見出し画像

週刊金融日記 第365号 進化生物学と経済学とセックスと暴力とブックガイド、年始からずっと株価ラリーが継続している、第71号~第80号の中でいまでもオススメのお店、AクラスOLちゃんコンビをダブルで仕留めたハワイプロトコル、他

// 週刊金融日記
// 2019年4月23日 第365号
// 進化生物学と経済学とセックスと暴力とブックガイド
// 年始からずっと株価ラリーが継続している
// 第71号~第80号の中でいまでもオススメのお店
// AクラスOLちゃんコンビをダブルで仕留めたハワイプロトコル
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ようやく花粉症の季節も終わろうとしています。外も温かくなってきて、そこかしこに女子大生や新入社員のOLが溢れており、ストナンのベストシーズン到来という感じですね。
 さて、ナンパと言うと、このニュースの話題でTwitterは持ちきりでした。NHK紅白歌合戦にも毎年のように出場している男女6人組のロックバンドAAA(トリプル・エー)のリーダーである浦田直也さんが、深夜にコンビニで20代女性に声掛けして、食いつきが悪かったため「俺はAAAだ」と言って自分の地位を見せつけるパワープレイに出たところ、「知らねぇよ」と言われ、逆ギレして相手の女の子をビンタし、逮捕されてしまった事件です。
 本人は酒を飲んでいて覚えていない、らしいですが、所属事務所のエイベックスも謹慎処分にしているので、すでに事実確認はかなりの確度で済んでいるのかもしれません。

●AAA・浦田直也容疑者、暴行逮捕 早朝女性に「俺はAAAだ」ナンパ失敗しビンタ
https://www.sanspo.com/geino/news/20190421/sca19042105050001-n1.html

 金持ちの成功したモテ男がこうやって恥ずかしい事件をやらかしたので、多くの大衆は石を投げつけながら、悦に入っていますね。まあ、僕はそういう態度には感心しません。正直、僕はAAAというバンドをあまり知らなかったのですが、聞いてみると、けっこう気に入りました。

●AAA /「さよならの前に」Music Video

 当たり前ですが、ナンパを断られてビンタなど言語道断ですよ(仮に報道されている事実が本当だとして)。そんなことは当たり前ですね。あと、このメルマガで繰り返し言っていますが、ナンパでもデートでも、女の子の反応が悪いとき、ハイスペの人って、自分の地位を明かしたり、あるいは誇示したりして逆転を狙うことがあるんですが、これって本当に上手くいかないんですよね。余計に非モテに見える。女性の脳も旧石器時代のままでバグっているといえばバグっているんですが(だってどう考えても貧乏なナンパ師より、ちょっとテンパってる本当のハイスペとヤったほうが得じゃないですか笑)、まあ、仕方ないですね。

●自慢する金持ち男より年収300万円のナンパ野郎がモテる
https://am-our.com/special/155/6939/

『週刊金融日記 第110号 Attractionフェーズと自己アピール』

 今週も読者からの興味深い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

- 進化生物学の入門書を教えてください
- キモいおっさんのパパ活レポートをこれ以上掲載しないでください
- 4月末に北海道に行く予定なのですが
- AクラスOLちゃんコンビをダブルで仕留めたハワイプロトコル
- 中堅私大の4年生ですが日本語教員を目指し大学院進学を考えています
- 高卒男子ですが東大女子はテンション上がります
- ハイスペですが愛とは何かよくわからなくなりました
- ストナンで連れ出せましたがラブホが満室であえなく逃しました
- 地方リーグ所属の50代会社経営者ですがパパ活アプリで1カ月で14名と試合しました
- 異性を評価するための7つの軸
- 恵比寿横丁→コリドー街でナンパしたらメルマガの通りでした

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.進化生物学と経済学とセックスと暴力とブックガイド

 僕は文系科目が本当に大嫌いでまったくできませんでした。特に歴史や古文・漢文なんかは悲劇的にできませんでした。しかし、大学に入ると、一般教養なんて語学以外は楽勝科目でお茶を濁すだけで、あとは専門科目しか勉強しなくて良かったので、元々できない人文系は本当に何も勉強しないまま成長していくことになりました。幸いなことに、アカデミックでも、その後の外資系投資銀行のようなプロフェッショナルな職業でも、こういう世界では人は「総合点」ではまったく評価されず、得意分野が世界レベルかどうかだけで選抜されていきます。僕は英語もそこそこできて、プログラミングが好きで、大学の自分の専攻分野では(大学院生としては)世界レベルの結果が出ていたので、現代社会の知的職業で求められているものにたまたまフィットしていたため、割とトントン拍子でキャリアが進んでいきました。ある意味で理系バカであったわけですが、グローバルな専門職ではかえってそれが良かったんですね。

『週刊金融日記 第303号 プロフェッショナルな職業はsum関数ではなくmax関数で評価される』

 そんな僕がいま文筆業がメインの仕事になり、経済学の本、法律の本で、その分野のベストセラーを書き、恋愛小説もベストセラーになり、そして、いまは教育学というど文系の本も書いている、というのは何とも面白いものです。経済、法律、恋愛、教育と、なんというか主要文系分野を総制覇しつつあります。歴史分野はウィキペディアでググったりしながら、さも10年前から知っていたような顔でコラムに歴史の逸話を忍ばせたりして教養人ぶっていますが、さすがに歴史分野で本を書くのは無理かな、と思います。

『グローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』 https://amzn.to/2PopLcP
『損する結婚 儲かる離婚』 http://amzn.to/2Eg5zqs
『ぼくは愛を証明しようと思う。』 https://amzn.to/2UUOAmI

 それで、まあ、経済学やファイナンスは、理系と言えば理系なんですけど、恋愛とか、そういう人文系のど真ん中の分野でなぜ売れる興味深い考察ができるようになったか、というとそれは進化生物学を大学生のときに勉強したからに他なりません。大人になってからわかったのですが、昔の文学作品を読んだり、歴史でもそうなんですが、こういう人文系の学問って、要は人間とは何か、を理解するための学問なんですね。僕はそういうのをまったく勉強しないまま大人になっていき、ある意味で空っぽだったというか、真っ白なキャンパスだったわけです。そこで、たまたま竹内久美子さんなんかの本を読んで、進化論的に物事を見ると、男子校出身だった僕が大学デビューして接した女たちの不可思議な行動が恐ろしく理解できるし、僕自身の中から湧き出してくる性欲などの欲望についても、よく説明できてしまい、衝撃を受けました。リチャード・ドーキンスの本なんかを大学生のときに読みふけり、他の人文系の知識がないところに進化論的なフレームワークがクリーン・インストールされてしまったわけです。
 これがしっかりと勉強してきた頭のいい文系学生なら、すでに歴史の本や哲学の本なんかも読んでいて、人間理解に対して様々な軸を持っています。そうすると、進化論的な人間理解の方法など、いくつかあるやり方のひとつに過ぎないわけで、ある意味で、疑いの目を持って進化論を捉えることになります。その点、僕は完全な理系バカだったので、唯一の人間理解の方法として進化生物学を学ぶことになりました。いま思うと、これは大変に運が良かったな、と。ユニークで、それでいて非常に役に立つものの見方ができるようになり、実際にその後、進化生物学が心理学や社会学などを侵食しはじめる時期でもありました。
 さて、この辺でまずはひとつ目の読者からの質問に答えましょう。

=============================
- 進化生物学の入門書を教えてください

藤沢所長、こんにちは!
所長の著書『ぼくは愛を証明しようと思う。』 https://amzn.to/2Iv1MYJ で、リチャード・ドーキンス氏の『利己的な遺伝子』 https://amzn.to/2ICMCAT という書が引用されています。
私はグッピーの例がとても興味深く感じたため、こちらの書も購読したところ、進化生物学という学問体系そのものに興味が湧いております。
そこで所長に相談したいのですが、「進化生物学ならこれだけは読んでおけ!」といった、大枠をざっと学べる入門書のようなものは他にもありますでしょうか?
=============================

ここから先は

23,288字

¥ 220

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?