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週刊金融日記 第607号 リベラリズムが終わりリアリズムの世界到来とS&P500vsオールカントリー、2024年は世界で選挙イヤー、噂の天然イクラ丼を食べてきました、S&P500(VOO)で行くかオルカン(VT)で行くか、他

// 週刊金融日記
// 2023年12月31日 第607号
// リベラリズムが終わりリアリズムの世界到来とS&P500vsオールカントリー
// 2024年は世界で選挙イヤー
// 噂の天然イクラ丼を食べてきました
// S&P500(VOO)で行くかオルカン(VT)で行くか
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 とうとう本日で2023年も終わりです。日本が一番早く2024年になりそうですが、じつはニュージーランドとは時差が4時間あって、ニュージーランドがひと足早く年明けで、このメルマガが配信される頃には、Happy New Yearですね。
 僕は年末年始で日本に帰ってきましたが、まだいろいろ事務仕事でバタバタしていて、美味しいレストランとか行けていませんが、それなりに楽しんでおります。
 みなさんも良いお年をお迎えください。

 2023年は、いろいろ世界の秩序がゆらぎ始めた年でしたが、2024年は世界中で重大な選挙が目白押しです。日本の政治も、衆議院議員の任期満了は25年10月ですが、岸田首相の自民党総裁任期はその1年前の24年9月で、大きな動きがありそうです。
 世界でどんな選挙があるかの詳細は、今週号にいろいろリンクを貼っておきますので見て頂きたいのですが、何と言ってもアメリカ大統領選挙ですね。11月5日です。あのトランプ大統領が帰ってくるかもしれません。そうなれば、世界に激震が走りそうで、また、良くも悪くも、世界の形が変わりますね。

●世界は心の準備を、2024年が衝撃の選挙イヤーになる可能性
https://www.cnn.co.jp/world/35213181.html

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 新NISAはS&P500(VOO)で行くかオルカン(VT)で行くか
- 東京都の私立高校授業料無償化についてどう思われますか
- 関東出身の高校生が北国の国立医学部に行くとどうなるか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.リベラリズムが終わりリアリズムの世界到来とS&P500vsオールカントリー

 先日、国際政治を理解するためのリアリズムという学派というか理論について紹介しました。そして、その文脈で見ると、日本の立ち位置は、潜在的な台湾有事(これは超大国間が衝突する場所です)において、めちゃくちゃ損するポジションである、ということを論じました。

週刊金融日記 第605号 台湾有事について

 しかし、これほどの優れた説明力、そして、予測力があるモデルにもかかわらず、日本ではまったく日の目を見ていません。
 僕は前回からさらにリアリズムを勉強しましたが、国際政治学者の主流派というか、よく我々がメディアで見かける評論家の方々の言っていることは、もうまさに、進化生物学抜きだった時代の恋愛論とまったく同じであると確信を深めています。
 前回は英語のコンテンツばかり紹介してしまったのですが、今週はリアリズムを理解するための(数少ない)日本語コンテンツを紹介し、リアリズムについてより理解を深めたいと思います。
 まずは、読者の方の投稿です。

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