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おもちゃに泣かされる

友達がいないのなら作ればいい。
本当の意味で。

ごみ箱から拾った先割れスプーンとアイスバーの棒。
赤と水色のモール、左右ちぐはぐな目玉パーツを使って、

保育園児のボニーが作ったお友達
フォーキー。

自分のことはゴミだと思っているから
すぐにゴミ箱に飛び込む癖がある。

自分がおもちゃだということも
ボニーの友達だという自覚もない。
だから自分のことを大切に思うことができない。



ネタバレはここまで。

かーじゅ(『カーズ』のことです)大好きな孫のために入った、ディズニープラスで、『トイ・ストーリー4』を観ました。


元々トイ・ストーリーが大好きで、

ウッディやバズ・ライトイヤー、おもちゃたちが互いに仲間を思い、助け合い、知恵を絞って行動する姿にいつも胸が熱くなります。


話は変わりますが、

父が余命宣告を受け、
母も原因不明の激しい腰痛を訴えて起きられなくなり、コロナ禍の下、眼の前に迫る孫ふたりの出産。
全部ひっくるめて
面倒を見るのはわたしだけ。
多分人生最大の困った!で、
途方に暮れていた頃。


病院の行き帰り、施設探しなど、ひとり自転車で広島の街を暗くなるまで走り回っていたとき、なぜか頭の中で

オレ〜がついてるぜ
オレがついてるぜ♪
 

ウッディが繰り返し歌って
応援してくれたのです。

当時5歳の孫がウッディ大好きで
わたしもよく付き合っていたからでしょうか。


それにしても
おもちゃに励まされるなんて? 

自分でも不審に思いましたが、
ウッディの声(ダイヤモンド✡️ユカイさんの声)が脳内でエンドレスリピート。
しかも自転車を漕いでいる間だけ。


そんな励ましの甲斐あって、両親が揃って入居できるケアホームが見つかり、久々に自宅に戻って、孫たちの出産を迎えることができました。


さて、『トイ・ストーリー4』には、さまざまなテーマが隠されていますが、

置かれた場所で精一杯生きる

誰かに必要とされ、大切にされるということが、いかに素敵なことかを教えてくれます。


ディズニーは大人も泣かす。
いや、大人だから泣けるのかも知れません。


おもちゃに励まされたり、泣かされたり。

いろいろな生き方があることを人間に教えてくれます。




『トイ・ストーリー4』について
天王寺ゆうだいさんが
解説されています。

何も付け加えることはありません。
気づかなかった『シャイニング』との関係も教えていただきました。



天王寺ゆうだいさん
ありがとうございます。






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