見出し画像

雑記 2024/02·03/abc編 クイズをやめたくなった話

「2月」を終わらせます。
どうも。松井です。
今年1月に「毎月雑記を書く」と宣言して、2月でやめたのか?????と思われてそうですね。
まぁ理由があり、この時期に書くことにしました。
結論から言うと、abcというクイズ大会の対策で忙しすぎたからです。そもそもabcとは、大学生以下のクイズプレイヤーが参加できるとっても大きな競技クイズの大会です。具体的にどのようなものなのかは、abc公式サイト、QuizKnockの各種動画などを参考にしていただけるとありがたいです(今年のabc22ndの生放送がabc公式YouTubeに公開されています。本当に素晴らしい熱戦だったので見てみてください!)。今回の雑記も軽くルールなどを知っていると読みやすくなると思います。

この大会のために1年間対策をし続けているクイズプレイヤーも少なくないです。そのような大学生クイズプレイヤーは春休みを迎える2月から本腰を入れて勉強に励みます。僕もその一人でした。本当に2月から3月上旬までは怒濤のように忙しく、座学しかしていない代わり映えのない毎日でした。そのため、書くネタが無さすぎて「いっそのこと、abcの対策期間をまとめて『雑記』にすればええやん!」と思いました。
半分言い訳している感じも否めませんが、そういうわけで、3月下旬に出すことになりました。ちなみに3月下旬も色々イベントがあるので、「雑記 2024/03/娯楽編」を後日公開いたします。

abc22ndに関する思い出をここに残します。

正直、1月時点ではそこそこ強い方だと思っていました。根拠なき自信ではあるけど、abcで活躍しうるポジションにはいると感じていました。

そして対策期間。ビックリするくらい調子が出ない!
abcやabcのルールを採用した大会ではまず最初に「ペーパークイズ」を実施し、その上位48人が早押しクイズに参加できます。言い換えると、ペーパーが悪かったら、どれだけ早押しが上手くても無意味になります。特に今年のabcは800人を超えるクイズプレイヤーが参加したので、倍率は17倍超となります。
そもそもペーパークイズの点数がよろしくない!そもそも知識量が全然足りていない!凡ミスも多い!もちろんペーパーの点数が悪かったら、その次のラウンド(早押しクイズ)に参加できません。ペーパーの点数を上げねば!無我夢中でクイズの勉強をしました。

しかししっかりと結果を残していたのは、ずっと他の人。特に関西の同期の活躍を見るたびに、焦りと苛立ちと悔しさで胸の中が鉛のように重く鈍くなっていきました。ついぞ対策期間で本当の意味で「報われた」瞬間は一度も訪れず。(厳密に言うと、ちょくちょくサークル内での大会などでは活躍できたので小さな成果はあったにはあったんですが。)

会場

自信を失い、活路が見いだせないまま本番を迎えました。

まぁペーパーを問いている間に薄々感じてはいましたが、順当に1Rペーパークイズ敗退

しかもペーパーの順位が「132位」。その事を知ったとき、どこかにあった「悔しさ」が堰を切ったように溢れだしました。abcではペーパー上位100人を「百傑」として発表しています。僕は百傑にすら入っていなかったのです。正直当日まで百傑に入る自信があっただけに、この結果は本当に辛いものでした。

4択と筆記の結果

本当に何も残せないまま2回生という1年を浪費してしまった。

悔しさと不甲斐なさは僕の心を抉ってきます。

20年の人生、5年ほどのクイズ人生、2年間の大学でのクイズ人生。これらの意味があったのか?対策期間での努力は意味があったのか?これまでの努力に意味があったのか?

努力は報われないのかもしれない。

努力さえすれば大体のものが手に入った20年間。心の奥底からそう感じたのはこれが初めてでした。

人生で初めて「クイズを辞めたい」と心から思うようになりました。

ただ僕の中に一筋の光が入ることがありました。

それはとある先輩の話です(ここでは名前を伏せます)。その先輩とはケンカ(?)をしながらも何だかんだ仲が良く、普段から色々お喋りをしています。また僕の努力を本当に見てくださってもいます。逆に僕も、彼が努力している姿や彼があまり報われずに(それでも僕よりも戦績がいいんだが)辛そうにしている姿を間近で見てきました。彼は気付いたら「クイズ辞めたい」だの「俺弱すぎ」だの「しんどい」だの不平不満を吐露していました。その度に、(うるせーと思いつつ)「大会終わったら一緒に美術館行こうな」とか「そんなことないわ!」とか「しんどいのは俺もです!」とか少しきつめの励ましの言葉をかけていました。まぁ兎に角、先輩は辛そうでした(いつも単位とか将来のこととかで辛そうだが)。

彼の目標は3☆以上。☆(星)とはabcの戦績の指標のことです。詳しい内容は公式サイトを見てほしいのですが、3☆とはペーパー12位以内orSF進出のことです。とんでもなく狭き門です。800人超の中でこの順位は素晴らしいことだとご理解いただけると思います。

……本番…先輩はペーパーを12位以内で通過し、SFに進出したのです。遂に報われた!3☆を手にした!僕もこの結果を私事のように喜びました。

もしも努力が報われないとするのなら、彼の努力を否定することになります。

また大会が終わった後、凹んでいる僕に先輩がこんな言葉をかけてくれました。

「報われない努力はないで。また頑張りぃ。」

彼の努力をよく知っているからこそ、この言葉の重みを深く理解できます。

先輩が報われたのなら、次は僕の番

先輩の勇姿は、1人のクイズプレイヤーの心を、強く、大きく、激しく、突き動かしました。

ちなみに、もしも僕が2Rに進出できたら、彼から焼肉をおごってもらえたんですけど、結果は1R敗退だったので、5000円という大金を焼肉に使うことになりました。来年は先輩に叙々苑を奢らせます。

abc翌日に先輩たちと行ったディズニーシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?