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うまみ調味料は悪なのか

こんにちは。みなさん、美味しい料理を作っていますか?様々な知識と調味料を駆使してご家族や大切な人を喜ばせていることと思います。
 私としても、本業のことを記事に書いておかないと、「お前は一体何者なんだ」と言われてしまうので、取り急ぎ筆を取りますw

料理に使う調味料の役割

 さて、今回は料理に使う調味料についてです。どんな料理を作るにせよ、必ず使うのが調味料です。醤油、塩、砂糖、味噌、酒、コショウなどを組み合わせて美味しい味のする料理を作っていきます。
 ここでとりわけ嫌われているのが「うま味調味料」と言われる混合調味料です。一般的には「味の素」と言われていますが、これはあくまでも商品名です。味の素株式会社が出している、グルタミン酸ナトリウム抽出調味料、いわゆる「うまみ調味料」の商品名を「味の素」として卸しています。ポータブルミュージックプレーヤーを「ウオークマン」と言っている感じですね。ウオークマンはソニーが出している商品名です。
 各調味料の役割は、塩は塩分、砂糖は甘み、醤油は塩気と香ばしさ、など、当たり前ですが、各ジャンルの料理、出汁をベースにこれらを入れてバランスを取りながら料理を完成させます。

うまみ調味料って?

 では、「うまみ調味料」って何者?ということですが、塩分でもなければ甘いと言うわけでもない、得体の知れない粉末調味料。別名、グルタミン酸ナトリウム。
 これは、昆布などの海藻類や、チーズなどの発酵食品、トマトなどに含まれるリコピンなど、うまみ成分と言われるグルタミン酸ナトリウムを抽出した調味料です。※以降、味の素の方が浸透しているので、そう呼びます。
 ダシを取る時に昆布を使いますが、これもグルタミン酸を取るための作業といえます。「ほんだし」「ガラスープ」「チキンブイヨン」「コンソメ」など、手軽に使える粉末調味料として売られていますが、ある意味、これらもうまみ調味料の一種なります。
 ではなぜ、味の素だけが嫌われるのでしょうか?まず出てくるのが、「化学調味料だから」と言う言葉です。確かに、各食材の旨みだけを抽出するのは科学的に精製しないとできません。しかし、そんなことを言ったら、塩も砂糖も醤油も全て科学調味料となってしまいます。「私の料理は化学調味料をいっさい使わない」とよく聞きますが、塩は海からの海水を沸かして塩を取り、砂糖は砂糖きびから搾り出して使っていると言うことになってしまいます。
 すなわち、味の素は入れると美味いと言うことは知っていても、その正体がわからず、使う分量も、塩のように、どのくらい入れたらしょっぱくなるみたいなわかりやすいものでもないため、「化学調味料」という言葉だけが一人歩きしたと考えられます。

最後に

 この味の素は、塩や砂糖と同じく天然素材から抽出、精製されています。「ほんだし」「コンソメ」などと同じように使うことができます。
 お家で味噌汁を作る時、ほんだし、味噌を入れると思いますが、その時にほんの少し味の素を入れてみてください(4人分の味噌汁に、小さじ1杯程度)。劇的に美味しくなります。 
 調味料はなんでもそうですが、入れ過ぎはよくありません。身体にとっても良いことは一つもありません。それは味の素も同じです。素材を活かす程度で十分なのです。敬遠せず、少しでいいので使ってみてください。

おっと、カップラーメンができあがったようなので、今日はこの辺で!
ではまた。

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