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週刊金融日記 第485号 5分でわかる世界各国のコロナ禍現状と日本の今後の予想:中国・米国・NZ・インド・イスラエルなど、東南アジアでデルタ株感染爆発でトヨタ減産ショック、緊急事態宣言中は自炊がオススメ、ワクチン接種について、他

// 週刊金融日記
// 2021年8月24日 第485号
// 5分でわかる世界各国のコロナ禍現状と日本の今後の予想:中国・米国・NZ・インド・イスラエルなど
// 東南アジアでデルタ株感染爆発でトヨタ減産ショック
// 緊急事態宣言中は自炊がオススメ
// ワクチン接種について
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 アフガニスタンから米軍が撤退を決定し、米軍輸送機にしがみついて逃げ出そうとする何十人という市民が当然のように空から落ちてくる、という衝撃の映像が世界に流れ、アメリカがはじめたテロとの戦争が終わった、という歴史の教科書に載るようなことが起こったのもつかの間、日本では感染爆発から医療崩壊が起こり、コロナに感染して病院に受け入れ先がなく自宅で出産した妊婦の新生児が死亡するなどいろいろと痛ましいことが報道され、日本国民の関心は再びコロナ禍となりました。

●アフガン戦争のコストは20年間で「250兆円」、米大学が試算
https://forbesjapan.com/articles/detail/42876

★飛行機にしがみついていた人たちの中にはアフガニスタンの医師もいたようです。

●自宅療養中に早産で新生児死亡 かかりつけ医が心情明らかに
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210821/k10013215851000.html

 そして、今週のメルマガ原稿を書き終わったころに、現役の暴力団トップに初の死刑判決が出ました。まだ地裁なので、最終判決はこのあとの高裁になると思いますが(日本は最高裁は憲法や法解釈に関わる重要な案件しか扱わないので、実務的には日本は二審制です)、日本の暴力団対策において重要な司法判断になったかと思います。
 問題となった事件の背景などは、下記のリンクを読むといいでしょう。僕はあまりくわしくないですが、ざっくり記事を読んだ感想では、警察官なんかの国家権力にまで暴力を使ったら、そりゃ死を以って償わされますよね、という印象です。

●裁かれる“最凶”工藤会2トップ「一般市民にむちゃくちゃする」元組員が見た“残虐と暴走”の歴史
https://www.fnn.jp/articles/-/226510

●【速報】工藤会最高幹部 野村悟被告に死刑判決 田上被告に無期懲役 福岡地裁
https://www.fnn.jp/articles/-/228800

★高裁は厳しくなりそうですね。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- コロナはただの風邪派ですが中日の選手も接種直後に亡くなっておりワクチンには懐疑的です
- 高学歴オタク女子はどこに生息していますか
- 女友達からかわいい女友達を紹介してもらう方法を教えてください
- ホームレス差別騒動は結局DaiGo氏の炎上マーケティングだったんでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.5分でわかる世界各国のコロナ禍現状と日本の今後の予想:中国・米国・NZ・インド・イスラエルなど

 デルタ株が日本で、そして、世界で猛威を振るっています。そして、デルタ株の困ったことは、これまで欧米諸国と比べて相対的に被害が少なかった日本を含むアジアで感染爆発と言っていい状況になっていることです。まだ確定的なことはよくわかっていませんが、武漢のオリジナル株に対しては日本人などアジアの地域は欧米よりも免疫の優位性があったのですが、デルタ株ではその優位性がなくなってしまった、という研究結果もあります。

●新型コロナのデルタ株は日本人の免疫を回避し感染力も強い、東大などが確認
https://news.mynavi.jp/article/20210617-1906014/

 日本の感染者数は日々過去最高を更新し、検査陽性率も20%を超える異常に高い水準になっていますが、日本はとにかくこうした検査のデータ収集と発表に関して、他の先進国と比べて首尾一貫して不明瞭なので、検査キャパシティの上限に来ているのかどうかよくわかりませんが、すでに人口当たりの陽性者数は昨年の感染爆発中の欧米諸国に比する水準に達しております。

●急上昇する陽性率、なぜ?東京22%、川崎は異様な高さ
https://www.asahi.com/articles/ASP8F4VXPP8CULBJ003.html

●都内のコロナ陽性率20%超えは「はっきり言って異常」ウイルス研究者が警告
https://dot.asahi.com/dot/2021082300013.html

 日本の状況はすでに新聞やテレビなどで十分に報道されているでしょうから、今週号では世界のコロナ禍の状況と各国政府のコロナ対策についてレビューし、先行事例から日本がこの先どうなっていくのか予想していこうと思います。特にもともと医療に不備があり、衛生状態も悪く、全土のロックダウン命令でも成すすべもなく感染爆発してしまったデルタ株発祥の地のインドや、ファイザー社へ治験データ提供などを約束し、世界に先駆けて国民の大多数に接種させたイスラエルの現状が多くの示唆を与えてくれると思われます。

●ワクチン接種「最速の国」イスラエル その秘密は「世界の実験室」
https://mainichi.jp/articles/20210130/k00/00m/030/022000c

【東南アジアはデルタ株で次々と陥落し医療崩壊の真っ只中】

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