慶士

芸人です、日々もがいてます、毎週日曜日に渾身のエッセイをあげます。エッセイの朗読もやっ…

慶士

芸人です、日々もがいてます、毎週日曜日に渾身のエッセイをあげます。エッセイの朗読もやってます→ https://youtube.com/@ke_shi1127

記事一覧

川に反射した街灯の数だけ河童はいる

なぜかふと思い出すことがある。 どうでもいい瞬間やどうでもいい話ばかり。 別に強烈なインパクトが残っているわけでもないのに、あるものを見るとスイッチが押されたか…

慶士
3日前
46

別にフードファイトに興じているわけじゃない

男たるもの大食いで早食いであるべきだ。 僕はこの信念をずっと掲げている。 食べ物なんかいっぱいの量を早く食べた方が絶対にかっこいい。 出されたものをちんたらとち…

慶士
10日前
97

大人になっても極上の恥をかくことはある

先日、同期と2人で沖縄料理屋に行った。 その沖縄料理屋は、以前にその同期と2人で行ったことがあり、料理の味も店主の人柄の良さもお店の雰囲気も最高だったので、また2…

慶士
2週間前
134

パチンコとはスポーツそのもの

約3年前、僕がまだ毎週投稿を始める前のこと、このnoteにスロットに関する思いを綴ったものを投稿した。 いつかスロットではなくパチンコについても書きたいなと思ってい…

慶士
3週間前
55

やったことないことでも恐れずにやれば案外しっくりくる

今年も早いことでもう約4ヶ月が経ち、刻々と1年が過ぎようとしている。 こないだ年明けたばかりじゃないかと、1月〜4月の記憶なんてないぞと、時の早さを痛感させられる毎…

慶士
1か月前
161

勝手に生き辛い

人生は縛りの連続だ。 年々、歳を重ねるごとに縛りが増えてきた。 昔に比べてとても生きにくい世の中になったものだ。 というのも、僕は自分で勝手に縛りをつけて、自分…

慶士
1か月前
200

濃厚豚骨ラーメンで淡い青春を取り戻す

学生の頃、地元北九州のラーメン屋でアルバイトをしていた。 豚骨と魚介のスープがメインで、チャーシューは炭火で炙り、店内はラーメン屋っぽくないカフェのような空間で…

慶士
1か月前
164

宝くじという魔法に包まれて

約5年前のこと、まだ芸人になる前の話。 僕は仕事から帰り、ベッドの上に転がりながら何気なくSNSを見ていた。 すると、ある一つの投稿が僕の目に飛び込んできた。 宝く…

慶士
1か月前
237

言葉の壁を越える甘酸っぱさ

僕は今、あるホテルでアルバイトをしている。 ホテルマンと言えば、身だしなみや接客態度がしっかりしていて、少し固いイメージがあると思う。 だが、僕が働いているホテ…

慶士
1か月前
271

猫背モンスターたちとの戦い

先日、整形外科に行った日のこと。 背中のレントゲンをとってもらい、診察を受けるとお医者さんから「姿勢が悪いですねえ」と言われた。 レントゲンを見ると、僕の背骨は…

慶士
2か月前
183

続・渾身のパンチラインだって無視されることはある

前回、メシアの東京ドームライブ観戦の1日を振り返った。 この話を読んだ人、全員が思ったと思う。 「肝心のライブの話ぜんぜんなくね?」 そう、ほんとに全くその通り…

慶士
2か月前
112

渾身のパンチラインだって無視されることはある

先々週の日曜日、僕からすると超特大スーパービッグイベントがあった。 僕が芸人を目指すきっかけとなった方(以下メシアと呼ぶ)の東京ドームライブの日だった。 しかも偶…

慶士
2か月前
183

14年ぶりの少林寺拳法

3つ前の投稿で、約14年ぶりに少林寺拳法を再開することをここに宣言した。 少林寺拳法に対する思いやなぜ再開するに至ったかの経緯を書いたのだが、先日、実際に稽古に参…

慶士
2か月前
163

我、爆誕

今日は2月18日。 戦国大名、上杉謙信の誕生日だということは皆さんもれなくご存知だと思うが、その466年後の今日、わたくし慶士が爆誕した。 誕生日の思い出と言えば、実…

慶士
3か月前
181

鯛の骨には御用心

僕は、肉よりも魚、野菜よりも魚、果物よりも魚、ビックマックよりも魚が大好きで、小さい頃から魚料理を好んでよく食べていた。 ファミレスに行くと普通の子どもたちは「…

慶士
3か月前
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挑戦なんて、年老いれば老いてからの方がかっこいい

小学校一年生のとき、少林寺拳法を始めた。 なんで始めたとか始めるときに何を思っていたとかは全く覚えていないが、気付いたらもう始めていた。 お母さんに連れられて体…

慶士
3か月前
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川に反射した街灯の数だけ河童はいる

川に反射した街灯の数だけ河童はいる

なぜかふと思い出すことがある。

どうでもいい瞬間やどうでもいい話ばかり。

別に強烈なインパクトが残っているわけでもないのに、あるものを見るとスイッチが押されたかのようにそれを思い出す。

例えば、タラコスパゲティを見ると、中1の頃お母さんが弁当に冷食のタラコスパゲティをよく入れてくれていたなあ、、、とか。

タラコスパゲティがトリガーとなり、こんなどうでもいいことを高頻度で思い出す。

人それ

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別にフードファイトに興じているわけじゃない

別にフードファイトに興じているわけじゃない

男たるもの大食いで早食いであるべきだ。

僕はこの信念をずっと掲げている。

食べ物なんかいっぱいの量を早く食べた方が絶対にかっこいい。

出されたものをちんたらとちまちま食べる男に何が護れるというのだろうか。
そんなやつは有事の際、自分の身を最優先に考え、大事な人を置いて逃げるちんけな野郎に違いない。

そりゃ人それぞれ胃のキャパシティは決まっていて多くの量を食べれない人もいるだろう。
正直ぼく

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大人になっても極上の恥をかくことはある

大人になっても極上の恥をかくことはある

先日、同期と2人で沖縄料理屋に行った。

その沖縄料理屋は、以前にその同期と2人で行ったことがあり、料理の味も店主の人柄の良さもお店の雰囲気も最高だったので、また2人で来ようということで、1ヶ月ぶり2度目の来店となった。

東京で何度か沖縄料理屋に行ったことがあるが、そのどのお店よりも料理が美味しく、泡盛が馬鹿みたいに進んでしまい我を失くしてしまうので要注意だ。

同期と夕方に集まり、沖縄料理屋に

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パチンコとはスポーツそのもの

パチンコとはスポーツそのもの

約3年前、僕がまだ毎週投稿を始める前のこと、このnoteにスロットに関する思いを綴ったものを投稿した。

いつかスロットではなくパチンコについても書きたいなと思っていたので、今回は3年越しにパチンコ編を書きたいと思います。

先日のこと、YouTubeの撮影で池袋のパチンコ店に訪れた。

YouTubeと言っても自主的にやっているチャンネルなので、別に仕事というわけでもないが、パチンコ店には事前に

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やったことないことでも恐れずにやれば案外しっくりくる

やったことないことでも恐れずにやれば案外しっくりくる

今年も早いことでもう約4ヶ月が経ち、刻々と1年が過ぎようとしている。

こないだ年明けたばかりじゃないかと、1月〜4月の記憶なんてないぞと、時の早さを痛感させられる毎日に嫌気がさすが、僕はこの1年を無駄にしないよう密かに目標を立てている。

その中でも今年のテーマといっても過言ではないことがある。

それは「やったことないことをやる」だ。

なにか恥ずかしかったり勇気がでなかったりで今までやってこ

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勝手に生き辛い

勝手に生き辛い

人生は縛りの連続だ。

年々、歳を重ねるごとに縛りが増えてきた。

昔に比べてとても生きにくい世の中になったものだ。

というのも、僕は自分で勝手に縛りをつけて、自分で自分の首を毎日絞めている。
側から見れば常軌を逸した超ドMだと思われても仕方がないだろう。
なので、とても生きにくい世の中になってきたとか文句を言う筋合いなんて全くないのだ。

普通の人なら何も気にせずやっていることに僕は数々の自分

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濃厚豚骨ラーメンで淡い青春を取り戻す

濃厚豚骨ラーメンで淡い青春を取り戻す

学生の頃、地元北九州のラーメン屋でアルバイトをしていた。

豚骨と魚介のスープがメインで、チャーシューは炭火で炙り、店内はラーメン屋っぽくないカフェのような空間で、とても個性的なお店だった。

チェーン店ではなく個人のお店だったが、地元では割と有名なラーメン屋で、僕はそこで約3年間働いた。

仕事に対する姿勢や丁寧さをはじめ、このラーメン屋でたくさんのことを学び、色々な経験をさせていただいた。

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宝くじという魔法に包まれて

宝くじという魔法に包まれて

約5年前のこと、まだ芸人になる前の話。

僕は仕事から帰り、ベッドの上に転がりながら何気なくSNSを見ていた。

すると、ある一つの投稿が僕の目に飛び込んできた。
宝くじを買ってはずれたという投稿を高校の同級生S君がしていたのだ。

僕はそれを見て、とてつもない衝撃を受けた。

宝くじというのは老後の娯楽で、もう全ての娯楽を遊び尽くした者だけがたどり着く領域だと思っていた。
当時、パチスロにどっぷ

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言葉の壁を越える甘酸っぱさ

言葉の壁を越える甘酸っぱさ

僕は今、あるホテルでアルバイトをしている。

ホテルマンと言えば、身だしなみや接客態度がしっかりしていて、少し固いイメージがあると思う。

だが、僕が働いているホテルはとてつもなく緩く、髪型自由で服装はTシャツかパーカー、フロントでは常時HIPHOPが流れており、接客の仕方もとにかくお客さんに寄り添って友達のように接するということだけで、マニュアルなどは一切ない。

というのも、ホテル利用のほとん

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猫背モンスターたちとの戦い

猫背モンスターたちとの戦い

先日、整形外科に行った日のこと。

背中のレントゲンをとってもらい、診察を受けるとお医者さんから「姿勢が悪いですねえ」と言われた。
レントゲンを見ると、僕の背骨は綺麗なS字を描いていた。

そのお医者さんの一言で、僕は自分が猫背であることを久々に思い出すとともに、頭の奥の方にあったある記憶が蘇った。

小学校6年生のとき、学年全員が急に理科室に集められ、順番に姿勢を見られた。
僕の記憶では、何の前

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続・渾身のパンチラインだって無視されることはある

続・渾身のパンチラインだって無視されることはある

前回、メシアの東京ドームライブ観戦の1日を振り返った。

この話を読んだ人、全員が思ったと思う。

「肝心のライブの話ぜんぜんなくね?」

そう、ほんとに全くその通りである。

ライブ観戦に至るまでの背景に重きを置きすぎて、肝心のライブの話はさらっと流してしまった(まあそれがやりたかったのだけれど)。

ライブの内容は僕が言うまでもなく最高に決まっているので、わざわざ書くことでもないかなと思ってい

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渾身のパンチラインだって無視されることはある

渾身のパンチラインだって無視されることはある

先々週の日曜日、僕からすると超特大スーパービッグイベントがあった。

僕が芸人を目指すきっかけとなった方(以下メシアと呼ぶ)の東京ドームライブの日だった。

しかも偶然にもその日は僕の誕生日。
これはもう行かざるを得ないじゃないかと半年以上前から心待ちにしていた。

チケットも見事勝ち取ることができ(20万人を超える応募数の中から見事アリーナ席を勝ち取った)、事前にTシャツやポスターを買って気持ち

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14年ぶりの少林寺拳法

14年ぶりの少林寺拳法

3つ前の投稿で、約14年ぶりに少林寺拳法を再開することをここに宣言した。

少林寺拳法に対する思いやなぜ再開するに至ったかの経緯を書いたのだが、先日、実際に稽古に参加してきたので、今回はそのときのことについて書いていこうと思う。

今年に入り、僕はすぐに家から1番近い少林寺拳法の稽古場に連絡をした。
1番近いと言っても、最寄り駅から4駅離れた場所なので、ギリギリ自転車では通えないぐらいの距離である

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我、爆誕

我、爆誕

今日は2月18日。

戦国大名、上杉謙信の誕生日だということは皆さんもれなくご存知だと思うが、その466年後の今日、わたくし慶士が爆誕した。

誕生日の思い出と言えば、実家に住んでいた頃、母親が毎年パエリアを作ってくれていた。

母親から「誕生日に食べたいものなんかある?」と毎年聞かれるたびに「パエリア」と答えていたので、途中からもう何も聞かれず誕生日はパエリアがお決まりになっていた。

高校生の

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鯛の骨には御用心

鯛の骨には御用心

僕は、肉よりも魚、野菜よりも魚、果物よりも魚、ビックマックよりも魚が大好きで、小さい頃から魚料理を好んでよく食べていた。

ファミレスに行くと普通の子どもたちは「ハンバーグ!ハンバーグ!」と叫び散らかすが、僕はそんな欲望の肉塊たちを横目に、塩サバ定食を嗜んでいた。

小学生の好物の相場はカレーか肉と決まっているが、毎回魚をセレクトする自分に我ながら大人だなと自分でも思っていた。

小学校5年生のと

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挑戦なんて、年老いれば老いてからの方がかっこいい

挑戦なんて、年老いれば老いてからの方がかっこいい

小学校一年生のとき、少林寺拳法を始めた。

なんで始めたとか始めるときに何を思っていたとかは全く覚えていないが、気付いたらもう始めていた。

お母さんに連れられて体験に行き、そのとき自分が黒のロンTを着ていたことだけは覚えている。

少林寺拳法と聞いて「あー少林寺拳法ね、はいはいはい」となる人はごく一部だと思うので、少しばかり説明をさせてもらうと、ざっくり言うと護身術を学びながら人として成長するの

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