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全ての積読を解消するのに一体何日かかるの〜?#1【全10冊】

最近、自分のnoteのクオリティが落ちているような気がします。
僕はこのnoteというアプリに対し、週1更新という目標をうっすらと掲げて限界を超えながらもなんとか40数週ほど書き続けています。
そう、限界を超えています。そもそも僕は週1でnoteを書けられる程の感受性も文章力も持ち合わせてなどいないのです。他の方たちの投稿を読みながら常々感じております。
ですが、ある特定の瞬間だけはその2つの能力は飛躍的に向上します。それは“本を読んだあと”です。本を読んだあとってなんだか語彙が増えて頭が良くなった気がして、書きたいことがすらすらと湯水のように出てきますよね。
ということで、私の積読を全て解消しよう!と思い立ちました。最近は図書館で読むことが多いのであんまり大量ではないんですけどね。
本編ネタバレはなしで読んだ本の感想を述べていきます!


まずは今回のイカれたメンバーを紹介するぜ!

1冊目.インストール/綿矢りさ
僕の最も好きな映画のひとつに『ひらいて』という作品があります。原作小説の作者は綿矢りさ。ということで綿矢りさのデビュー作を読んでみようと思って買いました。

2冊目.わたしを離さないで/カズオ・イシグロ(訳:土屋正雄)
小さい頃、この小説を実写化したドラマを観ていて面白かった記憶があるので買いました。

3冊目.変な家/雨穴
映画を観る前に原作を読みたくて買いました。
YouTubeが原作だという噂もあり、よく分からない。
最近まで雨穴(うけつ)さんのことを(あめあな)さんだと思っていました。
良かったら↓の記事も読んでほしいです!

4冊目.六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成
たぶん東海オンエアの虫眼鏡がおすすめしていたので買いました。よく覚えていない。

5冊目.ドッグスレッド1巻/野田サトル
僕は前作の『ゴールデンカムイ』が大好きで全巻持っています。『ドッグスレッド』も面白そうだと思って買ったけど読んでいません。

6冊目、7冊目.チェンソーマン15巻16巻/藤本タツキ
こちらも全巻持ってるくらい大好きだったけど第2部からの失速感で脱落。コミックスは買っていてジャンプラも定期的にまとめて読んでいます。

8冊目.予想どおりに不合理/ダン・アリエリー(訳:熊谷淳子)
友達がゼミの先生の指示で買ったものを「お前本好きだったよね」と譲り受けました。本は好きだけどこういうやつは普段読まない。

9冊目.旅する練習/乗代雄介
たまに観てる文学YouTuberベルさんが激推ししていたので買いました。3年ほど前に。
当時の芥川賞候補作。『推し、燃ゆ』の年です。

10冊目.透明な螺旋/東野圭吾
『沈黙のパレード』の映画がやっていた頃、ガリレオ熱が極限まで高まっており、勢いで普段は買わない単行本を購入しました。
いざ映画を観ると真っ白に燃え尽きてしまった。

以上!


ここからは日記形式でその日に読んだ本と感想を述べていきます。

4月28日(日) 1日目
何も読めませんでした。

4月29日(月) 2日目
『六人の嘘つきな大学生』をちょっとだけ読みました。

6人の優秀な大学生が憧れの大企業への入社を目指して最終面接のグループディスカッションに挑む。全員で内定を取るために6人は交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達された。
「6人の中で誰が最も内定に相応しいかを議論していただき、選出された1名に内定を出します。」
仲間になれるはずだった6人は、ひとつの席を奪い合うライバルへと化した。

無駄な描写がなく、衒いのない素直な文体だと感じました。つまりめちゃくちゃ読みやすいです。僕は湊かなえの『告白』とか高瀬準子の『犬のかたちをしているもの』みたいな頭のいい主人公が活躍する話が好きなので、読み進めるのが非常に楽しみです。

4月30日(火) 3日目
何も読めませんでした。

5月1日(水) 4日目
『六人の嘘つきな大学生』を読み終えました。
ミステリ好きを自負しており、真相を考えながら読むのが好きなのですが、結局最後まで騙されっぱなしでした。
「全部回収したな、もう騙されないぞ!」
と思って油断してたら新たな伏線回収が発動します。
とくに後半は緻密で繊細な伏線回収の連続でした。読み返して全体の構造を確認してみても、とても正確な造りになっていて、本当にあった出来事なのかもと思えるほどでした。
本当に伏線回収というか、種明かしが見事で、重要な真相を述べる1文をページをめくった1行目に意図的に配置していたと思われる部分がいくつかありました。
それでいて単なる推理小説以上の痛烈なメッセージ性を感じました。僕自身も知らず知らずのうちに物事に対して都合のいい解釈をしちゃってるなっていうような反省を得られました。
また、解説を読んでみると、作者はグラフを作ったりExcelを使ったりして色々と管理しながら話を組み立てているといいます。お見逸れしやした。プロの小説家ってそこまでするんですね。解説まで読み応えたっぷりでした。
今回はネタバレなしで感想を書いていますが、この本は読み終えた人とネタバレありで感想を語り合いたいです。そういうタイプの話でした。
僕の好きな作品として先述した、湊かなえの『告白』に近い雰囲気を感じました。あれよりは少しハッピーエンド寄りでしたけど。
今年の冬に実写映画化するみたいなので、絶対に観に行きます!
1冊目にして早くもいちばん面白い本を読んでしまったのでは?と後悔してしまうくらい面白かったです。


5月2日(木) 5日目
『変な家』を第3章まで読みました。

知人が購入を検討中の都内の中古一軒家。内装は明るく開放的で普通の良い家に見えるが、間取り図には不可解な「謎の空間」が描かれていた。
知り合いの設計士に相談すると、この家には「奇妙な違和感」が点在しているいう。

会話形式だからかとても読みやすく、サクサク進んでしまいました。
あとは第4章だけです。続きが気になりすぎますが、明日は朝から面接なので早めに寝ます。

と思ったのもつかの間、うっかり全部読んでしまいました。早く寝ないと明日起きれない!(現在時刻1:59)
第4章は難しくてよく分かんなかったけど面白かったです。
てか最初から最後まで栗原さん冴えすぎです!あんな風な視点で物事を見られたら、さぞ生きるのが面白いことでしょう。こういう他人の思考を覗き見れるようなところが読書の醍醐味ですよね。
全体としてはよく出来た水平思考クイズのような印象で、『六人〜』とは別のベクトルで見事な構成だと思いました。
あと、改悛の全く見えない栗原さんの悪辣なあとがきが、僕は結構好きだったりします。


5月3日(金) 6日目
『予想どおりに不合理』をちょっとだけ読みました。
ダン・アリエリー氏による行動経済学の研究を記録した本みたいです。
予想外に序盤にタイトル回収が来ました。

『チェンソーマン』15巻、16巻も読みました。ジャンプラも追ってるんですけど単行本で一気に読んだ方が面白いですね。
紙媒体の方が魅力の伝わりやすい絵柄ですよね。
さっき本屋さんに行ったら17巻も発売してました。そのうち買います!

5月4日(土) 7日目
『予想どおりに不合理』を読み進めています。学術書と呼ばれるジャンルになるのでしょうか。普段はミステリしか読まないので新しい感覚で面白いです。普通の本よりも頭が良くなった気がする指数が高いです。

『インストール』を読み終わりました。

不登校になった女子高生、朝子。かくかくしかじかで同じマンションに住む男子小学生、かずよしからコンピューターを使った風俗チャットでのアルバイトを持ちかけられる。

ぶっ飛んでますね。テンポが良くて読みやすかったです。風俗チャットという題材の割に爽やかな読後感でした。
2001年にもネカマって言葉があったんだーって思いました。

一緒に収録されていた『You can keep it.』も面白かったです。


ということで、とりあえず1週間で5冊読み終えることが出来ました。

・六人の嘘つきな大学生
・変な家
・チェンソーマン15巻16巻
・インストール


以上の5冊です。今のところ『六人の嘘つきな大学生』がいちばん面白かったです。
さて、既に半分読み終わったということは、来週には全ての積読が解消されているのでしょうか。乞うご期待です。
読書っていいですね。
また来週〜。

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