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「ちゃんと貯金をしておきなさい!」(実践編)

 時代が時代だけに、自分の資産を銀行に放り込んでおくだけでは何も変わらない。むしろ、日本円の価値は下がっていくため、リスクにもなり得る。だからしっかり運用していこうよ、と、国も言っています。
 では実際に、どのように動けばいいのか?運用開始までのプロセスをお話ししていきます。

証券口座の開設

 まずはこの証券口座を作らないことには始まりません。これは、普段お使いの銀行の口座とは違います。証券取引に使用するための口座で、銀行口座とは全く別のものになります。
 ネットで調べると、大体出てくるのが「楽天証券」か「SBI証券」だと思います。まずはこのいずれかで証券口座を作るといいと思います。
 やり方としては、ページにアクセスし、「証券口座を開設」というところから入り、あとは画面の指示に従って手続きをします。住所、氏名の入力、身分証明書のアップロードなど、入力項目が多く、心が折れそうになりますが、ここは頑張りどころです。
 どんなことでもそうですが、いくら「簡単、簡単」とはいえ、めんどくさい部分は必ず存在します!目を背けず、頑張って乗り越えるほか道はありませんので、頑張って手続きをしましょう!
 注意点として、わからないからといって、銀行や証券会社に駆け込むのだけは禁止です。お任せするということは、お任せされる人が必ずいます。そして、その人も給料をもらっています。その給料はどこから出ているかというと、我々からの手数料です。
 ちょっと細かい話をすると、今回の資産運用で追いかけるのは年利4%〜5%です。そのうち、約半分の1〜2%を手数料として取っています。「お任せする」とはつまりそういうことです。
 ですから、自分で全て行うネット証券では人件費がかからない分、手数料も安くなっているのです。
 ここで諦める人が多いため、もう一度言いますが、ここは本当に頑張りどころとなります。放り出さずに頑張って口座を開設しましょう!

銀行口座と証券口座の紐付け

 先ほど、楽天証券かSBI証券でというお話をしましたが、それは銀行口座との紐付けがしやすいからです。他にも紐付けられる証券会社はありますが、初心者の方がまず目にするのはこの二つだと思います。これはあとからいくらでも変えられるので、慣れてきた頃に自分好みの証券会社があれば乗り換えることができます。
 で、この二つは銀行の業務も行っていて(楽天銀行・住信SBIネット銀行)、証券口座と紐付けることが簡単にできます。
もし、今お使いの銀行口座と証券口座が別の場合、投資予算を銀行口座から証券口座へ移し替える作業が出てきます。積立投資をしていく上で、毎月移し替える作業をしなくてはいけなくなります。
 紐付いていれば、銀行口座にお金が入ってさえいれば、自動的に引き落とし、移し替えがされるので非常に便利です。(私は生活用口座とは別で、取引専用として銀行口座を開設し証券口座との紐付けをしています。)

様々な金融商品

 さて、証券口座を開設できたとして、いよいよ何に投資を行うかです。まずは「投資信託」と呼ばれるものが良いかと思います。株式投資と聞くと、大体「どこの会社が上がって、どこの会社が下がる」みたいなことを口にします。
 投資信託とは、優良企業数百社集めたパック商品です。酢豚に例えると、人参、玉ねぎ、ピーマン、豚肉、それぞれ最高のものを自分で見つけるのは大変です。それよりも、信頼のおけるスーパーで(証券会社)、最高の各材料(会社)を集めて作った、酢豚のお惣菜(投資信託)という感じです。
 代表的なものは、「S&P500」という金融商品です。これは、アメリカの優良企業500社をピックアップし運用しています。業績が下がると、500から外され、頑張っている企業と入れ替えを行います。なんともアメリカらしいドライな運用ですw
 日本にも似たようなものがあり、日経平均225があります。こちらの特性は、一度日経平均に入ると、よほどのことがない限り降格することはありません。なので、業績が下がっている企業が足を引っ張るなんてことも起こりえます。野球で言うと、日本の殿堂入り選手VSアメリカメジャーリーグトップ選手が試合をするくらい特性が違います。アメリカと日本では、株主に対する扱いが全然違います。なので、まずは、成長性の大きいアメリカに投資しようと考えている人が多いと言うわけです。
 投資信託は、個別株投資と違い、少額から投資をすることができます。毎月1000円でも可能なので、まずはここから始めてみるのも良いのではないでしょうか。
※投資は自己責任です。個別の金融商品の購入を薦めるものではありません。

投資運用における心構え

 やっていることは株式投資であることは違いありません。ですので、銀行預金と違い、リスクのある取引をしている以上、値下がりや暴落といった状況にもぶち当たります。怖くなり、全て売却して株式投資などまっぴら御免と言ってやめてしまう人がまあ多いです。金融商品を選ぶ際、チャートやグラフを見ることと思いますが、我々が行うのは10年、20年の長期の投資です。いっときの暴落で動じることはありません。あのリーマンショックでさえ、見事に復活し、最高値を更新しました。手前にある小さい石ころにつまずいて動じている場合ではありません。長期の運用実績を見ると、どれも最高値を更新し続けています。
 確かに、一万円の資産で5000円下がるのと、10万円の資産で5000円下がるのでは、心の持ち用が違います。しかし、暴落した時というのは、その分安い時に買えるということなので、結果としてプラスになります。
 また、まとまった資金ができたとしても、一気に投資せず、毎月の積立額を崩さないようにするというのもリスクヘッジとなります(ドルコスト平均法)。仏の如く、コツコツと定額投資をしようということですね。

資産形成は投資だけではない

 資産を大きくするためには、支出も減らすということは前回お話ししました。通信費の節約というのもその一つです。携帯通信業社はみなさんどの携帯会社を使っていますか?だいたいdocomo、au、ソフトバンクという、いわゆるキャリア事業者と言われる大手通信会社が多いと思います。
 菅元総理大臣のやりたいことの一つに携帯料金を下げるというものがあり、大手もさる事ながらその他の格安SIM業者というのも数多く参入してきました。また、その通信品質も大幅に向上し、大手の通信網を使いキャリア業者となんら変わらないところまできました。
 大手キャリア業者は、アンテナ基地の維持管理もコストとなっているため、キャリア契約すると高額になってしまいます。
 具体的には、私所有となっている携帯は、キャリア契約の時には2台あり、合計で2万円を超える請求額でしたが、格安SIM業者に変え、なおかつさらに1台増えましたが、3台合わせて5000円弱となっています(もちろん使用用途により変わります)。通信品質も以前と変わらず快適に使えています。
 このように、投資を始めることにより、良い意味でドケチになります。お金の動きに敏感になり、今の収入、支出を見直すきっかけにもなります。支出を見直し、浮いた1万円で投資額を増やすもよし、美味しいご飯を食べに行くのもいいですねw

最後に

 先ほどの携帯事業者の見直しについてですが、この見直し作業も非常に面倒な手続きが待っています。ファミリー割引や固定電話との割引サービスを解除したり、以前の携帯番号を引き続き使用できるようにする手続きなどやることが意外と多いです。
 冒頭でもお話ししましたが、このめんどくささを乗り越えないと、明るい未来はありません。少子高齢化が進む日本において、もはや大手でも消費者からいかにお金を出させるかという営業形態に変わっています。
 目を背けず、明るい未来に向かって、このめんどくささを乗り越えていきましょう!

おっと、新しい端末が届いたようなので、今日はこの辺で!
ではまた。

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