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廃棄衣服の繊維を固めてブロックを作る人たち(地域の廃材リサーチ)

芦原橋はみだし市への訪問後、B-LABOはさらなるリサーチを進めていきます。

地域から出る「廃材」を使ったものづくりをしたいという軸で出会った人が、当時からの活動先である下京いきいき市民活動センターのスタッフの1人、龍谷大学の藤田さん。


藤田さんは自分のプロジェクト「京結える」の中で、廃材を使ったものづくりをしており、いきセンで活動し始めてから色々なサポートをしてもらっています。
今日はそんな藤田さんと繊維を固めてブロックを作った話。

下京いきいき市民活動センターでの出会い

「廃棄衣服を固めてブロックにする活動をしている」字面だけ見ると一体何をしているのかわからないような藤田さんと出会ったのは、前回芦原橋はみだし市へリサーチへ行ったとき。
センターのスタッフとして同行してくれた藤田さんは、B-LABOでやってみたいと思っていた事業者から出る廃棄素材を使ってものづくりをする先駆者でした。

廃棄衣服から作られたブロック、すごく硬い

藤田さんが代表を務める学生団体「京結える」ではものづくりの工場などで出る廃棄繊維を回収し、粉砕。その後特殊な配合の樹脂と繊維を混ぜて圧着することでバラバラだった繊維をブロック状にし、家具などの素材として活用したり。
日常的に捨ててしまうものを新たな形に「アップサイクル」する活動をしていました。

地域からの廃材を使って製品開発やワークショップをしたかったB-LABOはそんな見たこともない技術に興味深々。
そもそも芸術大学以外の大学生とほとんど話したことのなかった代表鳥井は、そのとき初めて他大学にもこんなに面白いものづくりをしている人がいるのだと感動しました。

繊維を固める実験に参加

はみだし市に行ったときやその後も、そんな活動の話を聞いていただけでしたが、ある日実際にブロックを作っている場面を見せてくれるということで謎の実験場に連れられ、一緒にブロックを作ることにしました。

ホームセンターなどで売っている身近なものでブロックは作れる

大量の廃棄繊維は工場からもらってきたというもの。
樹脂と混ぜて圧着させ、1週間ほど時間を置くと完全に固まるそうです。
簡易的な道具で二酸化炭素を全く出さない成型方法に、驚きでした。

樹脂と混ぜ合わせる
プラスチックの型で成型
このまま乾燥させたら完成

実際廃棄される素材から新たな素材を作り出すというものづくりやビジネスは多く存在しますが、その多くが「京結える」のように環境負荷が少なく、身近な素材と道具で出来るものではなく、大量の廃材と二酸化炭素を出す大きな機材などを使ったものばかり。

廃材を使ったものづくりにも色々な種類や方法、またコミュニティがあることを知り、意外と他大学の学生の方がこうした活動に積極的なのだなあと思ったりなどしました。
B-LABOではこの後も龍谷大学以外にも様々な京都の大学の学生と関わっていくことになります。
藤田さんにはブロックを作ったあと、「循環フェス」というイベントを紹介していただき、行ってみることにしました。

そんな「廃材」を軸にしたリサーチがまだまだ続きます。

怪しい実験に見えるけど、すごいことだった

今日はこのへんでおわり!

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