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サグラダ・ファミリア展でガウディを見つめ直す

先月から、竹橋近くにある東京国立近代美術館で、ガウディとサグラダ・ファミリア展が開催されています。少しばかりサグラダ・ファミリアにはご縁があるため、イソイソと前売り券を入手して観に行ってきました。

ガウディとサグラダ・ファミリア展 (公式)

ちょうど一部の展示品を入れ替えたばかりだからか、多くの方が訪れていました。この暑さが続くなか、涼しい美術館で過ごすのも悪くありません。なお元々は月曜が休館なのですが、夏休みでもあるので臨時にオープンしていたり、変更になっている日もあるようなので、最新情報をご確認の上で行ってくださいね。※8月3日以降は予約が必要になったようです。

近代美術館、時間によっては入り口に行列が出来ます。

サグラダ・ファミリアは、19世紀から20世紀にかけて活躍したスペインの建築家アントニ・ガウディによって設計されたスペインのバルセロナにある教会です。1882年に着工されたにも関わらず、今でも完成しておらず、150年近くにわたって延々と工事中です。

サグラダ・ファミリア

アントニ・ガウディ

ガウディの作品は、バルセロナをはじめとしてスペインに多く残っていますが、建築に詳しいわけではありませんので、それらにはあまり突っ込まないことにします。

曲線を多用したデザインは、どこかイスラムの趣きを感じるもので、西洋的な線や辺を多用した世界とは異なりますが、どことなく自然法則が感じられます。

教会の内部

彼が遺した言葉に「創造の法則は神の法則、すなわち自然の法則であり、この法則を探求するものは創造主と協力する」というものがあります。当時はコンピュータでシミュレーションをするわけにもいかなかったため、自然法則を計測するために、彼は多くの模型を作り、それを元に図面を引いていったそうです。

先端部分の模型

写真撮影は最後のブロックしか許可されていないので、少なめで申し訳ありません。後から思い出したい方はお土産屋さんに写真集であるとか資料集が売られていますので、そちらで入手してください。

サグラダファミリア

実は、サグラダ・ファミリアは私の新婚旅行先のひとつでした。当時はそこまで有名な観光地でもなく、少なくとも日本人は見かけませんでした。塔に登り、渡り廊下を渡りましたが、当時のスペイン人の体格を基準にしたのか通路や階段が少し狭く、背の高い私にとっては少々息苦しく感じました。渡り廊下はかなり高い位置にありますが、当時は柵などもなく、立ち上がると体の大部分が出てしまうため、不安で中腰で渡った記憶があります。

バルセロナに行く前に松崎の叔父さんから「知り合いがいるんだけど」という話を聞いていました。その方の名前は外尾悦郎さんで、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家をされています。残念ながらお会いすることはできませんでしたが、教会の片隅には工房があり、そこで仕事をしているのだろうと思いながらながら見学しました。

壁面に取り付けられている浮彫

外尾悦郎

テクノロジーにたけた日本人である彼の影響があるかどうかはわかりませんが、当時は完成までまだ百年はかかるだろうと言われていたサグラダ・ファミリアですが、3Dプリンタなどの技術を活用して工事のペースが加速し、今ではあと10年以内には完成すると言われるようになりました。映像を見る限り行ったときとはだいぶ異なる姿になっていますが(色なんかほとんど付いていなかった)、完成したらぜひ観に行きたいと思っています。

完成予定図

おまけ

ガウディ 幻の建築の100分の1レプリカ 東京に展示 松崎町・伊豆の長八美術館

この幻のホテルは、海外ドラマ「フリンジ」の「あちらの世界」でも見ることができます。このドラマも紹介しないといけませんね。

Hotel Attraction

この彫像を見ると今度は「ドクター・フー」のエピソードが


#美術館巡り #東京国立近代美術館 #ガウディ展 #サグラダファミリア #外尾悦郎 #伊豆の長八美術館 #フリンジ

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