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言葉を、言霊に。魂を宿らせる。〜心をふるわす言葉とは〜

まずは全人類にこれを見てほしい

まじでその通りだと思わん?

あめみやさんの
「心に刺さるコピーの世界」
という記事を読んでコメントをしたら返ってきた返信なんだけど、
この言葉がずっと頭に残っているんだよ。

頭に残る言葉を返信でさらっと返された。
チェーン店の使わないストローを渡されるくらいにさらっと。

おれでなきゃ見逃しちゃうね。
(お前は見逃してただろ)

そして、さらっと繰り出された、
鮮烈で強烈な右ストレートはしっかりとボディに入った。

痺れたよ。

稲妻が駆け巡ったよ。

比喩じゃない。

マジで脳に稲妻が駆け巡った気がした。

なんかバチッっていったもん。

そして、その感覚は焼きついた。


なんていうか….
「心に刺さるコピーの世界」っていう記事のコメントで、
心に刺さる言葉を突きつけられているっていう奇妙な光景が広がっている

もう、コピーライターの威力を見せつけられちまったぜ。
ふふ。

あまみやさんは尊敬に値する。



強烈な右ストレートのあと

そして、強烈な右ストレートの後、
言葉について悩んでいたものがスルッと解けた。

「感動的なスピーチは人に希望を。
SNS上の誹謗中傷は人に絶望を。」
のところで、何かがカチッとハマる音がした。

言葉についてより深く知ることができた。

言葉で説明すると長くなってしまうが、
直感的には理解できた気がする。

どうやら、言葉には「魂」がこもるらしい。

言葉を情報として使っているうちには、一生辿り着けなかっただろう。

新たな境地に辿り着けた気分だ。

今回は、この感動と共に、「心をふるわす言葉とは」を書いて行こうと思う。



心をふるわす言葉とは

まずは、心をふるわす言葉とはどんなものなのか簡単に言葉にしてみよう。

それは、その言葉を見て、思わず言葉にしたくなるような流麗な言い回し。
そこに込められた、一筋の願い。

そんな言葉に心を奪われ、震わされる。

そして、静かで熱く、激しい感動を覚える。

そんな言葉。

あなたとまだ一緒にいたいから、神様に雨でも雷でもなんでもいいから降ってくれと願い。

この美しい現し世うつしよが、いつまでも、幾億年も続いてくれという願い。

そんな思いの込められた言葉が、人の心をふるわす。



感動を作るもの

そして、その言葉のなにが、静かで熱く、激しい感動を生み出すのだろうか。

ぼくは、その正体を「魂だ」と感じた。

魂、といっても理解不能な宗教みたいなやつじゃない。

いうならば、「強い思い」、だろう。
他の人の心に響くレベルの。

だが、他の人の心に響くなら、
もはや「思い」ではなく、「魂の叫び」なのではないか。

ヒトの芯からの叫び。
そうでもないと他人の心に響かない。

だから、魂と表現した。

それ以上にふさわしい言い回しがわからない。

そして、感動する言葉は、「魂の叫び」であり、
そこには当然のように魂がこもっている。


魂がこもったもの

そして、この魂の叫びはよく昔の詩に含まれている。

まあ、800年の時間を超えて、今に伝わるくらいだから当たり前っちゃ当たり前だよね。

その800年の中でどんどん削られているわけだし。

だから、和歌の現代語訳を読んでみるのはおすすめだね。

おすすめの現代語訳の本は「いとエモし」って本。

なんとこの本を書いた人は、日本中を旅している。
その和歌ができた場所に行って空気を感じてから、訳しているんだ。
だからとても鋭い。

そして、その一つ一つに魂が込められている。

本当にエモい。
老若男女誰でも読んでほしい。
なんなら魑魅魍魎の妖怪にも読んでほしい。

幽霊が読んだら心が復活する。

心がある人間が読んだら……ね。
あとは、ご想像にお任せします

まあそんな感じであるからして、
まじでおすすめ。


魂が邪魔になるもの

ビジネス書なら心を込めなくても十分。

なぜならそこに書いているのは"ただの情報"でしかない。

その情報は「知識」にすることまでが限界で、そこから自分で確かめていくことで自分のものになってくる。


だが、「ただの情報」は、デメリットじゃない。

「ただの情報」は、純粋な情報だけだから、読み手が吸収しやすいという特徴がある。

そこに魂を込めると「ただの情報」が歪んじゃう。
情報の中に、心情、感情、起伏、思想などが混ざってくる。

そうなると、その感情たちがピースとなっているため、それを理解しないと情報に辿り着けないのよね。

つまり、「知識になる」ということが使命のビジネス書にとって、「ただの情報」は、最適であり、感情は邪魔でしかないということだ。

ここら辺をちゃんと理解した上で本を読んでほしい。



想像VR

逆に魂の叫びが伝えるのは「ただの情報」ではない。

熱烈な恋心も、
冷めてしまった恋心も、
幾億年続いてほしいという思いも、
息を呑んでしまうほどの美しい景色も。
全部、伝えてくる。

ありありと、鮮明に。

感情がこもっているからこそ、空の色がオレンジになったり、灰色になったり、青空になったりする。

そして、その人の感情と、景色が息を呑むほど鮮明に表現されている。

これが魂のこもっている文章の素晴らしいところだ。

だから、魂のこもっている文章を読むときは、
想像力を働かせて読むととても面白い。
そして、楽しい。


あっ。
想像力と言っても、なんとなく思い浮かべるってことじゃないよ。

まるでその本の世界にいるかのように、VRを想像力で作るんだ。

それができるとめちゃくちゃ楽しい。

地平線まで広がる草原や、
移りゆく季節の変わり目。
早朝に見えた紫のグラデーションの雲に、
悩みがどうでも良くなるくらいに壮大な景色。

それを想像で再現してみる。

そうすると、なんだかわかる気がしてくるのよ。

「ああ。この人はこの景色に心を震わせたんだな」って。

この景色を見て、マグニチュード9.0で揺れた心の感情。

それがなんだか伝わってくる。

想像できてくる。

そしたら、また景色が変わって見えてくる。

ほんとに、楽しい。


というぼくも、そこまで上手なわけじゃないけどね。

わかりやすく、かつ、エモーショナルに描かれている文章とかならできるけど、わかりずらいとムリ(笑)

でも、頑張ってできた時の見える景色はすごいよ。



あと、景色だけじゃなくて、感情も想像すると楽しい。

さっきと同じように、じっくり時間をかけてね。

じっくり想像してみると、その人の気持ちがわかったりする。

昔の歌は恋の歌も多いから、キュンとしたり、甘酸っぱくなったり、
どうしようもなく恥ずかしくなったり(笑)

特におすすめのがこれ。

忍しのぶれど 色いろに出ゐでにけり わが恋こひは ものや思おもふと 人ひとの問とふまで

ちはやぶるのしのぶちゃんの歌だ。

これはね。
恋がバレちゃった時の歌。

仲間に「顔に出てるぞw」って言われてしまった時の詩。

自分では完璧に隠せているつもりだったのに….

恥ずいよね。
うん。恥ずい。

訳すとこんな感じ。

◇◇◇

やばい。めっちゃハズい。

「えっ?恋煩いですか?」って言われてしまった。

自分では隠せていたはずなのに。

バレていないと思っていたら完全に顔に出ていたっぽい。

なんせ、図星だから、否定できない。

だからハズいのだ。

◇◇◇

う〜ん!
青春!

甘酸っぱい!
はずよね〜


魂のこもった文章を書くためには

ここまでの話で、
・心をふるわす言葉とは
・感動を作るもの
・魂がこもったもの
・魂が邪魔になるもの
・魂がこもった文章の読み方
について話した。

もうここまでくれば、ほとんど理解したもらえたと思う。

まあ、わからなければ何度でも読んで。
welcomeよ。




…(あなたはこの文章を噛み締めれたか確認タイム)

話したものリスト⬇️
・心をふるわす言葉とは
・感動を作るもの
・魂がこもったもの
・魂が邪魔になるもの
・魂がこもった文章の読み方







大体わかった?じゃあ進めるね。

最後は、魂のこもった文章の書き方について。

と言って、これはまだ実験段階だから参考までに〜って感じ。

おそらく必要なものが3つある。

  1. 語彙力

  2. 想像力

  3. 熱量

おそらく語彙力×想像力×熱量で、魂のこもる量が決まる。

それぞれが多いほどいい。

でも、熱量が一番大切。

まあそれぞれ解説していこう。


まずは語彙力について。

これは想像つくと思う。

そのままの意味だね。

語彙力があれば、表現の幅も奥行きも広がる。

Aとしか表せなかった世界がBCDEFG…と無限に広がっていく。

そして夢幻のような美しい世界を表現できる。

語彙力の差で、人は感動できるかが決まると行っても良い。

どんだけ素晴らしい景色も、「きれいだった」では伝わらない。
共感も感動も何もかも生まれない。

だから、語彙力が必要。

つまり、言葉の世界を色鮮やかに飾ることができるってこと。


うん?
「私、語彙力ないんだよね〜」だって?

ちょっと待て。
ぼくもなかったぞ!

今は語彙力を鍛えに鍛えたからあるけど、元々はカスのゴミのクズでしたよ※"語彙力が"です。

でも、語彙力がないって色々と大変だよね。

推しの素晴らしさを語ろうとしても「ヤバい!」しか出てこないし。
ほんと、大切。

まあだからこれから「語彙力の鍛え方」シリーズでも書こうかな。

楽しみにしといて。



次に、想像力について。

これは文章を書くときに必要。

ほら、素晴らしい景色とか、激しい胸の鼓動とかって、完璧には覚えられないじゃん?

24時間、どこでもいつでもパソコン持ち歩き星人以外は、その瞬間に感動を書くってのが無理なわけで。

でも、すぐに書かないと熱が冷めて「熱量」がなくなってしまう。

だから、使うのが想像力。

記憶しておくのが一番なんだけど、全て覚えられる人(いるらしい)以外は、これを使うしかない。

感動とかって、周りの記憶に比べたらあまり色褪せないじゃん。

だから、その時の感動を、記憶している感動から想像する。

そうすると、その時の記憶が少し戻って、思い出せたりするわけ。

その記憶と感動を、語彙力で文章に落とし込む。

そうすれば多少忘れても大丈夫でしょ?


あっ。
でも、事実は曲げないようにね。

富士山の山頂から龍が見えたとかそういうのは無し。

are you ok?

オッケーね。


最後に熱量

これが一番大切。

まあだからと言って他の二つがかけて良いわけじゃないけど、これが一番大切。

熱ってのは、人を浮かさせる。

だから、その熱さえあれば、それが情熱になり、感動になり、熱狂になる。

そして、その勢いと熱は、人に感動を与える。

例えば、大統領選挙。

アメリカの大統領選挙をみるとわかると思うんだけど、みんな叫んでいるよね。

あれは、熱に乗っているから。
勢いがあるから。

まあだから議会進入とかいう事件が起きたんだけど。


まあ、どっちにしろ、人は熱に弱い。

熱は、人から人へ移り、人を興奮させる。

強い感動も、熱。
強い恋心も、熱。
強い記憶も、熱。

激しい感情は、大体熱になっている。

その熱量が人を動かす。
感動を生む。

つまり、熱があるうちに文章にしろってこと。

鉄は熱いうちに打て。

秤みたいに冷めちまったら意味ないよ。

冷めちまったら、動けなくなる。

だから、熱を持ち続けよう。





最後に。

そういう感じで、今回は「魂のこもった文章について」で話した。

今回話したことはこんな感じ。

  • 心をふるわす言葉

  • 魂が感動を作る

  • 昔の和歌には魂がこもりやすい。

  • ビジネス書は魂がこもらない方がいい

  • 想像力を使いながら読むと、魂がこもった文章は面白い。

  • 魂のこもった文章の書き方
    語彙力×想像力×熱量



さて、ここまで読んでくれたあなたは知識を手に入れることができた。

魂のこもった文章について、理解できたと思う。

でも、まだ自分の技術じゃない。

手足のように扱えるようにならなければ、この記事を読んだところであまり意味がない。

だって、それは知識としてあるだけなんだから。

アイデアのように、あるだけじゃ意味がない。

使えるようにならなければならない。

技術じゃなければ、あなたのものにはならない。

実践して自分のものにするのは自分しかいない。

動くの自分しかいない。

書こう。
読もう。

魂のこもった文章を。

魂のこもった文章を書く。

それは、世界を鮮明に映し出すためのレンズだ。

魂のこもった文章を読む。

それは、色鮮やかな世界を知るための旅だ。

色鮮やかな世界にふれ、
色鮮やかな世界を作り、
色鮮やかな感動を与える。

それができればあなたの見える世界は変わってくる。

ずっと、もっと、美しくなる。

その世界の中で生きる。

魂のこもった文章は、
「美しい世界の創造想像神」だ。

さあ、あなたも創ってみないか。楽しんでみないか。

美しい言葉の世界を。

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