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トライアスロンで世界選手権に出場するには / トライアスロンの種類・種目を解説

【トライアスロンとは】
アメリカで作られたスポーツで
主にスイム+バイク+ランニング
の3種目を連続して行う競技のこと。

この3種目と、挑戦するという意味で
TRYという言葉を合わせた名前です。

その歴史は約40年程と浅いが
鉄人レースという名前と印象は
世の中に広く知られていますね。

筆者も2014年にトライアスロン初挑戦。

【トライアスロンの種目】
トライアスロン = 鉄人レース
という印象がとても強いそうで
アイアンマン とも呼ばれている。

超長距離スポーツの印象だが
実際にはいろんな種目がある。

★スプリント・ディスタンス
S0.75km + B20km + R5km

★スタンダード・ディスタンス
(又はオリンピック・ディスタンス)
(又はショート・ディスタンス)
S1.5km + B40km + R10km

★ミドル・ディスタンス
↑↓に記載する距離の中間で
特に距離は決められていない

★アイアンマン70.3 (mile)
S1.9km + B90km + R21.1km

★アイアンマン・ディスタンス
S3.8km + B180km + R42.2km

★ロング・ディスタンス
↑に記載するアイアンマンと
近似値の距離で完走を目指す

… それぞれに世界選手権があり
それぞれ鍛え方が全く異なる。

世間がよく知るトライアスロンは
アイアンマン・ディスタンスのみ。

東京オリンピック2020では
アイアンマンの1/4の距離で
★スタンダード・ディスタンス
と呼ばれる距離で開催されます!

【トライアスロンの種類】
トライアスロンは3種目を行い
完走を目指すスポーツのことで
複数のスポーツを行うことから
「マルチスポーツ」とも呼ばれる。

世界選手権では「マルチスポーツ」
と呼ばれるカテゴリーで開催される。

スイム+バイク+ランニングの3種目は
・スプリント ディスタンス
・スタンダード ディスタンス
・ロング ディスタンス
各々の距離で開催されている他、

スイム+ランニング = アクアスロン
ラン+バイク+ラン = デュアスロン
スイム+バイク = アクアバイク

と呼ばれる種類も存在します。

バイクを持ってない!というなら
アクアスロンに挑戦ができますし
スイムが苦手なんですよねー!なら
デュアスロンに挑戦ができますし
走るのが苦手だけど挑戦したければ
アクアバイクという選択ができる。

変わり種で認知度が更に低いのは
スイム+マウンテンバイク+トレラン
という自然とも戦う過激なものも。

未舗装路を走るマウンテンバイク、
未舗装路や山道を颯爽と駆け抜ける
トレイルランニングが加わります。

種類が数多く存在しているため、
筆者が参加したITU世界選手権では
100名を越える数多くの日本代表が
一同に集まる機会となっていました。

【2つの世界選手権】
トライアスロンの世界では
① IRONMAN ・ TRIATHLON
② 世界トライアスロン連合(ITU)

この2つで組織運営があります。

違いは主催団体が異なり、
世界選手権出場に対する
選考基準が各々異なること。

① IRONMAN ・ TRIATHLON は
みんながよく知っているもので
S3.8km + B180km + R42.2kmで
完走を目指すトライアスロン大会。

トライアスロンの起源でもあり、
トライアスリートの憧れの舞台。

鉄人レースと呼ばれる大会である。
世界一過酷なスポーツとも呼ばれる。

この半分の距離である70.3mileという
S1.9km + B90km + R21.1km もある。

② オリンピックに繋がる大会は
ITU (世界トライアスロン連合)が
主催をする大会となります。

日本ではJTU (日本トライアスロン連合)
が出場資格を決めて選考をしています。

JTU指定大会で活躍をすると
順位に応じたポイントが獲得できて
その総合得点が高い人が日本代表に
なることができる権利を獲得できます。

またITUの世界選手権には
1, エリートグループ
2, エイジグループ と2種類
カテゴリーが分かれています。

エイジグループは我々のような
市民アスリートのことを指して
エリート選手はJTU認定記録会等
ある基準をクリアした人だけが
出場することができる枠組みです。

オリンピック選手の選考・排出も
このエリート選手から選ばれます。

どちらの組織もトライアスロンで
どちらも魅力ある大会になります。

僕が感じている大きな違いは
IRONMAN は個人で走り切り、
ITU は国を背負って走ること。

ユニフォームに指定があり、
IRONMAN は個人で走るので
好きなウェアを着用できる。
よってスポンサーロゴ入りで
バリバリ宣伝する人がいます。

一方で、ITU は国を背負うため
ユニフォームが国々で統一され
自分の国籍のユニフォームでしか
出場をすることができません。

この点は大きな違いと言えるでしょう。

個人で製作したユニフォーム。

ITU の日本代表限定のユニフォーム。

【最後に】
どちらで日本代表選手を目指すか。
どの種類で日本代表選手になるか。

人それぞれ価値の見出し方や
考え方は異なると思いますし
適正距離も変わってきますね。

トライアスロンは特に
チャレンジ精神が問われる
スポーツだと思っています。

できないことをできるように
頑張って練習して克服をして
困難を乗り越えるプロセスが
鉄人と呼ばれる理由ですね。

仕事がある、家族がいる、
時間がない… あらゆる言い訳も
乗り越え挑戦をするプロセスが
まさに鉄人伝説の始まりです。

みなさんも世界選手権出場をする!
という夢が叶うことを祈ります。

鉄人・松井一矢

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