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価値観が劇的に変わった


結婚前に一年半ほど生花を習っていた。
今は死語かも知れないが、花嫁修業である。

隔週でお稽古に通っていたが、母のアドバイスにより、活けた花をその場でノートにスケッチしていた。
花材もメモした。
帰宅したら、すぐさまノートを見て思い出しながら花を活け、更に写真に撮って保存した。
(最近その写真が出てきました)

今ならそんな手間を掛ける必要もなく、スマホで撮影して終わり。

便利な時代になりました、といいたいところだが、スマホの写真は撮りっぱなし。
余程のことがない限り、プリントもしなければアルバムに貼ることもない。

便利になった反面、何か大事なものが抜け落ちているような気がしてならない。

スマホの出現、進化により、わたしたちの生活は劇的に変わった。


日曜日、『光る君へ』からの流れで、NHKスペシャル『戦場のジーニャ  ウクライナ  兵士が見た〝地獄〟』を観た。

ウクライナ兵、ジーニャはごく普通の一般市民。
動員される前はテレビカメラマンだった。

彼が番組の中で語った言葉が印象的だった。

「わたしの価値観は劇的に変わりました」

初めて人を殺すことの衝撃。
それまでは人を殺すことは犯罪だった。
生きるか死ぬかの究極の選択を迫られたとき、人は一線を超えてしまう。

極限状態の連続が市民を兵士へと変えていく

正常な判断ができなくなる。
人間の心が失われていく。

ドローンに手榴弾を付けて飛ばす。
ドローン戦はタブレットを見ながら遠隔操作する。
ターゲットを決めてボタンを押すだけ。
まるでゲーム感覚だ。


殺人を正当化する戦争。
人を殺したくて殺すのは
頭のおかしい人間だけだ。

彼らは、初めて体験する戦場での日々をスマートフォンや小型カメラを使って撮影していた。
今回、戦場から戻ってきた兵士たちから映像を入手。
そこには徐々に追い詰められていく姿が記録されていた。


太字は番組ナレーションの引用です

興味のある方はNHKプラスで。