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フライパンの問題

ふと気が向いて台所の鍋釜類の整理をした。大量にある調理道具、鍋、フライパンの類いは日常的に使われているのは一部のみで他は食器棚の下とかシンクの下に押し込められている。

普段は使わないフライパンが全部で10個出てきた。フライパンの単位って?個はあきらかに違う。台?それも違う。枚?それも違う。仕方がないからこの場はパンにする。

10パンのフライパンは様々で想像を遥かに凌ぐ絶望的に錆びてしまっている鉄のフライパンとオールアルミの肉厚のフライパン、これは熱伝導率が極めて高く火にかけて持ち手を素手で掴んでしまうと激しいやけどをするやつ。
キャンプ用の小さなフライパン、鋳鉄で出来た大小のダッチオーブンを含めて様々なフライパンが10パン出てきた。使わないのだから捨ててしまえばいい。ただそれだけのことで話は終わる。

でも棄てられない。

フライパンの種類によって作る料理の味は劇的に変わる。熱伝導率や、保熱性、それぞれの金属から放出される金属イオンなどからか。さすがにプロユースのものは素人が使ってもひと味違うことがわかる。先ほどのアルミのフライパンで茹でたスパゲッティを炒めるとその食感、熱感はホームセンターある2000円ぐらいの何かがコーティングされこびり付かないフライパンより格段に違う。

普段使う廉価なフライパンは底だけが一瞬で熱くなり側面には熱が伝わりにくく、火から話すと温度は急降下するからだろうか。旅先の河原で小さなガストーチの上に小型でがっちりした鉄のフライパンを乗せオリーブオイルで肉や魚や野菜を焼きながらビールを飲む時間が至福の時。

今夜は庭先にテントを張って夜を過ごす。少なくとも猿や鹿や猪の襲撃はない。あるとすれば前向かいの篠原さん宅の奧さんが回覧板を持ってきて、こっちでいいですか?とたくし上げたテントの入り口に置いて行くぐらいだ。

森や河原でのキャンプではカツオの刺身など夢の世界だが

自宅キャンプは生カツオの刺身が食べられるのは大きな利点だ。
問題はネコがカツオをかっぱらっていき、ぐるぐるまとわりついて離れないことだ。

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