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大事なのは「課題の抽出力」

どうも。おかんDXの とだかずこ です。DXのお仕事をしています。

といっても、「DXのお仕事」って何をするのよ?と聞かれることもあるので、その辺りのことを書こうと思います。

「DX」の定義は、高尚なものも色々ありますが、私としては「IT化やデータ・デジタルツールの活用で世の中を面白くすること」くらいにとらえています。「世の中」には働き方や、ビジネスが提供する価値・サービスなども含まれます。実際、DXの仕事の多くは、ある会社における働き方の見直しや新規事業の創出、といったものになるのではないでしょうか。

私は昨年からデータ分析やAIモデルの構築、ローコード・ノーコードツール(プログラマーでなくても活用できるさまざまなビジネスツール)について学んでおり、少しずつですがそのような仕事をするようになりました。

どういうことをやっているかというと、例えば、

  • マクロを使ったExcelを使っていたけれど、マクロを書いた人がいなくなり対応できなくなったので、マクロ無しでできるようにしてほしい。

  • 共有ファイルを使って業務を管理しているが、アップデートの仕方が統一されずファイルが有効活用できていないので、アップデートの方法を見直したい。

など、割と具体的な、ピンポイントのご依頼・ご相談が多いです。

で、いただいたファイルを見たり、業務の流れを聞かせていただいたりするのですが、この「ピンポイントの相談」は、色々なお困り事の「氷山の一角」であることがほとんどです。

毎日の業務となると、目の前の切り出された作業のみに目が行きがちです。でも、それぞれの作業が重なってその会社のビジネス全体が回っていることも事実。自分が使うデータは誰かから受け取ったものであり、また次のどこかの部署に渡していくものだったりするので、自分の目の前の業務・作業だけを効率化するのはある意味「もったいない」のです。

仕事のご依頼・ご相談の入口としては、上の例のようなものですが、よくよく考えると、本当の課題は次のようなものだったりします。

  • 人手不足で時間が足りないので、作業を自動化したい

  • データがあるのに活用できておらず、判断はいつも「勘」と「経験」に頼っている

  • できる人に仕事が集中してしまい、その人が抜けると現場が回らない

  • DXに取り組みたいが、自社に詳しい人がいない

  • 新しいビジネスを考えたいけれど、毎日の業務に追われ、それどころではない

目の前の業務のことで困っている人を責めているわけではありません。それは確かに喫緊の課題であり、解決すべきものです。ただ、解決法をご提案する上で、目の前の業務課題だけを解決するのか、もしくは、問題の背景や前後の業務、ビジネス全体に関することを考慮して解決法を提案するのか、そのふたつで大きな違いが出てくると思います。

取り急ぎお困りの目の前の問題を解決する方法を提示しつつ、かつ、その改善方法がお客様が気付いていない潜在的な課題を解決するもであれば。そう考えてお仕事をしています。

そうした中で、さまざまなデジタルツールやデータの活用法、昨今進化が凄まじいAIについても理解した上で最適な提案ができれば、と思っています。

まだまだ勉強中ではありますが、DXの「デジタル」の部分だけではなく、「お客様が本当に困っていることは何か」をうまく汲み取り、一緒になって考えていける人になれれば、と考えて仕事をしています。

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