【詩のようなもの】新世界

あなたの生きる世界線に
迷い込んだ私
その世界で知ったのは
どうにもならない感情
恋を知ったの
あなたの生きる世界は
色鮮やかで 心揺れる音楽が流れ
青い空と緑の芝の上
私は素足で踊り出すの
微笑みながら見つめるあなたの前で
ありのままの私が踊るの
このままこの世界で生きられたなら
あなたと二人なら何も怖くはない
真剣に感じていたの
それなのに私の中の感情が
あなたを知ろうと本能のままに
素足のステップを止めてしまったの
立ち止まった時から
大地は砂になり 青空は雨が降り
雨が鮮やかな色を流してゆく
哀しげに見つめる あなたの瞳
離れてく 離れてく
手を伸ばした時に
私の世界線が目の前に広がった
空は青くても 芝に素足で立っても
心は揺れない あなたがいない
何もかも欲しがったことへの後悔が
心に小さな傷になって残った

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