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家族計画

バカ真面目になることも
バカになることも出来ない僕は

あなたと離れたくないことすら
分からなくなった

「誰にも内緒で」なんて
言っても仕方なくなった
このまま歳を取って
死んでいこうと思っていたのに

二人をつなぎ止める為だけに
贈った指輪は、
そんなハラの中がばれているからこそ
薬指で私に輝いていた

本当のところは
どうだっていい

だから私はいつでも
あなたと話しやすいのだ

それは
この関係すらどうだっていいことと
同じなのでは?
その程度のものなのでは?
もし問われたら、否定もできないのだ

あなたとの間には
深い深い安らぎがあった
言葉では語り尽くせない程だ
取り扱いを間違えれば
泡のように無くなってしまうようなものだ

「好き」という気持ちは
あらゆる恋愛産物を攻撃する為にある
「そんな歌じゃ表現しきれない」
「僕の好きこそ正しい」
追い求めてみても意味なんて無いのだ
「意味なんてない」で立ち止まっても
ただ格好がつかないだけなのだ

形を成さない場所に
絆があるんじゃないか
ただそれだけが
希望としたかった

僕らは本当に辛くなった時
どこにでもあるものに助けを求めるんだろう
風や空なんてものに

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