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週刊金融日記 第456号 じつはゲームストップ株祭りにひっそりと参加していました、ゲームストップ株事件解説、レストラン紹介コーナーは自粛中、ロックダウン中に家でひとりでやれるアクティビティ、他

// 週刊金融日記
// 2021年2月3日 第456号
// じつはゲームストップ株祭りにひっそりと参加していました
// ゲームストップ株事件解説
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// ロックダウン中に家でひとりでやれるアクティビティ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 いよいよ、香港に戻る準備をはじめています。政府指定の隔離ホテルのリストがあるのですが、そのうちのひとつを予約して、21日間の隔離施設を確保しているという証明書をもらわないと飛行機にも乗せてもらえません。もちろん、香港IDもないと飛行機に乗れません。ちなみに、ホテルですが、1泊70万円のマンダリンホテルのスイートルーム(21日で1500万円!)から、5000円ぐらいのベッドしかないようなホテルで21日間閉じ込められる隔離コースまで、割とバラエティに富んでいます(笑)。

●Designated Quarantine Hotels
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/designated-hotel-list-v2_en.pdf

★コロナ禍で、世界はペストなんかが流行していた大航海時代のようになってしまいました。隔離を意味するQuarantineというのはイタリア語の40が語源で、イタリアの交易都市ヴェネツィアは致死的な感染症が入ってくるからといって完全な鎖国をしてしまえば経済が成り立たないため、船が接岸する前に40日間沖で停泊させ隔離したことから来ています。

★Twitterでは、コロナ対策については反自粛派と対策強化派での争いが続いているのですが、日本の世論は9割が緊急事態宣言延長を望んでいます。良くも悪くも、政治は民意を汲んで動いていくので、こうした国民感情をふまえてビジネスプランを考えないといけませんね。

 香港は、最近、抜き打ち局所ロックダウンというのをはじめました。クラスタが発生すると周辺のブロックを封鎖して、全員を強制検査するというものです。封鎖期間は2日間ぐらいで、PCR検査が陰性だと開放されます。このように政府は感染者をゼロにするため強権的にやっているのですが、一方で、強権的ゆえに、市中感染は現在20人台まで来ていて、市民はほとんど恐れていません。レストランは6時以降はデリバリーのみなんですが、そのため4時ぐらいからランチとディナーをいっしょにするDunch(=Lunch+Dinner)が流行っているようで、街は賑わっているそうです。それゆえになかなか封じ込めきれない、という感じになっています。
 一方で、日本は、政府が強制力を使わないのですが、それゆえに人々の不安とモラルに訴えることになり、事実上、こっちのほうが強権的で効くんじゃないか、と思えるぐらい、緊急事態宣言で街の様子がどんよりしておりますね。

★東京なんかは、住宅地や家族向けのところなんかは割と混んでいるようですが、地方に行くと、緊急事態宣言がめちゃくちゃ効いています。やはり地方は村社会ですね。

 台湾やニュージーランドやオーストラリアなど、封じ込めに成功しているところ以外、世界中どこも大変な状況ですね。封じ込めに成功している国は、もちろん入国時に厳格な隔離があります。

★オーストラリアなんかは、スターだろうが首相だろうが、例外なく2週間の厳格な隔離です。モリソン首相が日本を訪れたあとも帰国時にはちゃんと隔離されていました。

週刊金融日記 第452号 残念ながら2021年もコロナを中心に世界は回る

 昨年2月、世界が新型コロナウイルスを単なる中国で発生したローカル疫病で、まったく対岸の火事だと思っていたときから、僕はこれは大変なことになる、と言っていたのですが、やはり、ここまで大事になったか……、という気持ちです。まあ、もっとも、海外にも行かず、飲み会とかもほとんど行かなかったような人たちにとっては、ほぼノーダメなのかもしれませんね。それどころか、幸せは相対的なものですので、むしろリア充たちがウェイウェイやって写真をインスタに上げなくなって、ずいぶんと住みやすくなった、とさえ思っている人たちが割と多数派かもしれず、そう考えると、良くも悪くも民主主義の日本では、コロナ禍はまだまだ長引いていくんだろうな、という気がしております。まあ、筋トレして自炊して、人生楽しみましょう、ということですね。

週刊金融日記 第455号 コロナ禍を生き抜くための自炊戦略とダイエット&筋トレ経過報告

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- ロックダウン中に家でひとりでやれるアクティビティをご教示ください
- バイデン就任後の株価で注目すべきポイントは
- デッドリフトはやらない方がいいという説が多いです
- 22歳地方在住大学生ですが恋愛工学を駆使して童貞を捨てることができました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.じつはゲームストップ株祭りにひっそりと参加していました

 週末に、私見たっぷりに、ゲームストップ株事件のざっくりした解説を書きました(今週のマーケットを読んでください)。

●コロナにまみれゲームストップ株戦争勃発。給付金を握りしめたアメリカのネット民たちが巨大ヘッジファンドを打ちこわし(金融日記 Weekly 2021/1/22-2021/1/29)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52184352.html

 そして、本日ですが、この原稿執筆時点ですでに株価は80ドル程度まで大暴落しており、祭りは終わったのかな……、という感じがしております。暴落の引き金を引くことになったロビンフッドでの突然の買い禁止については、背後のヘッジファンドを守るため、というものから、ボラティリティが異常に高くなりロビンフッドが株式決済のための清算機関に支払う保証金が足りなくなったため、などとさまざまな思惑についてすでに記事が書かれていますから、このメルマガであえて同じような解説は書きません。以下の記事などを読んでください。

●ロビンフッドはなぜ取引を制限したのか
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00002_Q1A130C2000000

●マスク氏、ロビンフッドCEOを追及 株取引制限巡り
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN01CPY0R00C21A2000000

●ロビンフッド、資金調達奔走 「SNS共闘」受け売買急増、保証金不足 3500億円確保
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68766100S1A200C2EE9000

★ゲームストップ株の買い煽りで大儲けして、儲けたお金でゲームストップで任天堂Switchを買って小児病院や孤児院に寄付していたレディット民たちは、ちゃんと高値で売ることができたのでしょうか。それとも、単なる「含み益」の数字のときに寄付したのでしょうか……。

 さて、昨年に、僕もそろそろトレーディング業務を再開したい、ということを何度かメルマガに書いていたのですが、雑務でバタバタしており、儲かりそうなIPOには応募する程度で、ほとんどやっておりませんでした。しかし、じつはゲームストップ株祭りにちゃんと参戦しておりました。やはり、自分の金をぶっ込むと、脳の活性化具合が違ってくるので、はるかにいろいろなことが理解できるようになります。以下、その顛末です。

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