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語彙力がないと推しが「危険人物」に

こんにちは。ふみです。

小説だったり、noteだったりを読んでいると、
やっぱり面白い文章ってありますよね。

面白い文章と言ってもいろいろあるのですが、
今回は「表現が綺麗」という面白さについてです。

凪良ゆうさんの「流浪の月」、
寺地はるなさんの「ビオレタ」などなど….

でも、自分はというと…
とっさの時に「ヤバい!」しか出てこないなんてことも…

語彙力は、人に物事を説明するときに必要になってくるので、とても重要。

では、その語彙力はなぜなくなってしまったの?

今回は「現代人って語彙力がなくなっている」というテーマで話していきたいと思います。


語彙力とは

そもそも、語彙力とはなんでしょうか?

僕は語彙力のことを「表現するために最適な言葉選び」だと思っています。

この物事をより鮮明に、わかりやすく、美しく伝えるためにはどうしたらいいのか。

そのためには、どんな言い回しや単語が当てはまるのだろうか。

そんなことを、どれだけ思いつくかどうかだと思います。

小説とかは、その傾向が顕著に表れています。

面白くない小説は、感情の移りゆきがわかりにくく、ずっと平坦な小説です。

逆に、面白い小説は、勢いが早く描かれていたり、クライマックスになると感情の縦ブレが大きいです。


例えば、「オルタネート」という小説は、時間軸の使い方が上手で、「勢い」の表現がすばらしいです。

オルタネートは同じ世界で3つの物語が同時に進んでいます。
それが、クライマックスになると、稲光のように3つの物語が切り替わり、疾走感が凄まじくなってきます。

そして、登場人物たちのセリフ、感情や状況の表現もどんどん激しく、スピード感あふれるものに変わっていきます。

つまり、スピード感に合わせて、
言い回しや語句をちゃんと選んでいるってことですね。

これは語彙力があるからこそできる芸当と言えるでしょう。

だって、
3つの物語に出てくる
何人もの感情と
その場その場の空気感を
スピード感あふれる言葉で表現しているんですよ?

もう、最初2つで語彙力がギブアップしますよね。

なので、小説などの「文章で他人に感情を伝える場合」は、語彙力が多いほど、有利になります。

だって、表現の幅が増えるんですからね。



語彙力がないと推しが危険人物になってしまう

さて、次は自分。

あなたは今、どれだけの語彙力がありますか?

普段noteで小説を書いている人は、語彙力があると思いますが、実際人に物事を説明する時にちゃんと説明できるでしょうか?

もっというならば、
推しの素晴らしさを伝える時に、
「ヤバい」「エグい」「めっちゃ」
の言葉を使わずに、伝えられるでしょうか?

できない人も少なくないはずです。

なぜなら、現代社会では、「略語」という言葉がどんどん生まれ、その言葉のさす意味が広くなっているからです。


例えば、「ヤバい」

これをむやみやたらに使っている人がたくさんいます。

推しが尊すぎて「ヤバい」のか
時間がなくて、「ヤバい」のか
ゴキブリが出て「ヤバい」のか
人気映画のチケットが取れて「ヤバい」のか
夏休みの宿題が終わってなくて「ヤバい」のか

このように、いろんなシチュエーションで、「ヤバい」の持つ意味が変わってきます。

そもそも、ヤバいとは江戸時代の泥棒が、「番屋(警察署)の前を通るときに気をつけろよ」というのを、表立って「番屋」と呼べなかったので、「やんば」と言っていて、それが番屋(警察署) → やんば → やば → やばい となっていきました。

「やばい」という言葉は、裏社会で生きる仲間の中で、「番屋に気をつけろ」という言葉が変化・省略を重ねながら生まれたものでした。

そもそも
「危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。」
が辞典に載っている「ヤバい」の意味です。


でも、推しのヤバい!は
推しが危険だ!ってことじゃないですよね(笑)

これだと、「推しが危険人物」になってしまいます。

まあ、尊すぎて目の毒ってのはあるかもしれませんが。

でも、推しは危険人物じゃないはずです。
(違うよね?)

なので「ヤバい!」以外の言葉で推しのすばらしさが伝えられるくらいには、語彙力が欲しいですね。


この推しの例からもわかるとおり、「ヤバい!」っていう言葉は、意味を広げすぎました。

そのため、いろんな物事を表現する時に使えるようになってしまっています。

「ヤバい!で大体説明できるならいいじゃんか」って思うかもしれません。

ですが、「ヤバい」が便利になりすぎたせいで、
ヤバいを禁止して表現しようとすると、
「えっと…なんていうか…その..とにかくヤバい!」
となってしまいます。

「ヤバい!」以外を使ってこなかったせいで、
大きな感情のたかぶりを「ヤバい!」としか表現できなくなっている
のです。

なので、「ヤバい」を便利にしすぎて人から語彙力を奪ったと言えるでしょう。


語彙力を鍛えるためには

次に語彙力を鍛えるためにはどうすればいいのでしょうか?

ぼくは語彙力が身につくためには次の3ステップが必要だと思います。

  1. インプットする

  2. アウトプットする

  3. 批評する



インプット

まずはインプット。

これはそのままの意味で、語彙力に使える言い回しや語句を増やしていきましょう。

無から有は生まれません。

タネを蒔かないところには、花は咲かないし、
火がないところには煙はでません。

何言ってんだってレベルで当たり前ですよね。

ですが、これが目に見えないものになるとなぜ「タネまかなくても花は咲くぜ!」って人が出てきます。

本当にフシギ。

あと、「タネを蒔いているはず」っていう思い込みの人もいます。

そういう人に、「じゃあこれを表現してみて」っていうと大体言葉につまります。

蒔いているはずっていう思い込みは、成長しなくてもいいという思考につながります。

なので、思い込むことなくインプットをし続けましょう。

方法としては、名作と言われる小説の読書がおすすめです。


次にアウトプット

アウトプットしないと、能力は身につきません。

インプットがタネをまくことなら、アウトプットは世話をすることでしょう。

そうしないと、大きくて綺麗な花は咲きません。

だから、アウトプットは怠ることのないようにしましょう。

知っていると、使えるは違います。

インプットは知っているだけ。

アウトプットで使えるようになります。

ぜひセットでやってみてください。


最後に批評

批評といっても反省のようなもの。

なぜ、ここはこう表現したのか。
なぜ、自分はこういう感情を抱いたのか。

そういうことを考えると次の改善点が見つかります。

実際ぼくも、文章を書くときの言葉選びがかたよっていることがありました。

言葉選びがかたよっていると、表現の幅が狭くなります。

思考停止は、考えなくてもいいので楽ですが、成長しません。

自分の語彙力のクセはなんなのか。

それを見つけてみると、もう一段レベルアップするでしょう。


終わり

今回は、語彙力について話してみました。

どちらかというと「危機感持った方がいいよ」的な内容だったので、今度はちゃんとした鍛え方講座を書こうと思います(笑)

インプット、アウトプット、批評は繰り返してこそです。

一度じゃ飽き足らず何回でもやってから身につきます。

習慣にしてもいいかもしれません。

それではそれでは素敵な1日をお過ごしください。

以上、ふみがお送りました!

◇◇◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
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