見出し画像

書影だけで熱く語らせてくれる神漫画【魔々勇々1巻】

この記事は1巻発売前、書影が公開されたときに書影のみについて書いた記事です。
1巻の中身についてのレビューはこちら

ついに公開された魔々勇々第1巻の書影。
待たせやがって…
しかし待たされただけあってめっちゃいい!
良すぎて何に触れるか迷った結果全部に触れるためにnoteの力を借りることにした。Xじゃ文字数足りん。
ちなみに記事タイトルに関しては、書影全部どころか右上だけで燃え尽きるほど語れる方を知っているので所詮自分の熱さなんぞタカが知れているかもしれません。
それではまずは書影をじっくり見ましょう。

ほほう…

【朗報】林先生、絵が上手い

いや上手いことなんて知ってるけど!
それにしたって上手すぎない?
次のジャンプ発売までずっと眺めてられる。
月曜日までの乾きが潤っていく。
月曜日ジャンプ発売→木曜日くらいまで感想漁り→金曜日~日曜日やることねえな…ってなりがちな金曜日に書影公開した公式分かってるぅ!
何が良かったのか順番に語っていこう。

◆コルレオ

ちゃんとコルレオの顔してる!
ピンとこない方に説明すると、連載開始時のジャンプの表紙のコルレオは、なんかはっちゃけてるのだ。

コルレオの顔してない。

新連載開始の表紙としてはインパクトがあっていいと思うし、これはこれで好きなんだけどコルレオがコルレオの顔をしてるかというとそうではない。
グリシャをして「異常な善者」と言わしめたコルレオのキャラはここからは読み取れない。

ところが1巻の書影はどうだ。
別世界の魔勇を背に、揺らがない強い決意を秘めた瞳。
母の手を握るという10台男子にとって最も恥ずかしい行為を作品の売り上げのために毅然と行う異常な善者性(違う)
これぞコルレオ。
身長差的にそうなるのは当然なんだけど、上から包み込むように握っているのがコルレオの包容力も表しているよう。
剣を握る姿からはコルレオの良さはなかなか出ないよな。

◆マママ

ちゃんとマママの顔し(略)
いや、コルレオと違ってマママは若い頃は下手したらあんな感じでブイブイいわしてた可能性もワンチャンある。
でも、1巻書影の勝ち気な表情で隠した哀愁こそ、マママの本質だと思う。
魔勇という宿命に振り回され、大切な人を失った哀愁。
強さはなくとも息子を守る勝ち気な決意で哀しみを隠し握る手。
林先生の表現力ここに極まれり。

◆エヴァン

イケメンすぎるやろ。
一色刷りなのも納得だよ。
これしっかりカラーで塗ったらコルレオ食われちゃうもん。
左側の傷を隠してるのが意味深。
本編では見せたことすらない修羅の表情。
このイケメンがこの表情をしているからこそ、前の二人の優しさが際立つ。
闇堕ちしてるようにも見えそうなところ、目の部分に光が当たっていることで善性が残っているのが分かる表現も粋だぜ…その光の先にコルレオがいるのもたまらん。

◆エンド

第1話で一番インパクトを受けたのはエンドの造形だったことを思い出した。
ここまで生物性を失った不気味さを持つ化物が「エヴァン♡」とか言ってるのとんでもないホラーだよな。
イケメンの裏側に無数の手と目を球体に固めた化物がいる構図の異世界感よ。

しかし改めて、エヴァンとエンドは互いのキャラを引き立て合ってるなーと思う。
勇者パワーと魔王パワーがそれぞれ限界突破してる。
第1話にしてこのキャラを出してきたのは本当にすごい。
序盤アンケが振るわなかった(今は振るってると信じてる)の、第1話が200点だったせいで第2話以降100点でも冷静に判断できなくなってたからじゃない?

◆デザイン

デザインのことなんて全く分からないが、白い背景にカラーのコルレオマママと一色刷りのエヴァンエンドを重ねた構図は、シンプルながら魔々勇々の世界感を一枚絵で端的に表していると思う。
複数の世界にそれぞれ存在する魔王と勇者。
平和な世界と崩壊した世界。
この対比の中で手を握らせることで、平和な世界の二人の強さの本質は武力じゃなくて心にあることも伝わってくる。

そして、最後に「魔々勇々」のロゴ。
縦書きがバチっと決まってかっこいい。
このロゴ自体がめっちゃいいよなあ…。

◆まとめ

そもそも書影について考えたのが生まれて始めてだった。
コミックスを追っている漫画は表紙じゃなくて中身を楽しみにしていたし、本誌で追っている漫画は内容をいつでも読み返せるようにするのが目的だったから発売日を楽しみにするってことはそんなになかった。
初めて内容以外の面でもコミックス発売を楽しみにできた漫画で、書影時点でここまで盛り上がれるのは幸せなことだなーと思いました。

◆過去話感想

第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話    第11話    第12話    第13話    第14話    第15話    第16話    第17話    第18話    第19話
◆特別編 魔々勇々の魅力

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?