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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第6話 「Hearty-voxその3

ベースとして歩みだした僕。 Hearty voxは、相変わらずのペースでライブを重ねていた。 2005年夏に一時活動を休止するまで、多作を中心に様々な場所で歌う機会を得た。 思…

岩城慧
3週間前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第5話 「Hearty-voxその2」

2004年5月に産声をあげたHearty vox(当初ハイフンは無かった。どうでもよさげ。)。 ちなみにメンバーの居住地は、僕が東京、他が千葉埼玉神奈川と、決して近くはなかった…

岩城慧
3週間前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第4話 「Hearty-voxその1」

アカペラから始まる卒業式を経て、高校に進学。 アカペラを続けたい、というか、本格的に活動を開始したかった僕は、歌に興味のありそうな者を探す。 が、そう都合よく見…

岩城慧
1か月前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第3話 「教師D」

第2話はこちら 友人Tと初めてのアカペラグループを作るべく動き始めた。 興味のありそうな者に声をかけ、楽譜を探し、トライしては失敗。 「やっぱ難しい」とメンバーが…

岩城慧
2か月前
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新曲(?)公開しました。

ということで、アップテンポのオリジナルのアカペラを作ることにいたしました。 少し前に作った楽曲に、手を加えたものですが。 「平日を頑張って、楽しみにしてた週末の…

岩城慧
3か月前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第2話 「友人T」

第1話はこちら コンプレックス解消の糸口を、アカペラに見出した僕。 この時に、「音楽」とか「歌」とか、もっと大きな概念に惹かれていたら、恐らく早々に挫折していただろう…

岩城慧
4か月前
13

歌の先生をしています。

いわゆるボイトレの先生。 始めて数ヶ月ですが、たくさんの気付きがあります。 「声には人柄が出る」とはよく聞きますが、こんなにも?と驚いています。 プロの世界にしば…

岩城慧
4か月前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第1話 「兄」

長い文章を書く機会を得ると、どうしても半生を振り返りたくなる悪癖がある。 自分が芯から自己顕示欲に支配された人間なのだなぁと、恥ずかしくなる。 今後の文筆活動の…

岩城慧
4か月前
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明けましておめでとうございます。

2024年が始まりました。 自分の頭の中を発表する場所をいくつか持っておきたい、ということで、この度noteを立ち上げました。 日頃の活動の中での気付きや、これまでの経…

岩城慧
5か月前
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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第6話 「Hearty-voxその3

ベースとして歩みだした僕。
Hearty voxは、相変わらずのペースでライブを重ねていた。

2005年夏に一時活動を休止するまで、多作を中心に様々な場所で歌う機会を得た。
思えば初ライブから休止までわずか8ヶ月程度だったのだが、あまりにも濃厚だった。

TRY-TONEと共演させていただいたこともあった。
主催ライブも2度、開催した。
高校生の行動力たるや。

当時すでに終焉を迎えつつあったが

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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第5話 「Hearty-voxその2」

2004年5月に産声をあげたHearty vox(当初ハイフンは無かった。どうでもよさげ。)。

ちなみにメンバーの居住地は、僕が東京、他が千葉埼玉神奈川と、決して近くはなかった。

週に1度ほど、渋谷か新宿に集まっての練習。
あとは毎日のようにメンバー誰かしらとメッセンジャーでのやり取り。

Yahooかmsnのメッセンジャー。
懐かしい!と思った方は、漏れなく仲間である。
僕も今、これを打ち込

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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第4話 「Hearty-voxその1」

アカペラから始まる卒業式を経て、高校に進学。

アカペラを続けたい、というか、本格的に活動を開始したかった僕は、歌に興味のありそうな者を探す。
が、そう都合よく見付からない。

そりゃ、「アカペラで高みを目指したい」なんて人間、
ある程度アカペラそのものが認知された現在の日本でも、そう見つかりはしないだろう。

さらに僕は人見知りなのである。
この時の自分が「発達障害」というものを理解し、自分がそ

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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第3話 「教師D」

第2話はこちら

友人Tと初めてのアカペラグループを作るべく動き始めた。
興味のありそうな者に声をかけ、楽譜を探し、トライしては失敗。

「やっぱ難しい」とメンバーが抜ける度に新しいメンバーを探し、より簡単そうな楽譜を探したり、自分たちで作ってみたりを繰り返す。

試行錯誤は1年近くに及び、気付けば中学2年も終わろうかというころ。

メンバーは野球部の同学年のキャプテンS、同じく野球部の後輩Y、僕

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新曲(?)公開しました。

ということで、アップテンポのオリジナルのアカペラを作ることにいたしました。

少し前に作った楽曲に、手を加えたものですが。

「平日を頑張って、楽しみにしてた週末のライブを見に来た人への応援歌」という、限定的なテーマではありますが、
今の僕の気持ちは演奏に込めたつもりです。

客席の皆さんの応援てのは、しっかりステージに届くものです。
どうにかして返したいと思うものです。
何かしら持って帰っても

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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第2話 「友人T」

第1話はこちら

コンプレックス解消の糸口を、アカペラに見出した僕。
この時に、「音楽」とか「歌」とか、もっと大きな概念に惹かれていたら、恐らく早々に挫折していただろうし、そうでなくてもきっと、「プロ」を名乗るには至っていない気がする。
アカペラだからこそ、僕にも道があったのだ。

兄達のアカペラ演奏を含むミニコンサート終演の直後。
密かな、しかし大きな出会いに僕が心震わせていると、友人が話しかけ

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歌の先生をしています。

いわゆるボイトレの先生。

始めて数ヶ月ですが、たくさんの気付きがあります。

「声には人柄が出る」とはよく聞きますが、こんなにも?と驚いています。

プロの世界にしばらく居させていただき、たくさんの歌を聞いてきましたが、
そこに居るのはたくさんの修行を重ね、理想の声を作り上げてきた人達。

もちろん、その人それぞれの「理想」に、その人となりが反映されますから、そういう意味で、その人の声はその人を

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「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第1話 「兄」

長い文章を書く機会を得ると、どうしても半生を振り返りたくなる悪癖がある。

自分が芯から自己顕示欲に支配された人間なのだなぁと、恥ずかしくなる。

今後の文筆活動のためにも、早めに「封じ手」として片付けておこうと思う。

昭和が終わるほんの少し前、東京の調布という町に僕は生まれた。

地元最寄り駅は京王線の仙川駅である。
よく「え?仙川って世田谷区でしょ?」と言われるが、仙川駅は調布市仙川町である

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明けましておめでとうございます。

2024年が始まりました。

自分の頭の中を発表する場所をいくつか持っておきたい、ということで、この度noteを立ち上げました。

日頃の活動の中での気付きや、これまでの経験から皆さんに伝えておきたいこと、ざっくばらんに書きたいことを書き残す場として。

緩やかなものから、時には怒り任せに強い言葉も書くかもしれませんが、なんかみんなで「そうだよねー」とか「そうなんだー」とか言えたらいいな、ぐらいの

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