青春18きっぷ旅①高崎(群馬)
とある友人から「20代後半になると鈍行に長時間座っていられなくなる」との悲しい忠告を受け、今更ながら青春18きっぷの旅にチャレンジしてみることにしました。(そして文章を書くリハビリとして旅行記をnoteに綴っていくことにしました)
本当は東北縦断の旅をしたいのですが、初心者にはハードルが高いだろうということでまずは関東近郊から攻めてみることに。
今回の主な行き先は【群馬県高崎市】
高崎は旅の通過点にはなれど、あまり目的地にはならない印象があるかもしれません。今回高崎に行こうと思ったのは
「群馬県立歴史博物館に行きたかったから」
群馬県は関東一古墳が多く、群馬県立歴史博物館は古墳時代に関する展示、とくに【はにわ】の展示が充実しています。ミュージアムショップにもはにわグッズがたくさんあるとか。高校時代からひそかに(母と共に)はにわを推してきた身として一度は訪れてみたかったのです。
旅程はこんな感じ↓
日曜だったので電車が混むかと思ったのですが、幸い全て座席に座って移動することができました。
倉賀野駅のバス停留所の場所が少しわかりにくかったので、行かれる方がもしいればGoogleマップの経路検索を使うことをお勧めします。
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2時間ちょっと電車とバスにとことこ揺られ、博物館がある「群馬の森」に到着。
広大な芝生を木々が取り囲む、のんびりとした公園でした。
博物館はリニューアルされたばかりだそうで、近代的で綺麗な外観。
入館料は大学生¥150ととても良心的。展示の写真は撮っても良かったみたいなのですが、SNSでの公開が可能かどうかよくわからなかったので掲載しないでおきます。
はにわの展示はもちろん充実していたのですが、個人的に最も面白かったのは展示に関する映像解説です。黒曜石石器の作り方を実演してくれたり、古代の人々の暮らしについてCGやアニメーションで説明してくれたりして、日本史の教科書だけでは実感できない内容を、実際の遺物を見ながら学ぶことができました。
※展示を見ていて気になったこと、さらに調べたいことを備忘録的に記しておきます。
古墳時代、群馬に有力者が生まれたのはなぜか?
展示では「男性は狩猟・女性は採集」「ムラの統治に関わることは男性」というような記述があったが、古代にも性別役割分業は存在していたのか?
「富岡日記」を全文読みたい
かなりじっくり見て、博物館の所要時間は2時間くらい。
博物館の次は高崎駅周辺をお散歩してみることにしました。
ちなみに、このバスは1時間に2本くらいしか無いので発車時刻には要注意です。
かなりお腹が空いたので、まずは駅近でお昼ご飯を食べました。
交通費以外でかけるお金は¥2000までと心に決めていたので、メニューの中ではちょっと安めのものを選びました。鶏肉が炭火焼きされていて香ばしく、とても美味しかったです。
腹ごなしの散歩も兼ねて、駅から徒歩20分ほどの距離にある本屋さんに行きました。その名も「REBEL BOOKS」。先日角川武蔵のミュージアムで読んだ本に掲載されていた本屋さんで、選書が素敵だということで寄ってみました。
店内の写真は撮れなかったのですが、巷で人気の新刊はもちろん、売り上げだけを追求した本屋では売っていないような古典や専門書、教養本などもたくさん並んでいて、かなり好みの本屋さんでした。店主の方には勇気がなくて話しかけられませんでしたが、次に行った時は店主さんのおすすめ本を教えていただきたい….
いい感じにお腹が空いてきたので、次はREBEL BOOKSさんからほど近い「伊東屋珈琲 高崎店」さんに。店内は古民家を改装したようなほっこり空間で、座敷のイートインスペースもありました。
店内はコーヒー豆のいい香り。私はコーヒーゼリーラテ(確か「ラテ in ゼリー」みたいな名前だった気がする)を注文しました。これが程よい甘さで、ゼリーもコーヒーのいい香りがして、Lサイズでもあっという間に飲み切ってしまうほどの美味しさ….. 伊東屋珈琲さんは群馬にしか展開していないお店らしく、これが東京で飲めないことが悔やまれます。
日もだんだんと傾いてきたので、駅に向かってお散歩。
せっかくなら来た道とは違う道を通ってみました。
歩いていると超レトロな商店街が!
半分以上のお店は閉まっていましたが、昔の映画館を改装したレストラン、おしゃれカフェ、昆虫食の自動販売機()など、個性的なお店もちらほらありました。次回訪れた時に寄ってみたい。
電車の時間まで駅ビルのお土産物屋さんを物色して、帰路につきました。
日曜夜でしたが、帰りも座席に座って移動することができました。
また、今回の交通費は¥4420、青春18きっぷは1枚¥2410なので、【¥2010】の節約になりました!
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初青春18きっぷ旅の感想
2時間くらいの移動時間なら鈍行でも苦にならない
ただ、車窓から景色を楽しむことがあまりできない&乗り換えがあるため寝ていられないので読書や動画鑑賞など、車内での暇つぶし策があった方が良い。私はずっと本を読んでいたのですが、めちゃくちゃ捗りました
旅程は柔軟に
実は前橋にある昭和レトロ遊園地「るなぱあく」にも行きたかったのですが、思ったより高崎から遠かったので諦めました。ローカルな路線バスなどは現地に行ってみないと使い勝手がわからないことがあったり、場合によっては乗り過ごしたりすることもあるので、柔軟に旅程を組み替えられるように余裕を持った計画にしておくことが重要だと思いました。
好奇心が戻ってくる
これは一人旅に共通して言えることかもしれませんが、博物館を巡っている時、地域のお店をはしごしている時など、目にするさまざまなものに対して「何故だろう」「気になる」という感情が芽生えてきました。普段は自分の専門分野に集中して研究しているので、久しぶりの感覚でした。
青春18きっぷの残りはあと4枚、次回は【伊豆・沼津】に出かけます。
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