偶然性の仕打ちを受容する生存の美学。
明治時代になって、浮世絵などの日本文化が、二束三文の値段で海外に持ち去られたように、日本人は、日本にあるものの価値を知らず、欧米のものに価値があると思い込んで、高い値段を払ってまで手にいれてきた。そして、欧米から褒めてもらって初めて、自分のところにあったものの価値に気づく。
そうしたマインドを謙虚と言うこともできるが、卑屈でもありえる。お墨付きマークのついた強いもの(権威)に取り入ったり、へつらったりして、自分がその仲間入りをさせてもらった途端、その外にいるものを見下して、