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週刊金融日記 第603号 日本にいながらにして安価か無料で最強の英語学習環境を作るためのツール、米長期金利急低下で11月世界株9%上昇、極右が経営するビジホに泊まった結果、情報技術者は大学出る必要ない、他

// 週刊金融日記
// 2023年12月4日 第603号
// 日本にいながらにして安価か無料で最強の英語学習環境を作るためのツール
// 米長期金利急低下で11月世界株9%上昇
// 極右が経営するビジホに泊まった結果
// 情報技術者は大学出る必要ない
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ちょっと九州と九州の横の山口県に数日行っておりました。

★河豚とか和牛とかの高級食材も美味しいですが、海外に住んでいると、日本のこういう1500円ぐらいのふつうの刺身定食ランチがとんでもなく美味しいですね。

★九州なんかは中国、台湾、香港、韓国なんかから近く、買物と和食で大人気の観光地なんですが、だんだんと英語が通じる外国人観光客が行くお店と、日本人しか行かないお店で、価格帯が分かれて来ていますね。アジアの観光地あるあるです。

 九州はアジアのふつうの人たちが安くて美味しいから買い物しに来るのですが、北海道はウインタースポーツをやりに来る金持ちの外国人が多いので、物価の吊り上がり方はなかなかのものです。日経新聞にニセコの清掃員の時給2200円という記事があって、Xで話題になっていましたが、僕は長らく香港に住んでいるので、時給2200円ってふつうじゃないの?という感覚でした。清掃員でこれだったら、英語もできるレストランの給仕とかだとニセコだと時給3500円ぐらいですかね。

●北海道ニセコの時給「想定超える上昇」 施設清掃2200円
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC29C0W0Z21C23A1000000/

 語学ができても、なんか金になる専門性がないと稼げない、せいぜい日本のビックカメラとかそういう外国人の客が多いところの店員だ、みたいな話を僕はちょくちょくしていました。意外とバイリンガルやトリリンガルはぜんぜん稼げないな、と。しかし、日本で英語ができるレストランの給仕が時給4000円ぐらいになると話が変わってきますな。
 ということで、今週号では久々に語学についてまとまった記事を書きました。

●外国人観光客に“おもてなしできない”北海道ニセコが人手不足で悲鳴
https://courrier.jp/news/archives/313874/

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- インカムゲインとキャピタルゲインの関係はトレードオフか
- 香港から深センのボーダーで中国入国ビザを取る方法
- 恋愛工学における女性が課すテストについてのバックナンバーを教えてください
- この場合にロシアが戦争で「勝つ」ということはどういうことですか
- 本命彼女と同棲することになりセフレにどうカミングアウトしようか悩んでいます
- 理数系科目の成績には遺伝的な要素が影響しているのでは
- 情報技術者は大学出る必要ないと思います

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.日本にいながらにして安価か無料で最強の英語学習環境を作るためのツール

 語学学習についてはこのメルマガで定期的に取り上げる重要なトピックですね。やはり外国語ができると世界が広がります。

週刊金融日記 第519号 いまどきの英語の勉強法について
週刊金融日記 第576号 第二外国語のすゝめ、NVIDIA好決算でAIゴールドラッシュ

 香港に引っ越すさらにその前の話ですが、僕は第一次仮想通貨バブル(2017年ころでしょうか)でいろいろアービトラージ取引で小銭を稼ぎました。それで雑所得で儲けの税率が約5割になるというので、日本にあったエンジェル投資税制を利用しようと、いろいろ未上場のスタートアップを探していました。結局のところ、この税制を利用する投資はできなくて、ふつうに税率約5割で納税しましたが。
 その際に、これはいいなぁ、と思って、CEOに直接メールしたのが英語の発音矯正アプリのELSAです。さすがにスタンフォード大出身のキラキラ女性CEOのカリフォルニアのスタートアップで、後にGoogleなんかも投資する会社なんで、日本のスタートアップ界隈と違って、増資の際のロットは10億円単位みたいでした(笑)。僕はしょぼい個人投資家なので、投資は無理だなぁ、まあ、無理じゃなくても、こんなバカ高かったら儲からないだろうし……、と思っていました。
 それで確か香港に引っ越す辺りから(これもかれこれ数年前だと思いますが)アフィリエイトやったらいいんじゃない? 僕はこれは日本でたくさん売れるよ、みたいな話をしたら、パッパッと金融日記のアフィリエイトリンクを作ってくれました。たぶん、僕がELSAのアフィリエイター第一号のような気がします。確かめてないので、間違っていたらすいません。

週刊金融日記 第319号 無料動画が役に立つのはエロではなく語学学習だ
週刊金融日記 第468号 いまさら人に聞けないビットコインの概要とバブル崩壊のタイミングについて

 ELSAに関しては過去にもこのメルマガで取り上げているので、解説は繰り返しませんが、英語の発音矯正という、日本の英語教育に欠けている部分をスポッと補える、大変に優れたアプリです。音声認識の技術(これもニューラルネットワークですね)が飛躍的に向上したので、こうしたアプリが実現しました。
 それで、僕は自分で売っていて、全機能使えるProの永久ライセンスが1万円ぽっきりで、これじゃ会社としてはたくさん売れてもぜんぜん儲かんねぇなぁ、と他人事ながら心配していました。最近、ELSA社が、PremiumというAIと英会話を練習できる買い切りではないサブスクを始めていて(それにしても名前がわかりにくい……)、そのアフィリエイトリンクも送られてきていたのですが、僕はイスラエルとかウクライナとかの戦争の方で忙しかったので、しばらく放置していました。先日、久々にELSAをやってみたら、もういろんな機能が加わっていて、昔よりすごく進化していました。ELSA Proの方は、一回買い切りで全部使えるという話だったように思うのですが、TOEFL練習パッケージとか有料の教材がいろいろ加わっていて、まあ、そうだろうな、と思いました(笑)。
 Premiumは、AI会話のためのパッケージが付いて、Proの機能もぜんぶ使える全部入りサブスクです。まあ、まだ、買ってない人は無料版をやってみて、とりあえずは、Proの永久ライセンス(買い切りで定期課金はなし)だけで十分かもしれませんが、ぜんぶ入りのPremiumのサブスクを検討してみてもいいでしょう。

●ELSA Pro 金融日記割引(一回買い切り)
https://elsaspeak.com/inf/kinyuunikki/

●ELSA Premium 金融日記割引(Proなど全部入り+AI会話機能のサブスク)
https://elsaspeak.com/inf/kinyuunikki-p/

 また、ご存知のように、ChatGTPの登場で、AI研究では自然言語処理が最もホットな分野になっています。こうしたAIの進化のおかげで、日本の英語教育の欠陥である、ライティングの方も極めて安価に自分専属の「先生」を雇える状態になっています。
 YouTubeなどでリスニングの教材もこれ以上ないほど充実していて、今週号では、最新のテクノロジーを使った、安価な語学学習環境についてのアップデートをしたいと思います。というか、こんなん紹介したら語学ビジネスは儲からんな、と心配になるのですけど……。

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