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当てのない旅のすすめ

ちょうど2年前の今頃は、ヨーロッパの小さな国、アイルランドへの留学までもう1ヶ月というところだった。

私の人生で、初めての1人海外、初めての長期滞在、初めての留学。

"海外かぶれ歴"は長いにもかかわらず海外に行ったこともない私は、遂に"本当の海外かぶれ"になろうとしていた。

『目的もなく海外に行って何になるの?』

これは私が実際にある人に言われた言葉。

海外に行けば何か変化が起きると思ってずーっと行きたいと思っていた。

なんだか日本は合わないと感じるし、もっと広い世界を見たいと思った。

『当てもなく海外に行ったところで、変わらなくない?』

たしかに当てのない旅って、怖いのだ。

自信を持って、『理由はないけど海外に行きます』って人はなかなかいない。

それが理由だとしても、みんな後付けでなんとなく理由をつける。

私もそうだった。英語を学ぶと託けて本当はあまり理由もなく、何か目的もないまま行ったところで無駄じゃないかと言われた私は反論の余地もなかった。

でも、実際に行ってみた

反論の余地はないながら、私はこれからの人生どうしようかと悩みに悩んだ上もう留学すると決めた。

ワーホリでもただの旅でも、なんでも良かったんだけど、結局私は"英語をもっと上達させるため"と理由をつけた。

目的なんて特にないけど、英語をもっとできるようにしたい。海外で生活してみたい。留学後の計画なんてない。

それでも行っちゃったのだ。若さを武器にして。

理由のない旅

実際行ってみたら、本当に全てが変わった。

たったの8ヶ月の語学学校生活とアルバイトと少しのヨーロッパ旅行だったけれど、精神的に強くなり、自信がつき、本当になんでも自分で決めるようになった。

自分の人生への責任感がすごく良い意味で現れて、とても自立したのだ。

そしてヨーロッパの人たちから学んだ、日々を生きることの美しさと、そんなに向上心をもって何かに一生懸命にならなくても良いというマインドは、今も私のバイブル的なところになっている。

ヨーロッパの人たちは、成功者は運で成功していると考えるそう。つまり財を成して成功している人は、運が良かっただけなのだ。笑

日本に帰ってきてもう1年経つけれど、やはり日本はいつも忙しないと思う。(良い悪いではなく)
日本人の勤勉さは本当に素晴らしいけれど、日本にいると"なんかやってなきゃ感"みたいなものに狩り出される時がある。

今何をしていて、どこに向かっているの?

眉間にしわを寄せてそう問われているように感じてしまう時がある。

そんな時ふと頭の片隅で思い出すのは、アイルランドの人たちのゆったりした暮らしぶり。

彼らに今何をしていてどこに向かっているかなんて聞いても、今日のディナーのことしか考えていないと思う。笑

もし私が海外に出ていなかったら、人はこんなにのんびり生きていて幸せなんだと知ることもできなかっと思うのだ。

必要なことはやってくる

目的や目標なんて、いつも後付けでいいと思う。

なんとなく行きたいと思った場所に行ってみたり、会いたいと思った人に会って見たりするだけで、自然と必要な情報は自分の元へやってきてくれるような気がする。

いつも計画性を持って成長や発展を目指しながら生きるのもとても素晴らしいけれど、目的や目標を持たず、流れに身を任せて、ふとやりたいと思ったことをやってみるのも風の時代らしくて私は好きだ。

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