今週のニュースと雑記(3月15日~21日)
今週のニュースを勝手にピックアップ!
ニュースのポイントと私の持論、感想をお伝えします。
最後に雑記も。
【今週のニュース】
FRBの金融政策
米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、1%の緊急追加利下げを決定したと発表した。主要政策金利を年0~0.25%とし、事実上のゼロ金利政策を導入する。新型コロナウイルス感染症による景気悪化を防ぐのが狙い。
マーケットのパニックを抑えたいんでしょうね。図らずとも、トランプの意向通りになりました。落ち着かせる効果はあると思いますが、抜本的な解決にはなりません。これ以上は金利引き下げは難しいですし。
日銀の金融政策
日銀は16日、金融政策決定会合を前倒しして開催し、景気を下支えする追加の金融緩和策を緊急決定した。上場投資信託(ETF)の買い入れ強化を柱とする。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が滞り、金融市場が混乱していることに対応した。
会合を前倒ししただけで、内容にサプライズは無いですね。とりあえずマーケットに鎮静剤を打ったってところです。対症療法にしかなりません。やらないよりはマシですが。金融緩和の効果は高くないと思います。何故なら今回のパニックは、実体経済への不安だからです。金融政策よりも、減税や雇用の維持などの財政政策が有効でしょう。
その結果、マーケットは…
FRBや日銀、各国の中央銀行は頭を抱えてるでしょう。カードを出しても、それ自体がマイナス材料と見做される超弱気相場です。売りが売りを呼んでます。個人的には、恐慌になってると思ってます。明らかに売られすぎだと思いますが、底が見えないので怖くて拾いに行けません。
オリンピックって誰のためにやるのか?
安倍晋三首相は、会議後、議題となった東京五輪について「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現するということについてG7の支持を得たところです」と説明した。
オリンピックには色んな点で違和感を持ってます。
①オリンピックの前に、まずは感染の終息に全力をあげるべき。
②オリンピックを特別視しすぎ。政治的イベントになってる。
③開催してクラスター感染源となったら、誰が責任取るのか?
④IOCも「WHO次第だ」と責任逃れしてるように感じる。
私は現実的に考えて、開催は無理だと思います。
アメリカの財政政策
米紙ワシントン・ポスト電子版は17日、トランプ米政権が新型コロナウイルス感染症による悪影響を防ぐため8500億ドル(約90兆円)規模の経済対策を議会に要求していると報じた。
私は評価します。今は金融政策に効果はほとんどありません。必要なのは経済対策となる財政政策です。重要なのは、まず感染の拡大抑制です。しかしそれは外出の抑制やイベントの中止など、行動を制限することと同義。結果として消費は冷えこみ、経済を失速させます。その対策として財政政策が必要になります。
日本の財政政策
政府・与党は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4月にも策定する緊急経済対策として、国民1人ずつに現金を配る「現金給付」を盛り込む調整に入った。リーマン・ショックを受けた景気刺激策として、2009年に1人当たり1万2000円の「定額給付金」を配布したケースがあるが、今回は低迷する消費の底上げに向け、それを上回る金額の給付を検討する。
ダイナミズムが無いですねー。今やるべきはいくつかあると思います。
①倒産の防止
②雇用の維持
③消費の喚起
①はセーフティネットや政策公庫でファイナンスを行ってます。しかし融資は一時的な資金繰り安定にしかならず、抜本的な解決策にはなりません。
②正社員は雇用維持されてますが、非正規や派遣労働者はコロナ問題が直撃し、職を失い始めてます。これをどうするのか。
③12,000円じゃ消費行動に繋がりません。
融資促進効果は低いと思います
民間の金融機関を通じて新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた企業を支援する日銀の新たな貸し出しが今月25日から始まります。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減っている企業に融資した民間の金融機関に対し、日銀が金利0%の低い金利で資金を貸し出す仕組みで積極的な融資を後押しします。
バンカーとしての個人的意見になりますが、本件の効果は高くないと思います。効果の定義は、融資が促進されて企業が資金調達しやすくなることです。本件は、銀行にとっての調達コストがゼロになることを意味してます。TIBORを使わずに済むということですね。そうなると融資の収益が上がるでしょう。しかし融資の収益は信用コストと天秤の関係にあります。
無担保のプロパーで1億円を金利3%で融資したとしましょう。本件制度を使えば、銀行には300万円の収益をもたらします。しかし1年後に融資先が倒産すれば、銀行は1億円の損失になります。
融資の与信判断で1番重要なのは「回収できるか」です。金利では無いんですよね。
ドコモも5G参戦!
NTTドコモは、3月25日に商用5Gサービスを開始します。プランは月7650円でデータ通信無制限の「5Gギガホ」および、7GBまでの段階型「5Gギガライト」を用意します。
不適切なコメントかもしれないですが、コロナが5G普及の起爆材になるかもしれません。外出自粛ムードの中で、プライベートでは動画やゲームをする時間が増えてる気がします。また、リモートワークは働き方として定着するでしょう。そうなるとZoomやSlackなどの対話アプリやweb会議の活用が進みます。特殊な状況ではありますが「より速く、より美麗に、より大容量を」のニーズを取り込めたら、5G普及のスピードが高まりそうですね。
その仕事に主体性とクリエイティブはあるか?
これは病院の薬剤室に設置され、ロボットアームやマシンビジョンを使って薬品のピックアップやチェックを行うもので、1000種以上の薬品を識別でき、その精度は99.99%に達する。診療時間終了後には、ロボットが薬品管理システムを通じて自動で薬品の補充も行う。これまで薬剤師が手作業で行っていた煩雑な作業をロボットが肩代わりしてくれるのだ。
凄い!これが普及したら、処方箋をもとに薬を提供するだけの薬剤師は職を無くすでしょう。サラリーマンにも当てはまりますが、受け身な仕事しかできない人材は淘汰されていきます。主体性とクリエイトが価値を持つ時代になりますね。
【雑記】
今週も新型コロナのニュースばかりで、春なのにどんよりした空気が漂ってます。でも自然界から見ると、人間が大騒ぎしてるだけなんですよね(遠い目)。私は根っからのインドア派なんで、外出自粛が法令化しようと何の問題もありません(笑)
この3連休もインドアライフでしたが、嫁さんから「体に良くないから、外出して」と言われ、本日は昼飯を食べに出歩きました。で、見出し写真の鴨そばを食べたんですが、めっちゃ美味でリピーターになりそうです。
では、また次の記事でお会いしましょう!
宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。