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書評

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読んだ本をレビューします。 ★1:途中で読まなくなった(カネの無駄遣い) ★2:惰性で読むことはできる(つまらない) ★3:可もなく不可もなく(普通) ★4:新しい知識を得られ行… もっと読む
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2022年10月の読書ランキング

読書の秋、いかがお過ごしでしょうか。 今月は良書に数多く出会えることができましたが、「あれ、何冊読んだんだっけ?」とふと思い立ち、ランキング形式で記事を作ることにしました。 小説・ビジネス本・教養本が入り乱れてますが、面白かった順に発表しますので、読書好きな人の参考になれば幸いです。 1位「THINK AGAIN」評価:★★★★★ 中年や高齢者に読んでほしい本ですね。何故なら固定観念にバキバキに縛られているからです(笑)凝り固まった思考のデトックス効果があり、考え方や

【書評】固定観念というメガネを外すには『THINK AGAIN』

認知バイアス(先入観・固定観念・思い込み)は誰もが持っている。 それは当然のことで「個人個人の世界観」でもあるからだ。1つの事象に対してどう感じ、何を思うかは誰もが違う。誰しも自分だけのレンズで世界を覗いているが、年齢とともにバイアスは強度を増していく。近視眼的になり、やがては盲目になってしまうこともある。 他人の意見を聞かず、頑固で絶対に自分の意見を曲げない老人を思い浮かべてみるといい。自分が盲目であることにすら気付いていない。まさに「盲目であることに盲目」な人もいる。

【書評】「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」

YouTubeで面白い人を見つけた。 ひろゆきと討論している成田悠輔という人物が凄いインパクトだった。なんと、少子高齢化の解決策は「老害となっている高齢者の集団自決だ」と大真面目に言っているからだ。誤解を恐れずその時の私のリアクションを言うと、普通に爆笑した。 その辺の人が言ったら「ヤベー奴」認定されて終わりだが、成田氏はイェール大学助教授。忖度しないという意味では、ホリエモンやひろゆきと同じカテゴリーに入るのだろう。 ホリエモンやひろゆきとの最大の違いは、ユーモアの高

【書評】ヒトの自然寿命は38歳!「40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する 」を読んで

あと1ヶ月で40歳になる私がこの本を見つけたのは偶然で、衝動買いしたのは必然だった。本屋で見つけて冒頭だけを読み、1分後には購入した本を紹介したい。 結論としてはめちゃくちゃ面白かった! でも評価としては★★★★ ★5にしなかったのは内容の大部分が生物学の話であり、40歳を超えたらどうするかの記述が少なかったからだ。まあ人生哲学ばかり書いてあっても読んでて退屈するし、生物学者としての筆者のバックボーンを活かせないからしょうがないとは思うが。 続いて個別に内容紹介してい

【書評】生物はなぜ死ぬのか

「なぜ生まれてきたのか」 「なんのために生きているのか」 その質問の答えはないし、考えるのも時間の無駄というのが私見だ。だけど、「なぜ死ぬのか」の答えの一端が書いてある本に出会った。その本の内容とレビューを書いていきたい。 内容紹介生物の定義の1つは、自己複製できるかどうか。つまり子孫を作れるかどうか。 生命が地球に誕生する確率を表す例えは、「25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、ぐるぐるとかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出す確率に等

我々はスマホの奴隷なのか?「スマホ脳」を読んで考えたこと

「オリコンランキングで2021年で1番売れた本」というのに興味を持って購入したのですが、とんでもない神本でした。 内容を抜粋し、読んで得た知識と考えたことを記事にします。 【内容紹介】人間の脳はデジタル社会に適応していない。  狩猟採集民族だった人類は「闘争か逃走か」が本能に刻まれている。集団から追放される事は死を意味したため、遺伝子に「周りの評判が気になる」と組み込まれている。 現在、大人は1日に4時間をスマホに費やしている。10代の若者なら4〜5時間。この10年に

2021年11月の読書レビュー(宗教・金融庁・自衛隊・政治)

今月読んだ本のレビュー記事です。 5段階評価で★をつけていきます。 「カルト宗教信じてました。」★★★ エホバの証人の信者の人生録。 閉鎖された世界で、価値観を洗脳する。貧困ビジネスに似ている。学識が無く、貧乏であるほど神に縋るようになる。 漫画形式で分かりやすかった。全てを宗教に依存してしまうのは、最大の思考放棄だと思う。 「金融庁戦記 企業監査官・佐々木清隆の事件簿」★★★★ バブルは証券会社の回転売買によって人為的に膨らませた相場だった。法人への大口売買は、

【書評】荒木飛呂彦の漫画術

「ジョジョの奇妙な冒険」の大ファンである私が出会った本。 その内容紹介とレビューをしていく。 ちなみにこんな記事も書いているので、興味がある方はどうぞ。 【内容紹介】 一コマ目は「5W1H」が基本。 いつどこで、誰が何をしているかがわかるように描く。 二コマ目で主人公のちょっと異様な行動を描き、そこで「これは普通の漫画とは違う、なんだか変わった話だぞ」と言う感じを演出する。 実際に漫画を描く時、常に頭に入れておくべきこと、それは漫画の基本四大構造と呼ぶ図式になる。

【書評】LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略

あのベストセラーの続編「LIFE SHIFT2」(著者:アンドリュー・スコット、リンダ・グラットン)が出版されました。 本屋で偶然見かけ、即買い! 本記事では(自分のための備忘も兼ねて)内容を紹介していきます。内容紹介後、レビューを実施。では、スタート! 【内容紹介】 コロナによって日本の企業は働き方の柔軟性を高めるチャンスを得た。 人々が生きる環境がテクノロジーの進歩に追いついていない時代。一人一人が創意工夫しなければならない。 2055年までにシンギュラリティー

【書評】予想通りに不合理

「予想通りに不合理」という本をレビューします。行動経済学について書かれた一冊で、タイトルの通り「いかに人間は不合理な行動を沢山しているか」を解説した本です。本のなかで重要な部分も伝えていきます。 【評価】★4つ 【感想】長い。とにかく長い本で500ページもある。行動経済学について書かれており、新しい発見は沢山あるが、実験が多くて表現が細かすぎるので内容の70%は要らないと思う。 バンカーとして思ったのは、口座維持手数料にこれだけ反対論が多いのは、今まで無料であったアンカ

2020年5月の読書と書評

今月読んだ本のレビュー記事です。 【本の紹介とレビュー】 「知っておきたい感染症ー21世期型パンデミックに備える」 岡田晴恵 ★5つ! 新型コロナで感染症について知ろうと思い、購入。内容については記事を書いたので、そちらをどうぞ。 「メンタルの強化書」 佐藤優 ★2つ 数々の著書を出している作者に興味があり購入。しかし内容は一般論ばかりで面白くなかったし、活かせるものでもなかった。この作者の本は、もう買わないだろう。 「医者が教える正しい病院の

【レビュー】「知っておきたい感染症ー21世期型パンデミックに備える」

今回紹介するのは、2016年に執筆された感染症に関する本です。この本で書かれているパンデミックへの警告が現実になってます。 21世期になってから様々な感染症が発生しましたが、私も含め、日本人はどこか対岸の火事であったように思います。それは「偶然」にも、それらの感染症が日本で流行しなかったからに過ぎません。 私たちに必要なのは正しい知識です。 本の内容を伝えたいので、レビュー記事を書くことにしました。 本の内容 エボラ出血熱、2つのタイプの鳥インフルエンザ、SARS、ME

2020年4月の読書と書評

今月読んだ本の内容と書評を書いていきます。 「今週のニュースと雑記」はお休みします。 本記事の最後に雑記を書きますので、宜しければご覧ください。 【本の紹介とレビュー】「オーバーロード14巻 滅国の魔女」 丸山くがね ★4つ 王国が滅亡し、王国のキャラクターもほぼ全滅。14巻にしてようやく、ナザリックと渡り合える敵とのバトルシーンがある。あとがきでは「残り3巻」とのこと。法国を滅ぼして終わる予感。568ページとめっちゃ長かったな。 「1%の努力」 ひろゆき ★5つ

2020年3月の読書と書評

外出自粛要請が出されてるこの土日、如何お過ごしでしょうか? 更に今日、東京は雪が降ってます。 二重の意味で家で過ごすしかない状況ですね。 こういう時、読書を趣味にしている人はアドバンテージがあると思います。ビジネス書を読んで仕事用の知識やノウハウを吸収するのも良いですし、小説を読んで想像を膨らませるのも楽しい時間になります。 今月は本を15冊読みました。 先月に続き、月間最高記録を更新中です。 この記事では、読んだ本の内容と書評を書いていきます。 「今週のニュース