見出し画像

【仕事のアップデート】会社の価値観に染まってませんか?

ノルマや会社のルールが価値観を固定化する という話。

私は銀行で法人営業をしている。
営業マンは業種によって、何を顧客にセールスするかはバラバラだ。モノを売る人もいれば、サービスを売る人もいる。

だが顧客と接点を持ち何かをセールスする点で、営業は業種に関係なく同じ仕事だ。
そして営業であれば、ノルマがある。
新規開拓をする営業担当者も多いと思う。

今日は営業の新規開拓におけるノルマと評価を、私の実体験をもとに書いてみる。
その上でノルマや独自のルールという会社の常識が、人の価値観をガチガチに固めてしまってるのではないか?を考察していく。

銀行における法人の新規開拓の定義は、融資の実行だ。
口座開設や為替取引を獲得しても、新規開拓の実績としてカウントされない。

更に条件がある。
①一定以上の売上規模が必要。
②一定以上の融資残高を満たす必要がある。

おそらく多くの銀行も似た条件を持ってると思う。
会社は売上が大きいほど、融資残高は多いほど、担当者の実績にインセンティブが働く。

担当者は当然、インセンティブが強い新規開拓に注力する。だがそんな企業は他の銀行も取引を狙ってる。

例えるなら、若くて可愛い女の子を口説いてるようなものだ。言い寄ってくる男が沢山いる中で『付き合って下さい!』とアプローチするのと同じだ。

恋愛とビジネスで違うのは、『二股が許される』こと。二股だろうが十股だろうが、付き合えたらそれでいい。

そのような企業の場合、競合が働くので金利のダンピング合戦になる。
要は低い金利でも融資できればいいや、という考えになってしまう。

そして融資を実行して、新規開拓が実績化した担当者は評価される。採算度外視でも、新規取引を始めたとして評価されてしまう。
たとえ『お願い』営業であってでも。

これが銀行における新規開拓のノルマと実績と評価だ。

だけど、これは正しいことなんだろうか?
別に『悪だ。やめろ!』と言うつもりはない。
銀行内では偉いことかもしれないが、世間から見て偉い行いなんだろうか?

私はそうは思わない。
銀行の中でしか通用しない価値観に縛られているからだ。

恋愛の例えに戻るが、『付き合うこと自体が目的』の告白に意味はない。
『付き合えたら凄く楽しいだろうし、女の子にも楽しんでもらえる』告白と全然違う。

つまり『社内の評価を得るため』だけの営業はエゴになってしまう、ということ。
そのことを自覚してるサラリーマンは、結構少ないのではないかと思う。

社会人になって転職せずに勤めていると、どうしてもその会社の価値観(評価体系)や会社独自のルールに染まってしまう。
だがその価値観はその会社内でしか通用しない。

私は仕事する時に重視してることが2つある。

・『社外で通用するのか?』
・『顧客に価値をもたらすのか?』

この2つの軸をベースにして、仕事に強弱をつける。
当てはまる場合は手間を惜しまないし、当てはまらない場合はちゃっちゃか終わらせる。

仕事だから当然、上司から頼まれる雑務もやる。
しかしそれが銀行内でしか意味がない業務(社外では価値を生まない業務)なら、クオリティを追求したりしない。

それよりも顧客に価値を提供する業務に、限られた時間と体力をかけたいのだ。

『ノルマだから』や『上司に言われたから』で仕事するのは思考停止だ。
『会社のルールだから』で考えるのをやめてしまい、改善しようとしないのも思考停止だ。

何より楽しくないと思う。

あなたは会社に価値観を染められていませんか?

16日連続投稿しましたー。
読んで頂き、ありがとうございます。
メーカーやサービス業の営業はどうなんでしょうか?
経験がある方は、気軽にコメントで教えて下さい。

#ビジネス #コラム #noteのつづけ方 #営業
#ノルマ #新規開拓 #銀行 #私の仕事
#融資 #価値観 #恋愛

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

宇宙旅行が夢の一つなので、サポート代は将来の宇宙旅行用に積み立てます。それを記事にするのも面白そうですねー。