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正常性バイアス

遊んだ帰り道の虚無感はイヤホンから流している大音量の音楽が途絶えた時の孤独な静寂感と似ている。
正常性バイアス。
自分の心身や家族などに悪影響を及ぼす日々の生活環境やら或いは疫病、地震、台風、戦争などの生活に致命的な影響を及ぼす災害なんて起こらない、大したことない 、と思い込んで無視したり過小評価したりすること。
その真逆の必要以上に神経質になり怯えてしまうことにも気を付けなければならない。

想定以上の悲惨な現実に直面した瞬間、人は行動する術が思いつかず無気力に陥ってしまうからだ。
例えば地震は瞬間的にやってくる。数十秒で周囲が一変してしまう。ヘルメットをきちんとかぶりそこにまで上下関係が入り込み隊長が選出され整列性のある直線的な防災訓練はなんの意味もなさない。その時に存在する場所の運不運もあるのだろうが。
何かが起きたときにとりあえず安全地帯に逃げるということが最も重要かと思うが、高齢者や体の不具合で逃げられない人もいる。
極力、助けられるものは助けてから逃げる、が正解か。助けられる可能性があると自分で自分に判断を下した場合、助けに向かうのだろう。それは助けに行かず、最悪の局面を向かえてしまった場合、生涯、後悔に苛まれることを知ってもいるからだ。
それは状況にもよるが。
能登半島地震の直後、津波警報が発令されたあとNHKのアナウンサーが、逃げること!と連呼していた。助けると逃げるはその時々の状況でとても難しい局面なのだろう。
台風の正確な進路は複雑な気圧配置に乗じた前線の移動具合で
大雑把に予測する。年々精度は上がってはいるが、この先更に予測精度は高まるのだろうか。

有事の際、僕は生き延びているのだろうか。そして何が出来るのだろうか。


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