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5月19日(日)

広々した芝生に座って話をするのは楽しい。隅田公園にはフォトウィーク帰りと思われるカメラを持った若者たちがたむろしていた。同じ趣味の人たちと過ごせる時間はいいよね、どうか末永い縁になることを祈る。


椅子を部屋の外に連れ出して、どこでもない空間に最小の居場所をつくる営みが好きなので、もうちょっとやりたい。


「あらゆる感情は同居できる」と考えられるようになってから、自分の感情や感性の取り扱い方が少しだけ楽になった。

自分にとって不都合だと思われる感情が生まれてしまった時、それから目を逸らしたり打ち消したりするためにあくせく気を揉むより一旦存在を受け入れてからじっくり考える方が個人的な特性に合っていた。

あくまで、同居できるだけなので、人によっては発生頻度が少ない方が好ましい感情もあると思われる。発生自体は意思でも論理でもコントロールできないので、発生した後に取りあるバリエーションを増やしていけたらいいよねという作戦。勝つための戦略ではなく、生存するための戦略。


バリスタの友人と話している時、コーヒーのおいしさを計測できる機械をおすすめされて買った。試してみる。写真撮ろうと思ったのにおざぶに置いてきてしまった。


からっとした晴れの日、新宿に向かうために家を出る。歩く。イヤホンを耳に差して、宇多田ヒカルのBADモードを流す。駅の改札へと続く階段を降りる。改札にスマホをタッチして通過する。左足の重心を傾けながら電車を待つ。外国人が向かいのホームを歩いている。駅員が焦点の合わない目つきで直立している。


cotree10周年イベントにお誘いいただいたので、お邪魔してきた。

数年ぶりに会う人もたくさんいて、懐かしい雰囲気と変わった部分を両方感じた。会社でもサービスでも長く続けることそれ自体がとても困難なことなので、続けていることが尊い。難しい挑戦が続くと思うが、cotreeの挑戦が続いていくことを祈る。


いままでで一番よくできたカフェラテ。

前日にバリスタの友人から「ひらやまさんが使ってるマシンなら二回に分けてエスプレッソ出すといいですよ。そうすると濃いエスプレッソのまま量を出せるので。」と言われて、早速やってみた結果、とてもよくできた。

エスプレッソが濃いとミルクが流れすぎないからコントロールしやすいらしい。確かにやりやすかった。豆の量を倍量使ってしまうので、大変贅沢なカフェラテになるのだが、もう少し練習したい。


いい笑い声は、人を癒やすね。

人と関わって疲れることも多いけど、人と関わって癒やされることも多いから、人と関わり続けるんだろうな。

人とのやりとりと関係性とその周辺から自分に必要なものを汲むことができる人間でありたい。どんな不条理なことでも起きる現実に生きて自らの目の前に横たわる無限の情報と広大な環世界の広がりに愕然としながらも、自らの手を混沌に差し込み、美しさの欠片を汲むことができる人間でありたい。


つきたてのお餅、美味しかった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。