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『最後のマスカラ』 #毎週ショートショートnote

*その名は・・・ミル・マスカラス!!



 メインの舞台が「昭和」で恐縮だが『七つの顔の男』といえば多羅尾 伴内(たらお ばんない)である。片岡千恵蔵主演で七変化の活躍をするという痛快無比な面白さが大評判となり多くの映画が作られ「ある時は○○、またある時は×△、しかしてその実体は・・・!!」のクライマックスの名セリフはあまりにも有名となり、その架空の探偵キャラクターは日本中を沸かせた。

 そして、七つの顔どころか『千の顔を持つ男』と言われたのが言わずと知れたマスカラ・・・いや、ミル・マスカラスであった。

 紳士なスーパーヒーローとしてのオーラを放つその覆面レスラーは幾度となく来日し、時代を席巻していたプロレスブームの中でも光を放っていた。
多羅尾 伴内は架空の存在だが、ミル・マスカラスは実在した人物であり、今もなお健在である。外国人でありながら日本でもヒーローだったのである。

 2021年11月3日、秋の叙勲において日本政府より『旭日双光章』が授与されたのがその証だろう。


【了】(410字)




*こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『最後のマスカラ』
裏お題が・・・『サイコの鶏唐』でした。

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