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「オペレーション・フォーチュン」を見た(ネタバレあり)

色々な映画のいいところを寄せ集めてきた、ごった煮映画


まえおき

イギリスの諜報機関MI6の敏腕(だけどもちょっとも問題児)エージェントであるオーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサムさん)は、同じくMI6のコーディネーター、ネイサンからの依頼で「ハンドル」と呼ばれている、危険であるということ以外一切の内容が不明な兵器を、闇取引される前にダッシュするというミッションを受けます。今回チームを組む、天才ハッカーのサラと、スナイパーのJJ(ジェイジェイ)と共に現地に乗り込むフォーチュンを待ち受けているのは。


ジェイソン・ステイサムさんが活かされていない

ジェイソン・ステイサムさんが出演している映画をすべて見ているわけではないのですが、彼のイメージといえば、やはりアクションうのですが、MI6のエージェントだからなのか、格闘シーンはあるものの、それほど激しいアクションは見られなかったのが、とても消化不良に思えました。

もともとこの映画は、ジェイソン・ステイサムさん本人が製作陣として名を連ねているので、何らかの意図を持ってのことなのかわかりませんが、スパイものでアクション映画というからには、個人的にはもっと彼が前面に出て戦闘シーンを引っ張り、最後にはボスキャラと1対1でショートスリーブか、上半身は無意味に裸の状態で「最終的には、素手で殴り合うんだよね」という展開を見せてほしかったと思います。

MI6ということで、上品なところを演出したかったのでしょうか?


既視感の多い展開

問題児のエージェント、初めて組むメンバーとの不協和音、凶悪な最終兵器だけど中身が不明、天才ハッカーだけど逆にハッキングされてしまう等々、終始これまでどこかのスパイ映画で採用されてきたような展開がかったように思いました。

似たような展開があっても、例えば問題児のエージェントであれば、どう問題児なのかというところを映像で丁寧に描くシーンが挿入されているとすんなり入り込めると思うのですが、さらっとした説明で済ませているので、ストーリーに入り込むことができない自分がいました。

もし、同じような展開を描くのであれば、ハリウッドスターの役をジェイソン・ステイサムさんにやらせて、彼が無理やりスパイの作戦に参加させられて、バタバタとしながらも彼が大活躍するおかげで、世界を救ってしまうというような、多少コメディー要素を入れて描いた方が幾分かましな形になったように思えました。


ヒュー・グラントさんの怪演が光った

超お金持ちの武器商人、グレッグ・シモンズをヒュー・グラントさんが演じられているのですが、無茶苦茶怪しさが漂っていて、一人存在感を出していました。

彼が登場して以降映画が全体的にしまったように思いました。

1時間30分ちょっとの映画なのですが、久しぶりに最後まで見るためにかなり自分自身を鼓舞する必要がありました。

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