見出し画像

製造オペレータの花形業務:バリデーションに携わるメリット【製薬会社での働き方】

製薬工場の製造オペレータの仕事は、日々たくさんあります。そのなかでも花形の業務は、バリデーション。転職市場でも、バリデーション業務に携わっていると重宝されます。

わたしは新卒で製造オペレータを担当し、1年目からプロセスバリデーション業務に携わってきました。転職後もその経験を生かして、より難しい業務を担当させてもらっています。

この記事では製造オペレータがバリデーションを担当して得られるメリットと、担当するためにすべきことを紹介します。

バリデーションとは

バリデーションについてChatGPTに尋ねると、以下の回答が来ました。

バリデーションとは、製造プロセスや装置の正確性・信頼性を確認し、規定の基準に適合していることを検証する作業です。

医薬品は工場生産のスキームができたとしても、すぐに上市することはできません。製造方法の正確性・頑健性・信頼性を保証しなければなりません。

そのために行われるのがバリデーション。特にプロセスバリデーションは、新しい製品の製造方法が適切であることを確認する作業です。

プロセスバリデーションでは、新製品をあらかじめ決められた手法にて複数回製造し、適正品質の医薬品が毎回出来上がることを確認します。もし品質に問題が出たら、原因を追及・対策してバリデーションをやり直さなければなりません。

プロセスバリデーションを成功させるためには、関係者が製造管理・品質管理に精通し、不足の事態にも連携しながら臨機応変に対応する必要があります。

製造オペレータがバリデーションに携わるメリット

製造オペレータがバリデーション業務に携わるメリットは、大いにあります。バリデーションを担当することで、日常業務では得られない知識・経験を身につけられます。

以下で、製造オペレータがバリデーションに携わるメリットを3つ挙げます。

①製造管理・品質管理の知見が身につく

バリデーションを成功させるには、製造管理や品質管理の知識が必須です。バリデーションを担当することで、これらの知見が身に付きます。

バリデーションはルーチンワークと異なり、指示された作業をこなすだけではいけません。「なぜ、その作業をするのか?」「どんな段取りで行動しないといけないか?」「ルーチン化するにはどうするか?」など、考えることがいっぱいあります。

これら疑問点を聞いたり考えたりする中で、製造管理や品質管理の知見が深まっていきます。バリデーションに携わると、製造オペレータでも一段上、レベルの高い担当者になれますよ。

②部署間コミュニケーションがとれる

バリデーションを成功させるには、部署間の連携が不可欠です。バリデーションには製造部門のほかに、研究部門、品質管理、品質保証、場合によっては社外の方が関わります。

バリデーション担当となることで、各部署とのパイプを作ることができます。ルーチン作業ではほとんど製造部門内での繋がりしかできませんが、バリデーションでは他部署との繋がりができます。

そしてバリデーションという1つの目的を共有していることで、部署間の強い絆を築けます。築いた絆は今後仕事を進めていくうえで、有利に働くことでしょう。

③転職で有利に働く

バリデーションに携わった経験は、転職で有利です。製薬企業の製造部門は、バリデーション経験者を求めています。

バリデーションでは、ルーチン作業では経験できない困難や体験が待っています。それを乗り越えた経験は、転職市場では非常に重宝されます。

わたしは転職活動をしているなかで、バリデーションの経験は非常に価値があるなと実感しています。実際わたしが今の会社に転職した際、採用の決め手は「あなたのようにバリデーションを経験した人が見つからなかった」だそうです。

製造オペレータはバリデーションに携わることで、転職を有利に進めることが可能です。

バリデーション担当になるには、アピールすること

製造オペレータはバリデーションを担当しろと言っても、簡単にはいきませんよね。担当するには、アピールしましょう。

誰がバリデーションを担当するか決めるのは、上長です。上長にバリデーションに携わりたい意思を伝えることで、担当者に任命される可能性が大きくなります。

わたし自身も新卒1年目から、当時行っているバリデージョンに関心を向けていました。今どういう状況にあって、どんな課題を抱えているかに首を突っ込み、担当するチャンスが来た時は一番に立候補しました。

特に新卒採用の若手は、勉強も兼ねていろいろ経験させてくれることが多いです。ぜひバリデーション担当に任命されるよう、やる気をアピールしましょう。

バリデーション業務を担当して、レベルの高い製造オペレータになろう!

製造オペレータにとって、バリデーションは花形業務。1回担当すると、次のバリデーション、さらに難しい業務へとステップアップできます。

バリデーション担当となる第一歩は、アピールすること。立候補したときに指名されるよう、普段から上長に関心と意欲を見せておきましょう。

あなたが製造オペレータとしてステップアップ、またさらなるキャリアアップに繋がるよう、応援しています。


製薬業界の転職や働き方について、個別の相談を承っております。

・今の会社、働き方でいいのか不安……
・今の職場で大丈夫なんだろうか……
・今持っているスキルや経験で、いい転職ができるだろうか……
・転職活動を始めてみたいけど、怖い……
・転職成功した人の話を聞いてみたい
・製薬企業で活躍する方法が知りたい
・面接の練習をして、当日のイメージをしたい

このようにお考えの方は、ぜひご連絡ください。

↓ご相談ページはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?