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おおきな事ができるために「やったー」と「あいたた」を共有する-270号-

(2023年3月29日の10分解説動画を記事化しております)

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▼「やったー」と「あいたた」

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「やったー」と「あいたた」が共有できるようになることが、自分が自ら大きなことをできるようになったり、仲間と一緒に一丸となるための秘訣っていう話を今日はしていきたいと思います。

コテンラジオの番外編で、コミュニティナースをやっている会っていうのがあって、これが本当に素晴らしかったんで、出雲に取材に行ったんですね。

コミュニティナースっていうのは、国とか誰かに介護を一方的に任すみたいなことが、どんどん日本は老人が増えていくし、予算も厳しくなっていく中で、公の人に助けてもらうっていうことが難しくなるので、だったらお互いに助け合うっていうことを広めていくっていうことを自発的に進めているっていうのがコミュニティナースなんですけれども。

ここのトップの矢田(明子)さんが素晴らしいのは、結局お互いを助けなきゃいけないという風に「なきゃいけない」っていうMust の中でやってると、やっぱり苦しくなっちゃうし、何よりも、なんか助けなきゃいけないっていうMustの人に助けられてると、 助けられてる側もごめんなさいっていう気持ちになるじゃないですか。だって、「助けなきゃいけない」ってことは義務でやってるってことだから、なんか申し訳ないって気持ちになっちゃいますよね。

だとした時に、お互いが助け合うってことが Must じゃなくて Want になるためにはどうすればいいかっていうと、彼女の答えがシンプルで、「尾原さん、それって相手が喜んだ時に「やったー」って思えて、相手がしんどい時に「あいたた」って思えるようになったら、Must じゃなくて Want で助け合ってるんですよね」っていう言い方をしたわけです。これってものすごく正確すぎる表現でビビったわけですよね。

つまり何かっていうと、「やったー」と、「あいたた」っていうことって、相手が喜ぶことを自分も喜びと感じて、相手がしんどいっていう時に、こっちもしんどいっていう風に感じるっていうことで。これって共同体の感覚として、自然にできるようになるってすごく大事なんですよね。

それを言われて、僕が振り返った時に、うちのオカンって、なんかすごく他人思いで、いつも仲間のために動いてる人で。そこを見て僕は育ったから、大事な仲間のためについ自分で動きたくなるし。一方で、オカンを見てて「いつも損しとんな」って。自分のことは犠牲にしながら、 周りばっかり助けてって思いながら生きてたんですけど。

でも、何で僕もそういう風に、周りが困ってる時に自然と動けるようになったかって言うと、しょうもない話なんですけど、オカンって物をポトッて落とした時に「あいたた」って言うんですよね。で、そうすると、「いや、これお箸が落ちてるだけやん」とか思うんですけど、 オカンとしては、なんか物が当たった時とかでも、その物の気持ちになって「あいいた」って言うんですよね。

そうすると、自然と僕も「あいたた」って思うようになるから、物を落とさんとこうって思ったりとか。あと、物を落とした時に、この物にごめんなって言って。「落ちて痛かったな。じゃあ大事に使うからね」っていう気持ちになっていくわけですよ。そういう風に、一緒に生活をしている方々の「あいたた」っていうことを、自分にも「あいたた」って思う様になったら、やっぱり自分を庇うように相手も庇うし。同じように相手が元気になったら、自分も元気になるわけですよね。

それって、気づいてみれば、自分の娘や息子だったり、自分の父や母だったりっていうものに、同じような感情を抱いてるはずなんですよね。

共同体としてこれから一緒に助け合おうねっていうことを言っていると、どうしても、「助け合わねばならない」になってしまうので。その「ねばならない」の人に何かをしてもらうと、ごめんな、僕ばっかり迷惑かけてっていう風になってしまうけれども、共同体として一緒に「やったー」って言って、しんどい時は「しんどいな」って一緒に言って。

そうやってるうちに、 相手がしんどい時に自分もしんどいなっていう風に、もう本当に相手の「やったー」が自分の「やったー」になるし、相手の「あいたた」が自分の「あいたた」になると、それってもう一緒だから。だから、Must ではなくて、Want に変わっていくから、お互い助け合うっていうことを自然に行うことになるよ、っていう話なんですよね。

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▼「やったー」と「あいたた」両方感じられるのが大事

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