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わたしの好きな江戸川乱歩

日本の探偵小説の草分け的存在、江戸川乱歩。

小学校時代には、ポプラ社の『怪人二十相』『怪奇四十面相』など、名探偵明智小五郎、助手の小林少年、少年探偵団らが活躍するシリーズを夢中で読んでいました。

中学に入ってからは、文庫本で短編を読むようになりました。

当時読んだもので、今でも繰り返し読みたくなるのは『心理試験』(大正14年)です。

苦学生の老婆殺し。 
周到な計画に、犯人は完全犯罪を確信していたが……。
ドストエフスキーの『罪と罰』が下敷きになっているそうです。
事件を解決に導くのは、素人探偵明智小五郎です。

大人になってから読んでとくに印象に残っているのは、『押絵と旅する男』(昭和4年わ)です。
幻想的で、一種独特の妖しい世界に誘われます。

『算盤が恋を語る話』(大正14年)
世にも内気な男の、恋の一人相撲が、哀れなほどに滑稽です。
この作品は、以前noteでもご紹介しました。
乱歩にしては刺激少なめといえます。

いずれも青空文庫で読むことができます。