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№6066:「フィットネスクラブは幽霊会員がいないと利益が出ないのではないですか?」

こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。

2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。

さて、私たちの仲間が銀行に事業融資のお願いに行った時のこと。

事業計画書を見せたところ「幽霊会員はいないのですか」という質問を受けたそうです。

「いません」と答えると「フィットネスクラブは幽霊会員がいないと利益が出ないのではないですか?」との返答。

あらあら。。

「従来のフィットネスクラブとはビジネスモデルが違います」と答え、その後の説明で納得してもらえたようですが、その方は「そのように理解されていることに驚いた」ということです。

が、驚くことではないと思います。

事実ですから。

その銀行担当者は優秀だと思います。

私だったら「そうなんですよ!よくご存じですね!」と言います。

そして「こんなビジネスモデルはおかしいと思いませんか? が、この事実に『臭い物には蓋』をしてきたのが多くのフィットネスクラブです。私はそういう顧客を無視したビジネスに未来はないと思います。だからそうではないジムをやりたいんです!」と言うでしょう。

全会員の約20~40%くらいが未利用低利用状態なのが、巷の大半のフィットネスクラブの実態です。

それは30年も40年も前から変わりません。

それに対して「寝る子は起こすな」とばかりに連絡すらしない。

かつ「未利用低利用会員は水光熱費も使わないからありがたい」とか真顔で言ったりする。

「どうしようもなく意識が低い」と思います。

が、その経営姿勢が新コロ戦禍によって暴かれた。

全会員の30%とか40%が退会したり休会したりした。

それで経営は切迫した。

にもかかわらず、大半の旧態フィットネスクラブは「間違ったビジネスモデル」を正すこともなく、新コロ戦禍前と同じことをやっている。

で、会員さんに頭を下げて身勝手な値上げをしておきながら、入会キャンペーンではダンピングを続けている。

そんな顧客無視の施策をやっていて会員数が元に戻るわけがない。

なので、現場を無人化したり、レッスン数を減らしたり、契約インストラクターをバンバン解雇することで利益をひねり出している。

「三方よし」という経営用語がありますが、この状態はお客さんや仲間、そして取引先等に損をさせることで、自分たちだけ得をしている。

「一方よし」です。

にもかかわらず、「自分たちは新コロ戦禍を乗り切った」とか「頑張った」とか言っているという。

「利益」というのは「お客さんの満足の賜物」なはず。

未利用会員を放置し、身勝手な値上げをし、仲間を解雇して得た利益のどこに喜びや満足感があるのかと思います。

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