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アフリカに行くときに持っていったもの。

青年海外協力隊2023年1次隊の派遣前訓練が先日始まったそうです。

協力隊は、任国に派遣される前に2ヶ月ほどの訓練があります。語学を始め、異文化理解や協力隊事業の意義などを学ぶ座学から、各種ワークショップ、公用旅券の申請などの手続き、予防接種などを行います。

私が協力隊の合格通知を受け取ったのは、2011年2月。派遣は半年先の9月でした。
そのため、合格通知を受け取ったその時点での訓練場所は、福島県の二本松の予定です。

その後、東日本大震災によって、二本松訓練所は避難施設として利用されることになり、私たちの隊次は、長野県の駒ヶ根訓練所と、大阪にある外国人のための研修センターに振り分けられることになりました。私は駒ヶ根へということに。


私がアフリカに派遣されていたのは、もう10年も前のことです。おそらく協力隊員としての生活の仕方も私のときとは異なるのでしょう。

特に違いが大きいだろうと思うのは、ネットワーク環境でしょうか。当時はまだスマホ(iPhone)というのが、あまり一般的ではなく、「新しいもの好きのPCに詳しい人が持っているケータイ」という認識でした。

もし自分が今、協力隊として派遣されるとしたら、間違いなくスマホは持っていくでしょう。スマホ無しで生活していたというのが、信じられません。


おそらく今も受け継がれているかと思いますが、先輩隊員からの「日本から持って来るといいオススメのものリスト」というのがありました。限られた荷物に何を入れるのか。現地では何が手に入るのかが書かれたリストです。

私が派遣された当時、どの国の持ち物リストにあったのは「大容量の外付けハードディスク」です。

あまり大きな声で言えないですが、映画やドラマなどの動画データを共有していました。

Youtube黎明期だし、そもそも貧弱な通信環境で、ネットで動画を見るという娯楽はアフリカにはありませんでした。

クラウドでのデータのやり取りが容易になった今、外付けハードを今でも持っていく隊員はいるのでしょうか。


そして、私が当時、オススメ持ち物としていたのは「電子辞書」です。これは言われなくても、持っていく人は多いでしょう。
ただ、私の使い方は「辞書」ではありません。「暇つぶし」として使うためです。これも今では当たり前なのかもしれませんが、電子辞書には辞書以外の様々なコンテンツが搭載されています。

小説は読めるし、パズルやゲームも入っている。図鑑や勉強系のものも充実しています。

そして、何より電池式というのが有り難かったです。私の住んでいた家は、長ければ2〜3日の停電というのは頻繁にありました。2日も停電すれば、PCのバッテリーは無くなってしまいます。暗い部屋で、何もやることがないとき、その電子辞書には非常に助けられました。


今となっては、アフリカでもスマホはあるだろうし、停電に備えてモバイルバッテリーを持っていくという人は多いでしょう。(ネットワーク環境はそんなに良くないかもしれないけど)

私の個人的な経験ですが、生活用品は意外と現地で何でも揃うという印象です。もちろん使い勝手は良くないかもしれないですが。それよりも、インスタント食品や醤油などの調味料を多めに持っていく方がQOLは高くなります。

これから任国に派遣される皆様、がんばってください。

かず

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