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ヨーロッパ諸国の写真集を出版しました。

改めてご報告ですが、本(写真集)を制作・出版しました。

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収録国は11カ国(ベルギー、イタリア、イギリス、エストニア、スイス、ルクセンブルク、チェコ、デンマーク、オランダ、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ)で、各国20地域の写真をレイアウトしました。

全206ページ、フルカラー。本の紹介は日本語も混ぜましたが、全編英語です。ただ写真が中心なので、言語が分からなくても雰囲気を感じていただけるのではと思っています。

どうして作った?

元はというと、私の「都市(City)」に対する執着にあります。欧州各国のいろんな街に住んだり、旅で訪れているうちに「これは面白い!」と日々感じ。

来る前は「イギリス=ロンドン」「フランス=パリ」といった、国=首都くらいしか見えておらず。しかし、いざ千差万別の「人が暮らしている地」を実際に訪れていると、それまで無味乾燥だった固有名詞や地名も、自分なりに色を帯びた「記憶」に移り変わっていきました。

振り返りに始めたのが、noteでした。しかし文章で伝えられることは限りがあるし、もう少し「体験」を共有してみたいなと。

地理、歴史、文化、建築、空間……。さまざまな視点で、ユニークな都市を浮き彫りにしたい。そう思い始めたのが、今回の写真集です。

「都市」をどう描くか

実は私の修士論文でも、「ヨーロッパの都市博物館(City Museum)」をテーマにしていました(下記内部をスクロールか、右上をクリックで読めます)。

メディア媒体が氾濫する中、どうしたら多角的な「街」の姿を描けるのだろう? そんな興味から、「デジタル」を軸にした研究テーマに組み合わせました。

さまざまな地域のキュレーターさんへインタビューするうちに「都市をどう描き、物語っていくか」に関心が高まります。ローカルな文脈・集団的な文化や意味を共有し、受け継ぐ単位として。

日本でも、JR東日本文化創造財団が新たに設立されて、鉄道会社が担ってきた特異な「まちづくり」を表現する構想が打ち出されていますね。

今回私が取った「本」や「写真」はひとつの表現手段(=メディア)ですが、さらに「空間」とか「デジタル」が加わったときに、どんな「語られる可能性」が開くのか。

私は今回の修士課程でメディア学(media studies)を専攻しましたが、都市学(urban studies)や地理学(geography)など、今度はもっと多角的に追求してみたいなぁ、と。大学院を出た後になりながら、ようやく思ったりしてます。

そんな途上で生まれた作品ですが、ヨーロッパの都市やストリート写真に興味のある方は、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。

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