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週刊金融日記 第545号 グローバル戦略トレーディングの今年のこれまでの成績、習近平主席3期目続投、上環(Sheung Wan)の美味しいタイ料理、一生を終えてのちに残るのは、他

// 週刊金融日記
// 2022年10月26日 第545号
// グローバル戦略トレーディングの今年のこれまでの成績
// 習近平主席3期目続投
// 上環(Sheung Wan)の美味しいタイ料理
// 一生を終えてのちに残るのは
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港もだいぶ涼しいというか、夜だとちょっと肌寒くなってきました。拙著の出版に合わせて、対談の準備などしております。今週もちょっと配信が遅れてしまい、申し訳ございません。拙著ですが、自分で言うのもなんですが、これは日本の教育を論じる、なかなかの教育学の本になっているかと思います。予約受付中です。

『コスパで考える 学歴攻略法』
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 僕は海外で大学院生していたり、そのあとは金融機関もひとつの選択肢として就活していたりしたので、2000年初頭のテックバブル崩壊を知っていますし、2008年の世界同時金融危機の時は証券会社でトレーダーだったのでもちろん経験しています。ちなみに、2008年、2009年は、僕はトレーダーでかなり儲けたのですが、会社としては儲かっていなかったので、期待していたようなボーナスがもらえず、不貞腐れて、なるべく会社から早く帰宅するようにして、本の執筆をがんばるようになりました。その間にたくさんベストセラー書きました。
 経済学の本も書いたのですが、経済学なんか学校で勉強したことはないので、自分で本を買って勉強していました。マクロ経済学で一番お世話になったのが、マンキュー先生のこちらの本です。何年かに1回改訂される、世界中で読まれている教科書ですね。経済学は用語の日本語訳がおかしいので、僕は英語でそのまま勉強したほうが楽だったことを覚えています。

"Macroeconomics," N. Gregory Mankiw
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 さて、前置きは長くなったのですが、僕ぐらいの年齢になると、このようにバブル崩壊からの下げ相場は何回か経験しているのですが、インフレというものは誰も経験しておりません。しかし、そのインフレがとうとうやってきました。インフレもデフレも、実質的な経済に対して、それを測る目盛りが変わるだけとも言えるわけで、じゃあ、その目盛りがインフレやデフレで大きく変わるとどんな困ったことになるのか、ということがマンキュー先生の本で解説されていました。そのひとつがメニューコストです。目盛りが変わったら、レストランなんかでメニューの値段を頻繁に書き換えないと大変だというのです。それで、まさにこれがいま日本のお店で起きているらしく、面白いなぁ、と思った次第です。

●【円続落】「ニシキゴイ」に外国人バイヤー殺到 値上げ影響で死活問題の店も
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000272717.html

★マクロ経済学の教科書を読むとインフレの問題点がいろいろ書いてあり、そのひとつがメニューコストなんですが、それを日本で見ることができて感無量です。教科書に書いてあることは本当だったんですね!

 さて、ご存知のように、小室圭さんについては、ジャパニーズ・ドリームを体現する若者として、本メルマガでは当初から彼を応援しておりました。一方で、本当に酷い中傷記事がさまざまなメディアで書かれていました。Twitterを見ていても、小室さんについてはネガティブな人が多かったように思います。そして、過去にニューヨークの司法試験に落ちた時は、そうした人たちは小室さんをバカにして、とても喜んでいました。
 そして、とうとう小室さんは司法試験に受かり、晴れてニューヨークで弁護士としてのキャリアをスタートするわけですが、この件について、これまで小室さんに批判的だった人たちは、きっとだんまりを決め込むんだろうな、と僕は思っておりました。ところがどうでしょう。驚くことに、だんまりどころか、急に手のひらを返して、口々におめでとう!とつぶやき、なんかみんな自分は器が大きいアピールをしているじゃないですか!
 こうした光景を見ながら、日本人は本当にペーパーテストを神聖なものと考える科挙文化なんだな、と改めて思いました。難しいペーパーテストに合格した人物を、人格も含めて優れている、と考えるわけです。日本の司法試験というのは、この日本の科挙文化の中でも最も価値があるとされている試験のひとつで、もちろんニューヨークのそれは日本の司法試験とはいろいろ違うわけですが、もうこれまでアンチだった人たちが揃って手のひらを返すほど「司法試験に合格」ということはすごいんだな、と思った次第です。

★ついに我らの小室さんがニューヨーク州の司法試験に合格しました。貧しい母子家庭に生まれたのに、ち●こ一本でここまでのし上がるとは!

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- この2年の米国株投資で30万ドルが12万ドルまで減ってしまいました
-『コスパで考える 学歴攻略法』は電子版の発売もありますか
- タワマンショートはJ-REIT空売りで代替できるのでは
- 適切な価格で身内の葬儀を行うためにはどうすればいいですか
- 「出世したくない若者」についてどうお考えですか
- 「海外で寿司職人として働く」ことへの所長の見解を教えてください
- ギラついて即れなかった26歳男性が逮捕され名前も晒されました
- 既婚ですが彼女とも結婚して子供を育てたいです

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.グローバル戦略トレーディングの今年のこれまでの成績

 数年前、特にあまりプランもなく、なんとなく香港に引っ越してきたのですが、さすがに金融の本場なので、交友ができた人たちがヘッジファンドや証券会社でトレーダーをしていたりして稼いでいる人が多く、僕もせっかく香港にいるんだから、なんかトレーディングしないとなぁ、と思っておりました。でも、中途半端にやって損したら嫌だなぁ、でも、わざわざ香港にいるのに日本語媒体での文筆業が仕事の中心ってのもかなりダサいなぁ、でも、損したら嫌だなぁ……、みたいな感じだったのですが、重い腰を上げて、新たに証券口座を開き、日本での納税のために空っぽにしてからずっと触っていなかったクリプト口座に何年ぶりかにログインして入金し、2020年の年末ぐらいからぼちぼちトレーディングをはじめました。
 それで2022年の今年は、紆余曲折があり、世界の市場を舞台にしていよいよ本格的にトレーディング戦略が稼働し始めたように思います。

週刊金融日記 第439号 申し遅れましたが当研究所は香港に拠点を移しました

 さて、読者の方からの投稿をまず紹介したいと思います。

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- この2年の米国株投資で30万ドルが12万ドルまで減ってしまいました

ペンネームKennyと申します。
第422号で「今後のグローバル経済及びマーケットについて」という投稿を取り上げて頂きました。

週刊金融日記 第422号 コロナバブルに乗れなかった僕たちの反省会

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