見出し画像

魔法使いの夜の感想(ネタバレあり)⑤

 今日も書いとく。
 明日から仕事だからな。
 その恐怖を和らげる意味もあるな。
 仕事って恐ろしいからな。
 恐ろしい。だるいな。


 それはともかく今日はようやく、やっと魔法使いの夜のメインストーリー終わったから感想を書いとこうと思う。
 PC版は何回かプレイして、今回フルボイス版を改めてプレイした人間の感想。
 第5回。
 最終決戦の辺りとエピローグの方の感想だ。

 この先は魔法使いの夜の内容のネタバレを大いに含むのでご注意ください。









 なんか昔プレイした時は魔術戦のこと良く分かってなかったけど改めて読むとかなりシブい戦闘描写だった気がした。
 技の撃ち合いっていうか、頭使った駆け引きな感じがあって、これはこれでかなり見応えのある感じだった。
 ルーン地面一杯に刻んだりとか、魔眼の駆け引きとか。
 旧校舎での橙子さんとの対決とかも相手の手札の封じ合いみたいな感じあって面白かった。
 ザ・魔術戦って感じなんだよな。少年漫画の必殺技の撃ち合いとはまた違った趣があるように思う。


 教会での会話も良かった。
 なんか、それまで穏やかな日常の中で散りばめられた伏線がここで一気に集まる感じあるからな。話がまとまるっていうか。青子と草十郎の会話もそうだし、詠梨神父との会話もそうだし。
 今まで平凡な一般人みたいだった草十朗がいよいよ掘り下げられる部分な気がする。
 それから最終決戦があって、そしてエピローグでさらに語られていくんだよな。
 唯架さんはかわいい。



 ベオの強さも改めてみると反則な感じあったな。
 魔術師に対して絶対的な優位あるっていう感じだけど、普通に白兵戦でも絶対的に強い気がする。
 サーヴァントならともかくとして、実際問題現代でベオに一対一で勝てるやつそう沢山はいないんじゃないだろうか。
 式とか志貴はいけそうな気もするけど、直死なかったら相当強くないと勝てないと思った。軋間とかシエルとかはいけるんかなぁ。どのみちサーヴァントとやりあえるくらい強くないと勝てないような感じがある。
 ベオの強さがどのレベルのものなのか。アルクェイドの親戚みたいな扱いらしい。サーヴァントとかと比べてどんなものなのかな。
 まぁ、ベオが強くなれば強くなるだけ草十朗の強さが際立つけど。


 草十朗がベオ倒すシーンはかっこいいなあ。
 平凡な主人公がヒロインが敵わない、倒せるはずの無いもの倒すシーンは熱い。いつだって熱い。
 あそこで草十朗が全然一般人じゃないのが明らかになる部分もあるしな。
 かなりクライマックスだと思う。
 人域の極地って感じだ。達人とか鬼人っていうか、人体という構造物を極限までうまく使用したって感じがある。
 それは痛ましいことだけど、だからこそベオの心が折れた部分あるしな。
 時間にしたら一瞬の出来事なんだけどすごい文章量で描写されてるからな。
 あのシーンこそ映像で見てみたい気がする。


 『魔法』を使うシーンは一番の山場だな。
 まず曲の「Five」が良い。かっこいい。必殺技のBGM感が良い。
 世界が書き換えられてく描写とか、なにかとんでもないことが起きていくのが分かってかっこいいんだよな。
 あと純粋に詠唱かっこいいしな。
 とにかく、まほよの命題でもある『魔法』の登場シーンだからな。盛り上がらないわけがないんだよな。
 景色も変わって、青子も変わって、草十朗も生き返って。とにかくただならないことが引き起こされるからな。
 それまで圧倒的に自己のために行動してた青子が他人のために行動したシーンでもあるしな。
 それが良い。
 その後の戦闘は一方的で魔法が人知を超えた規格外なのがはっきり証明されてる。
 スーパー青子かっこいい。


 それで最後は「人殺しはいけない」っていう、空の境界でも言われてたテーマが提示される。でも今度のは一般論というより多分、草十郎という人間の内面から出る言葉なんだと思う。草十郎の過去から出てくる言葉なんだろう。あの時草十郎は多分その理由の発端すら忘れてるんだけども。
 そこは今回の本編では完全には語られてない部分なんかな。
 でも、それで「やめた」ってなって、カエルになる呪いをかけておしまいになるのがまほよって感じなんだよな。
 なんかちょっとギャグっぽい終わり方をするのがまほよって感じがする。


 そして、最後はエピローグだな。
 草十郎と青子が館を出る。その時の草十朗を寂しそうに見送る有珠。あの表情に有珠っていう人間の魔法使いの夜での変化が詰まってる気がする。誰かが去るのを寂しく思うようになったんだな。あのシーンがすごく好きなんだよなぁ。
 青子と草十朗が二人でひたすら雪道を歩いていく。終点は蒼崎の実家で、そこで草十郎も青子も記憶を消されるという結末が待ってる。そこに向かって二人で歩く。
 他愛ない話をして、とうとう草十朗という人間が今までなんだったのかが明らかになる。最後の最後、山道を2人で歩く最中に独白としてそれが明らかになる。
 良いんだよな。すごく良い。
 戦闘中に敵に明かされるとか、クライマックスの激動の展開の最中に明かされるとかじゃない。それが良いんだよな。
 異常としか言えない生活、人生、でも草十郎は今でもそれを懐かしんでいる。
 今でも後ろ髪を引かれている。
 青子はそんな草十郎を否定も肯定もしなかった。それが青子の優しさだったというわけだ。
 それで、ようやく明かされた草十郎の過去は特になにを変えるでもなかった。
 ただそういうことがあったのだと草十郎は告白して、青子はそれを聞いた。それでおしまいだった。
 優しい時間だと思う。
 エピローグ、全体的に曲とか背景が良い感じに演出されててなんかすごく綺麗なんだよな。
 ただ2人が会話しながら歩くシーンなのにすごく綺麗だ。


 それで、草十郎は青子の『祖父』と対面し、結局記憶は消されないまま戻って、2人で帰路につく。
 新年を迎え、多分草十郎は新しい年を祝う。ひょっとしたら過去を考えたら草十郎が新年を祝うのはこれが初めてだったかもしれない。
 青子は今までのように、草十郎はその背中を追いかけるように、これからを前を見て進んでいく。
 それでゲームオリジナル版「星が瞬くこんな夜に」が流れるわけだな。
 良いよー。良い。この終わり方からの星が瞬くこんな夜にがゲームオリジナル版だったのすごく嬉しかったからな。昔初めてクリアしたときから嬉しかったけど今でも嬉しかった。良きとしか言えねぇ。
 それで最後に館の電気がついてまた3人の生活が始まる感じも良いよ。
 書庫の小話も良いしなぁ。
 めでたしめでたしなんだよなぁ、まほよは。


 そんな感じの感想だ。
 やっぱりまほよは好きだなぁ。型月作品でもトップ3にはいつも入ってる好きさだ。
 まほよがどういう話かっていわれると人が変化する話な気がする。みんな少しずつ変わるのだ。
 あとは橙子さんの八つ当たりの話な気もする。橙子さん、ものすごく頭使って、すさまじい手札揃えて、復讐の正統な権利さえも持ってたのに、結局何しに来たかっていうと自分の人生の八つ当たりだったんじゃないかって気がする。少なくとも青子を殺すことそのものが目的じゃなかった気がするし、土地を奪うのも一番の目的じゃなかったんだろう。強いて言うなら有珠が言ってた「魔法を見ること」そのものが目的だったんだじゃなかろうか。自分の人生を狂わせた魔法を見て、なにか一糸報いたかったんじゃなかろうか。そんな気がする。
 なんていうかジュブナイルなんだよなぁ。

 あとはなんか、登場人物の言葉も地の文も実は本当のこと言ってない部分ある気がしてる。少なくともそういう前提で読み返すと色んな解釈の仕方出てきて面白いと思ってる。これが間違いと考えるとあっちの意味が変わってくるとか、こっちが本当と捉えるとあっちが間違いになってくるなとか。そういう楽しみ方はしてる。
 今回はなんだかんだ結局草十郎の言ってることが真実なんじゃないのかみたいな見方で楽しんでた。まぁ、その見方が実際正しいかはさておき結構楽しむことは出来た。


 なんかバトルとか話の展開というより登場人物の心の動きを楽しむことに重きを置かれてるのがまほよな気がしてるから、そうやって人物の心の考察するのとか楽しいんだよな。まほよは良いぞ。


 やっぱりまほよは良かった。フルボイスが本当に良かった。どっちが良いとかはまた別の話だけど登場人物の声が聞けたのが本当に良かった。
 みなさん演技力すごかった。まほよの世界に声ついてるのすごく嬉しかった。
 あとは演技の指示は制作陣が出してるはずだから、こういう感情の声ということはここの解釈はこれが正解か、とか余計なことも考えてたな。
 とにかく良かった。
 あとはなぜなにプロイとトッキーの声を確認しないと。


 最後に、ようやく本編終わったから一緒に昨年あったまほろばの夜で買ったグッズの写真も載せておきます。
 全部素晴らしい品々だった。買い漏らしがあって出てたサークルさんで変えてないところもあって無念だったけどこんなに揃って大変嬉しい。
 またあったら参加したい。コミケでもいろいろ出てたっぽいからまた覗いてみようかと思う。

買わせていただいた品々



 という感じの感想だったな。
 いつもの記事と比べてバカみたいに長くなってしまった。いつもの記事2本分くらいある。
 ちょっとやりすぎだったかもしれないけど、素直な感想だからそのまま行こうと思う。
 まほよはこれからアニメもやるからな。
 この前第2PVも出てて良かった。遊園地でビームぶっ放すところ相当良さそうだったな。あとは、ありえんくらい原作通りの背景しててびびった。なんかすごすぎたな。相当な出来映えの映画になりそうだな。
 遊園地までの描写しかなかったから前後編2本立てになる感じなんかな。それだと嬉しいところだ。
 なにはともあれ全裸待機だな。続報を待とう。


 まほよまだサブストーリーはあるからそれ楽しんでいこうと思う。カーネーギ事件好きだったし。
 そして、アニメも良いけど続編来て欲しいな。続編が見たいよ僕は。
 なにもかも忙しいの分かるけど。続編をどうしても期待してしまうよ。
 頼むでぇ。
 とにかく、やっぱりまほよは良かった。そういう記事だった。
 おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?