第71・72回目「ASKA Terminal Melody」【ゲスト・芳野藤丸】(6月12・19日放送分)

多忙ゆえにブログがなかなか書けず、前回から2週間以上経ってしまった。

今回は先々週と先週の回を合わせてブログを書く。いずれの回もゲストは、『ひとり咲き』でお馴染みの芳野藤丸氏。西城秀樹、CHAGE and ASKAなど、自身の音楽活動と並行しながらスタジオミュージシャンのギタリストとして活動している。なんとそのキャリアは長く、今年で活動50周年となり、記念ライブも行われるという。

芳野氏は少しシャイな人柄を感じさせた方ではあったが、初期のチャゲアスにまつわる貴重なエピソードをたくさん語って下さった。

ミュージシャンをサポートするギタリストとしてアーティストをサポートするのに心がけていることは、アーティストの邪魔をしないということだそうだ。自分のギターが前に出すぎてもいけないし、引っ込みすぎてもいけない。このバランス具合を考えるのはとても難しいように思える。

とはいえ、チャゲアスの記念すべきデビュー曲『ひとり咲き』はイントロからギターが強く前面に出てるのが印象的だ。大抵の人がひとり咲きのイントロで一番頭に残る楽器の音といえばギターじゃないだろうか。また、2枚目のシングル『流恋情歌』のイントロもギターの音が強い。これらは、編曲者の瀬尾一三氏が初期のチャゲアスのフォークと芳野氏のギターを掛け合わせることで、和と洋の融合を狙ったのではないかと考えられる。

また、芳野氏はASKAと41年ぶりに運命の再会を果たしたことも語った。デビュー当時はお互いに緊張していてほとんど口をきかなかったそうであるが、改めて再会して会話を交わすと、ASKAの饒舌ぶりに驚いたという。確かに僕自身も、チャゲアスの2人がテレビ番組に出演した時のトークをYoutubeの動画などで観たときは、CHAGEの方が進んでトークをしていて、ASKAはあまり喋らず大人しいというイメージがあった(それで極度に人見知りで無口の僕が強い親近感を持っていた)。しかし実際はASKAの方が人見知りもせずにお喋りであり、CHAGEの方が人見知りしやすいという(笑)

12日の放送では『ひとり咲き』、19日の放送では、『流恋情歌』がそれぞれ流れた。いずれも僕がつい最近、カラオケで歌った曲だ。元々採点は60点台がザラの音痴であったが、2曲とも80点以上で全国平均より上の点数をとれた(かなり余談)。

ひとり咲き/チャゲ&飛鳥
1枚目のシングルで、1980年のアルバム『風舞』の4曲目に収録されている。また、デビューシングルにして17万枚を売り上げ、スマッシュヒットを記録している。イントロからの芳野氏のギターが強烈的で、イントロを聴いた途端に名曲だと分かる名曲である。今の僕と同い年(21歳)でこんな名曲を作り、歌い上げてたなんてとつくづく思い、当時のASKAの才能に尊敬するとともに嫉妬してしまう。僕も今から多くの人々を魅了する作品は作れないだろうか。。。

流恋情歌/チャゲ&飛鳥
2枚目のシングルで、『風舞』の9曲目に収録されている。1978年10月に開催されたヤマハ主催のポプコン(第16回)に、当時大学生だった2人(CHAGEの方は中退だったか)がチャゲアスの名で初めて出場した。そこでこの曲を演奏し、「つま恋本選会」の出場を果たして入賞した。こちらもイントロからの芳野氏のギターが強烈。僕個人としては原曲も勿論大好きであるが、お気に入りは2004年の熱風コンサートでの流恋情歌だ。昔の低めの声から、歌い方を変え、90年代に一世風靡した後のチャゲアスが歌う流恋情歌は貫禄を感じさせ、素敵に思う。また歌詞では、『ひとり咲き』が女性視点での失恋ソング、『流恋情歌』が男性視点の失恋ソングというのも魅力的に感じる。あるカップルが別れる時、振られた女性が『ひとり咲き』、別れを切り出した側の男性が『流恋情歌』の感情を、別れた直後に同時に表現しているのを想像するのは面白い。

今週26日のゲストは月一出演のASKA。さて、次回は書けるだろうか…




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