第70回目「ASKA Terminal Melody」(6月5日放送分)

お久しぶりです。

諸事情により前回の投稿から間が空いてしまいましたが、ブログを再開します。(5月放送分を楽しみにしていた方、誠に申し訳ございません。)

今回はリクエスト特集

リクエスト特集では、リスナーがそれぞれ自分のお気に入りの曲、思い出深い曲を番組側にエピソードを交えて番組にリクエストを送り、その中から選ばれた2,3曲が送られたリクエストの文章とともに放送される。

放送分されたのは以下の3曲

【1曲目】

TURNING POINT/CHAGE and ASKA

1986年のアルバム『TURNING POINT』の10曲目に収録されている。

「人はみな1人分の孤独に耐えて 地図を広げ風が吹くのを待ってる」

この歌詞は、僕が「お気に入り歌詞ランキング」を作るのであれば、間違いなく上位に入るだろう。人付き合いが苦手な私はしばしば自分自身のことで思い悩みやすく、寂しさや孤独を感じやすい。また、昨今の社会情勢でも自分の未来に対するぼんやりとした不安を感じる。

だが、自分自身のことばかり考えていると周りが見えなくなる。しかし、よくよく考えてみる。いつの時代の誰もが生きづらさや孤独を感じているのではないか?生きやすいと思って生きてる人は実は1人もいないのではないか?僕とは正反対に友達がたくさんいて、クラスの人気者の人でも、その人なりの悩みを持っているのではないか?   

生きづらさや孤独は決して1人だけが抱えているものではない。それに、人間は決して1人では生きることはできない。だから、誰かを愛せるとこまで愛し続けることで、自分も愛せるようになり、前向きに生きるきっかけを見出していく。そしてそれがTURNING POINTとなる。

僕は何かに挫折する度、この曲を聴いて励まされ、勇気をもらう。

ちなみにこの曲のメロディは、1994年のベスト盤『Yin & Yang』に収録されているリミックスバージョンもお気に入りだ。また、ベスト盤では、「knock」からの流れでこの曲がかかる展開も大好きで、僕はよくこの2曲をセットで聴いている。

押し込められた時代に目を閉じるのはまだ早いうぉう うぉう~

いつもこのブログを読んでくれてるsoraさん、リクエスト当選おめでとう🎉㊗️🎊

【2曲目】

モナリザの背中よりも/CHAGE and ASKA

1990年のアルバム『SEE YA』の8曲目に収録されている。

レオナルド・ダヴィンチのモナリザは、斜め前から見た女性が描かれており、後ろの背中は見たくてもなかなか見れない。しかし、「自分の愛する女性の背中を見ることは、モナリザの背中を見るよりもほど遠いのではないか」ということをこの曲では表現されている。恋愛経験がどちらかといえば乏しい僕であるが、何て素敵な表現なんだろうと純粋に感じた。

この曲は、90年代前半のチャゲアスのライブの定番曲というイメージが大きい。何と言っても、楽しそうに踊りながら歌う2人の光景が思い浮かぶ。特にASKAの「君を包んだ~ラインに触れる~」と歌う時に両手で女性の体を上から下へと、本当に包み込むように描く仕草がかっこよくて、可愛い。また、93年の「LIVE UFO」や95年の台北でのライブでは、この曲の演奏中に倒立をひょいと身軽にこなしており、まさに男も惚れる男だ。もしタイムマシンがあるなら、この頃にタイムスリップして実際にライブを味わってみたいなとつくづく思う。

ららら~ら らららい ららら~ら らららい ららら~ら らららい うぉううぉううぉう~

【3曲目】

蘇州夜曲/ASKA

1988年のアルバム『SCENE』の2曲目に収録されている。

この曲はもともとは、1940年の映画『支那の夜』の挿入歌として、西條八十氏が作詞、服部良一氏が作曲した曲で、それをASKAがカバーしている。かなり昔の曲であるが、ストリングスやシンセ、そして繊細で甘いボーカルが合わさることで当時の最新曲へと生まれ変わった。             

しかし、原曲もASKAカバーもまるで中国音楽と邦楽がうまく混ぜ合わさったような魅力的で美しいメロディだ。僕自身はこれまで、蘇州夜曲はそこまで頻繫には聴いてこなかったが、久々に聴くと「何でこんなに美しい曲を今まで見落としてたんだ」と思う。特に08年のシンフォニックツアーでの蘇州夜曲は天下一品だ。

まず、静かめのバイオリンから始まるイントロから引き込まれる。そして、昔の中国の河の風景もまるで耽美派作家の小説を読むかのように綺麗に浮かび上がる。つい最近になって、頭に残り続けるメロディとなった。

投稿が大分遅れてしまったが、来週(投稿日当日が放送日)に続く。


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