ってなくても、過去の見様見真似で運転出来るだろうって言って運転してる人が多いような感覚です。
 便利さと潜在的な懸念というのはセットで技術革新は起こります、もう少し考えることへの意識を高めた方が良いような気がしている今日この頃です。

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